Re: 高慢と偏見

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS 映画の広場 -- 最新メッセージID: 703 // 時刻: 2024/4/19(02:46)]

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506. Re: 高慢と偏見

お名前: みちる http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3112/
投稿日: 2003/11/6(01:37)

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海さん、はろ♪

〉ありがとう。古典信仰の残滓が払拭されました。不思議な雰囲気のへんてこりん(褒め言葉の
〉つもり)なHP、頭が良くて趣味のいいお友達によろしく。みちるさんの人格は疑わないけど
〉守備範囲ひろいですね。

人格疑われなくてよかった。(笑)

〉ドストエフスキーについては昔、一応代表2作をなんとか読んだかな。中身は抜けてしまい、語る
〉言葉をもちません。きっと義務感のようなもので読んだのね。長くてうんざりでしたが「カラマゾ
〉フ」の方がおもしろかったような印象が残るのみ(爆)

あ、私もそんなに読んだという訳ではないのですが・・・。

〉ありがとう。。み、みちるさん、私は今、シャーロット、現実を見据えています、戯曲は無理と。
〉日本語が母語の私、お財布が許せば歌舞伎を観に行きたいけれど、近松の書いたものを読みたいと
〉は思わない、読めるための努力もしたくない、と考えたらすっと肩の力が抜けました。ストーリー
〉を頭に入れて映像や音、できることなら演劇で部分的な理解であっても楽しむことができたら充分。
〉それで今のところ「SHAKESPEARE STORIES」をもっと楽しんで読めるようになるといいな、と思って
〉いるのですが、テンペストで登場人物の多さに頭ぐるぐる辟易状態。明日は違う本を手にとってい
〉ることでしょう(悲)。

あ、Julieさんにロミオとジュリエットのカセットをお借りして、印刷しちゃえ〜と
印刷してしまっただけなのですが。(そういう時用?)
関係ないけど、清水義範「ザ・対決」講談社に「シェイクスピアvs.近松門左衛門」があって
お見事でした。
先週末、神保町に行ってシェイクスピア全一冊というのを買ってきたのだけど、
これが坪内訳で「嬢(いと)や」などとでてくるの。読めないよ〜。
英語ものっているし、と思ったのだけど字がちっこいなんてものではなくて。

〉あっ、いいとこ突いた! そうですね。彼は身分は言うまでもなく中身が正真正銘の紳士であるこ
〉とが自尊心の拠り所、そこを愛する人に「紳士的ではない」と指摘されたのですから。でもあの動
〉揺がたまらなく可愛く胸キュンです。

胸キュンがかわいい。(笑)
でも、あの乱れよう?は、素敵でしたね〜。

〉読んでみますね。彼には「私は俗物、どこが悪い。そういうあなたは何様なの」と開きなおりつつ、
〉できることなら友好的な関係になりたい魅力も感じていますから。

英語だと「BOY」になるのかしら。
おかあさんはとっても素敵なのだけど、学校の先生が・・・。

〉〉をを。厳しいですね。
〉〉私は、きれいなだけが取り柄のどうしようもない女と結婚した男のなれの果てのように
〉〉思いました。
〉それもきついですね。原因はきれいなだけが取り柄のどうしようもない女を選んだせい? そう
〉言えば「彼女はあまりに綺麗だから糠みそ女房になって欲しくない、床の間に飾っておく」など
〉とおっしゃったお方も昔いたような。
〉ミスタ・ベネットは少し訂正。手を汚さず斜めに見る人に辛くあたる傾向があるようです。
〉エリザベスがコリンズの求婚を断ったときの反応よかったですね。上質のユーモア。

でも、ミスタ・ベネットのことも、よくエリザベスのところに遊びに行って幸せな日々を
と書いてあったような。きっと、妻から離れて、いい人になったのではないかなと。(笑)
ミスタ・コリンズへの反応はよかったですね。好き好き。

〉そう、娘の多少の犠牲覚悟の大博打、勝者はミセス・ベネット。あの駆け引きは見事でした。は
〉からずもエリザベスの恋の成就にも貢献しています。彼女基準で娘の幸せを心から願っているの
〉ね。でも幸せになるための優先順位がずれている。どこにでもいそうなタイプです。

あはは、いそうですね。

〉うん、「自尊心のかたまり」は余裕がなくてマイナス評価ですね。でも自尊心を持っている人は
〉プラス評価。ということで彼の場合は傲慢、虚栄心、負け犬の遠吠えと言いたいかしら。自分を
〉客観的に見ることができた上で自分を大切に思う心、自尊心。

ふむふむ。

〉〉そうね。現実にまわりを見渡すと、シャーロット的な人が多いのかなと思います。
〉〉だから、何をいっても「きれい事」といわれてしまうのも悲しいところなのだけど。
〉〉彼女は、一人で幸せな人なのだろうなー。
〉そうかもしれないですね。そうでないとやっていけない、夫に愛も尊敬も感じていないから。それ
〉でも彼女には心を寄り添わせることができるかな。エリザベスが友人として認めている人です。
〉現実を受け入れ、生きていくために選んだ結婚相手、年数を経るとベネット夫妻の逆バージョン
〉となるかもしれませんね。

うん。逆バージョンというか、夫をおだてながら、尻に敷きそうですね。(笑)
ミスタ・コリンズは掌の上の孫悟空というか。

〉〉リディアも、幸せなんだと思う。あの厚かましさがあれば不幸せなんて寄りつかない。
〉〉本でも、あっちの姉、こっちの姉に、甘えながらも楽しくと書いてあったような。
〉あ〜そうなのですか。オースティンすごいですね。リディアの行く末を案じていたのに、結婚
〉しない方がいいよって。リディアは自分を省みることのできない人。悪い結果は全て自分以外
〉の人のせい。あの人がやってくれないから、こんなことに・・なんて。

>リディアは自分を省みることのできない人。
あるいは、天性の楽天家。
ここが、オースティンの包容力と思うのですよね。
愚かな人にも優しい。結局は手を伸ばしているとことが・・・。
ドラマのリディアも幸せそうでしたよね。(笑)

〉鋭い! そこまで考えなかった! 視野がひろがり何だか感激。これ、かなり哲学的な問い
〉かけかも。多くを求めず現状を楽しむ、向上心をもって挑戦的に生きる。難問です。答えは
〉結果しだい?
〉みちるさんに触発されてこれはどう? メアリーはシャーロットが出来上がるまでの過程、
〉あがきもがきながら最終的にシャーロットの諦めに行き着く。ウワ〜意地悪な見方、全て自
〉分を棚上げにした上での無責任な発言です。

おー、ありがとう。
原作では、メアリーは結婚せず自我を通したと思うのですが。
なので、過程でもあり、過程でない場合もあるのかな。
シャーロットにも、こういう時はありそうですよね。
もがいているような時代が。諦めに進むか、そのまま突き進むか。
そういえば、友達にメアリーっぽい人がいます。。なんとなく思い出した。

〉すごい、すごい! タイプ分類もできるような気がしませんか? 二つにくくるのは無理がある
〉かもしれないけれど。思いを外にだして外との刺激で自分を磨くタイプと内で熟成するタイプ。
〉ふたりは決して相容れないの。

そうですね。違ったベクトルの人たち。
随筆型と物語型なのかも?
(いえ、向田邦子さんなんかも清少納言タイプかなと思ったので。)

〉〉大庭みな子「少年少女古典文学館枕草子」講談社など、図書館にでもあったら見てみて。
〉はい、探してみます。

なんか、見てみてって、すごい書き方ですね・・・ごめん。
古典自身も多少は読んだことはあるのですが、この本は読んでそうだったのかと思う
ところが多くて、清少納言のイメージがちょっとかわったのですよね。

〉みちるさん、ありがとう。ユーズドで格安で手に入れることができそうです。嬉しいな。

レンタルにもあるとは思うのですが。NHKBSでも、私の知る限りでは二回はやっています。
DVDでたら、絶対欲しいのだけどな。
ご覧になったら、ぜひご感想をお聞きしたいな。お気に召すといいのだけど。
「恋の骨折り損」はちょっととまどったのですが、ケネス・ブラナーは、個人的には
監督としても、俳優としても大好きです。

〉そうですね。ジェインはあまりにいい人だけれどあの無垢さがエリザベスの揺れ動く心を写す鏡
〉の役割を果たすような。お互い話すことによってどうあるべきかがわかる、というか心の位置が
〉修正できる。だからあの環境でも二人はレディでいられるのかもしれませんね。

鏡の役割、そうかもしれませんね。
オースティンは姉とほんとに仲良かったそうで、姉がモデルのジェインを、
完璧といってもいいような人に書いてしまうところが、なんだかかわいいなと
思ったりもします。(ふと見せる素顔のようで。)

〉〉昨日はね「Where the heart is」
〉〉ビリー・レッツ原作でナタリー・ポートマン主演
〉おもしろそうですね。レンタルでトライしてみよっと。

おぉ、もしご覧になったら、ご感想お聞きしたいな。
邦題は「あなたのために」かな。そんなん。

それでは〜。


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