3周年、1300万語報告

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145. 3周年、1300万語報告

お名前: パピイ
投稿日: 2006/8/10(21:24)

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 こんにちは パピイです。
本日(8月10日)に3周年を迎えました。
また、語数は昨日1,300万語を通過しました。

 これでようやく、この掲示板「3年又は1000万語以上」を両方クリアできました。
と言っても、前回の報告に対して、それほど変化があるわけでもないので、ちょっと目線を変えて、
今回は、仕事で英語を使っている人の立場から、多読とのかかわりを報告したいと思います。
注) 長文ですので、興味のない方は、最後の本の紹介に飛んでくださいね。

 と、この原稿を書いていたら、多読通信 137号で、トオルさんがコラムに
「海外生活の中での多読・多聴のススメ」と、駐在員の立場での報告がありましたね。
たいへん興味深く読ませていただきました。
(注釈:原稿を書くのが遅い私は、相当前から下書きを始めています)

 私は、自動車の生産技術関連のエンジニアで、今年の5月まで約2年間 ポーランドの日系企業の業務に
携わっており、ドイツの会社とも付き合って、英語を共通言語として仕事をしていた経験があります。
ただ、駐在ではなく出張ベースでして、以下その経験談を報告します。

まずは、
■仕事で読む英語
 同じような立場の人からの投稿で、記憶に残っているものに、marinさんの
〉<GRが面白い人>
〉(仕事で読む)面白くもなんともない英文を読む延長でGRを読む→すごい面白い
というのが、ありました。

 私も同感です。仕事で読む契約書、仕様書、E-mailなどは、普段読む英文に比べて圧倒的につまらないです。
というのは、技術系の仕事がら、専門用語を除けば、だいたいパターンが決まった言い回しと内容で、
その上、量が少ないのですぐ読めてしまう。(笑)

 ただE-mailでは、ドイツ人、ポーランド人、及び日本人作の英文のため、文法ミスが少なからずあり、
「iぐらい大文字で書けよな!」などと、ツッコミを入れながら読んでいく楽しみ(?)はありました。
 文法ミスと言えば、多読が進んでくると、単・複数、冠詞、時制の間違いがあると、読み難く感じるように、
なりました。多読(たぶん多聴も)は、文法の良い勉強法のひとつかもしれませんね。
(この話題は、長くなるのでまた別の機会にでも)

 一方ネイティブの書いた英文はどうかと言うと、同僚が英国の会社と仕事をしており、
送られてきた長文のE-mailの語彙について質問を受けたことがありました。
 その時、一読して、思わず口から出たのは「下手な文章!もう少し、わかりやすく書けよな」でした。
考えてみると、普段読む英文は、全てプロの作家が書いた文章ですから、それらと比較しては
ネイティブであってもかわいそうですよね。

 多読をしていると、(私のような仕事をしている限り)読まされる英語なんて、
全然たいしたことはありません。(キッパリ)

ついでですので、
■仕事で書く英語
 当然、全ての提出書類は英文ですが、読む英文と同じで、だいたいパターンが決まっており、
何を書くかという内容さえ固まれば、書くのはそう大変ではありませんでした。

 例えば、E-mailを英語で書くのと、日本語で書くのに掛かる時間に差がない、
少なくとも気分の上では差がない。というより、英文の方が気が楽と言ったら言いすぎかな。

 というのも英文では、仮名漢字変換をする必要が無いということが大きな理由です。
キー・インすれば、それでおしまい。これは、私にとって、ほんとうにカ・イ・カ・ン(快感)です。
 また、mail原稿は、この投稿もそうですが、Word上で書き上げ、コピペする方法を取っており、
英文ならソフトが勝手に、画面上でスペルチェックをしてくれ、右クリックですぐ修正もしてくれるというのも、
もうひとつの理由ですね。もちろん、提出相手がネイティブでないという気楽さも手伝ってくれていましたけど(笑)

■仕事上の聞く、話す英語
 読む、書くと同じで、会話の内容もだいたいパターンが決まっており、物とか書類を見ながらですし、
わからなかったら、わかるまで聞き返せばよいので、大勢の前でスピーチをしなければならない駐在員の
方たちとは違って、結構気楽にやっていました。

おまけ
■仕事以外での聞く、話す英語
 一転して、大変です。例えば、一緒に食事をする時など、とうぜん仕事の話題は出ません。
そうなると出題範囲のわかっているテストから、いきなりノンセクションのクイズみたいになるわけで、
広範囲な知識(語彙)が要求されます。
 業務上の会話では不自由してない先輩方でも、できるだけ避けようとしている理由がよくわかりました。

最後に
■多読が仕事で最も役に立ったこと
 それは、海外出張時の暇つぶしです(笑)
「なんだそれは」と思わないで下さい。これが報告したかったのですから。

 空港での待ち時間(乗り継ぎに6時間待ちなんて珍しくありません)、雨の日、ホテルで休日を過ごす時、
時差ぼけで早く目が覚め寝られない時など、普段の生活に比べれば、いやっと言うほど暇はありました。

 同僚は、文庫本や週刊誌を持っていきますが、長期になればあっという間に読みきってしまいますよね。
でも多読をしていると、持参した本が長い時間楽しめます。
 他にも現地の本屋さんの児童書コーナーで、多読で知った本の現地語訳版を見つけて、こんな本まで
翻訳されてるのか〜などと、楽しむことができましたし、英語圏の雑誌が置いてあれば、立ち読みだって
できるようになりました。出張が予定より延びて、持っていった本を読みきった時、ポーランド製のGRを調達して、
しのいだこともありました。このGRは、昨年のタドキスト大会の自己紹介用に持参しましたので、ご覧になった方も
いますね。

 また、通勤時間が主な読書タイムの私にとって、あのハリポタ5巻(約25万語)のハードカバーなぞ、
出張なくしては読めなかったと思います。実際、昨年8月に5巻、6巻を続けて制覇できたのは、
一月ちょっとの出張のおかげです。そうそう、この原稿のほとんども、その時書き上げました(爆)

■本の紹介
1,300万語の通過本は、これ
◇ Soldier’s Heart
 いづこさんの紹介で読みました。この翻訳本は、今年の読書感想文課題図書(中学生)だそうです。
前書きによると、Soldier’s Heartとは、精神病について今ほど知られていない時、戦争から無事に帰ってきても、
他の人たちとどこかしら違う人たちがいて、to have solder’s heartと、呼ばれていたことによるらしいです。

 舞台は、南北戦争で、兵士になることに憧れ、15歳で年齢を偽って入隊したチャーリー少年。
戦争はすぐに終わってしまうものと、彼だけでなく誰もが思っていましたが、4年も続きます。
彼はそこで恐ろしい体験をします。

 物語の最後で??となりましたが、Author’s Noteを読んで、納得しました。
表紙見返し、裏表紙見返し(著者紹介)、Author’s Noteなど全部ぜーんぶ読みましょう。
注)最後の行は、チクワさんのあるレビューより借文しました。

 たいていの人は、軍事用語、リアルな戦場描写が多く、イメージがつかみにくいかと思います。
私は、You Wouldn't Want to Be a Civil War Soldier! ISBN:0531163938を読んでいましたし、
映画「Cold Mountain」も見ていましたから大丈夫でしたが、ご参考までに。

先のチクワさんレビュー本は、
◇ F Is for Freedom
Underground Railroadを舞台にした白人少女と黒人少女の物語で、Soldier’s Heartの前に読みました。
この本のテーマはそれだけではありません。黒人少女の両親が言う、“Reading is freedom.”と、
“The thoughts in books are powerful strong, stronger even than chains.”の言葉がこころに残ります。
チクワさんのレビューに従って、全部(カバーの内側も裏側も)読みました。

Freedomと言えば、
◇ Riding Freedom
 多読通信132号で紹介されたもので、F Is for Freedomの前に読みました。
三冊続けてよい本にめぐり合えて、とっても幸せです。
 その前には何を読んだか覚えてないだろう? というツッコミがあるやもしれませんが、大丈夫!
読書記録のエクセル君が覚えてくれています。だから、語数カウントがやめれません。(爆)

では〜、Happy Reading!


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