SEG

2006 めざせ100万語・300万語多読クラス 2学期 保護者アンケートとその回答


めざせ100万語、めざせ300万語の英語多読クラス30名の受講生の中から、7名の保護者の方にご回答をいただきました。
なお、青字が、SEGからの回答です。


めざせ100万語・300万語多読受講生の保護者の方からの意見と回答

Q1. 多読の授業に対してのお子様の様子はいかがですか

楽しそうにしている。    7名 
受講前と変わった様子はない。 0名 
やる気はみられない。     0名

(保護者の方からのコメント)
○ヒアリングして問題に答えるのが面白い。(中2)
○「今日は動物シリーズだった」とかSyd Hoffのお話が好き、というような読んだ本についての感想などを話します。(中2)
○日常生活の一部になってしまった様で、この頃は以前ほど色々は話しませんが(騒ぎませんが?)相変わらず楽しく通っています。授業の時に見ているフルハウスは気に入って家でも楽しみに見てはウケています。また貸していただいた本やテープ等のことをうれしそうに話してくれます。(中3)
○おもしろいと言っている。(高1)
○塾通いは好きではなかったんですが、多読だけはいやだと言わずに少し楽しみながら通っているようでした。(高2)
○特に話しません。(高2)
○自分の興味のある分野の本がまとめて読めるので楽しいと言っております。英語の勉強法についても先生に色々相談してアドバイスが受けられるので頼りにしているようです。(高3)

■全員楽しそうにしておられるということで、「多読クラス」の第一の目標は達成されたと思います。この雰囲気を大事にしていきます。

Q2. 多読クラスに通い、お子様の英語に対する興味が実際に高まったと思いますか
   また、保護者の方から見てどのような点でそのように思われましたか。

3:とても高まったと思う。
4:受講前よりも多少興味が高まったと思う。
0:受講前と変わらない。
0:受講前よりも英語を遠ざけるようになった。

(保護者の方からのコメント)
○学校の英語の教科書などでも、単語や文法のように分解して英語をとらえるのではなくまずは内容をとらえるように接しているのが感じられるので。(中2)
○「映画などで日本に公開される前に原書で読めるってすごいよね!」と目を輝かせていっていました。シャドウィングやフルハウスなどの影響か、「ナルニア国物語」や「世にも不幸な物語」などの音読テープをよくかけています。楽しんでいるなぁ(私達にとっては騒音ですが・・・)と感じます。(中3)
○学校で英語のクラスが上がった。(下→中)(高1)
○英語の文法や単語などを勉強する気配はないのに以外と単語を知っているような感じを見うけられるし、テレビ等で英語の聞き取りの能力がかなりできているようであるし、夏休みの学校の宿題で200ページを超える本を読む宿題を自分一人で短時間でなんとかやれました。(高2)
○受講前は英語の本を読むことがなかったため。(高2)
○部活や卒論等、なかなか英語の勉強に集中できないでいますが、リスニングだけはできるだけ毎日欠かさないで実践しようとしている姿勢は以前には見られなかったものです。(高3)

■全員が、お子さんの興味が高まったと答えられており、私たちとしても、多読指導のかいがあります。

Q3. 多読クラスに通い、実際に英語の力がついてきたと思いますか

2:受講前より英語力がかなりついたと思う。
5:受講前より英語力が多少ついたと思う。
1:受講前と変わらない。
0:受講前よりも英語力が落ちたと思う。

○ヒアリング・発音が良くなった。読むスピードが速くなった。(中2)
○英語を勉強ではなく、意味を伝える道具としての言葉として興味を持って接するようになってきているので。例えばふと目にする(耳にする)英文でもその状況をとらえながら「××って意味かな?」などと反応するようになり、結構内容がわかっている場合が多いのでドキッとします。(中2)
○真面目に勉強する子ではないので他教科の成績はハテナ?ですが、英語だけは安定しています。というより少しずつ上がっています。(ただ単語力とか、文法力とかそれはそれでまた別に勉強する必要がある分野の力は別ですが・・・)(中3)
○校内テストより、予備校模試の方が校内順位が高い。応用力がついてきたのではないか。(高1)
○長いフレーズの会話を聞いてある程度理解しているようであるし、聞き取る力がついているように見うけられる。夏休みの宿題でゴールという長文小説を一人で読んで宿題をこなした点からそう思いました。(高2)
○勉強していないにも関わらず成績はそれほど悪くないため。(高2)
○A.C.Eテストのスコアレポートの結果が前回よりもかなりUP(36点)しているので。これは試験に慣れた事も一因としてあるとは思いますが、語彙やリスニングでかなり改善が見られたのは本講座受講によるものと思います。(高3)

■校内テストは、学校の授業内容を復習し、記憶したかどうかで点数がきまります。しかし、記憶が長期にわたらないと、実際には英語の力になりません。ですので、校内テストの成績よりは、外部の模試や外部の英語運用能力試験の結果の方が信頼できると思います。

Q4. ご質問、疑問点がありましたらご記入ください

○物語(小説)が教材には多いですが、子ども向けの科学読み物等他のジャンルのものはないのか?また、外国の小学校の教材(教科書等)を読み物として読むとおうことはできないか?が知りたいです。 (中3)
■SEGの多読教室・図書室どちらにも、子ども向けの科学絵本・読み物が豊富にあります。教科書ではありませんが、実際に英語圏の学校で使用されているノンフィクションシリーズも揃えています。ただ、中・高校生の場合、物語を好む生徒さんが多く、ノンフィクションはあまり人気がない傾向にあります。しかし、多読が進んでくると、長い物語の合間にノンフィクションを読む生徒さんが増えてきます。子ども向け科学読みものは、薄くて、美しい写真やイラストが豊富に使われている本が多く、よい気分転換になります。また、英語で身近な知識が得られる楽しさも分かってくるようです。

○新聞は表現が特別な部分もあるのかもしれないが、読めないだろうか?またはどの位のレベルに達したら読めるのか。(中3)
■新聞を読めるかどうかは、背景知識があるかどうかにかかっています。身近なニュースなら分かりやすいですが、遠い地域の国際紛争など、大人でも理解しづらいものです。まず、日本語の新聞を読む習慣をつけるところから始め、背景知識を強化していくとよいと思います。
 一番やさしい英字新聞はジャパンタイムズ社が発行している「Japan Times Junior」という中学生・高校生向け英字新聞で、レベルは英検4級から準2級です。その少し上のレベルが週刊ST(ジャパンタイムズ社)やAsahi Weekly(朝日新聞社)です。このふたつはニュースより英語学習の要素が強いです。一般の新聞を読んでみたい場合、駅のスタンド等で英字新聞(Daily Yomiuri、Herald Tribune/Asahi 、Japan Timesなど)を一部買って試してみてください。一面にあるニュースは、日本語版の英訳なので、日本人にとって比較的読みやすくできています。中の方にある提携新聞(The Washington Post、Chicago Tribune、Los Angeles Timesなど)からの記事は難度が高いです。読んでみると一面の記事とは文体が違うことも感じられると思います。

○どの時点で大学受験対策に切りかえたら良いか。(高1)
■高2の1月ないしは、高3の4月からで十分だと思います。できれば、高2の3月までに、300万語多読してください。その後の受験勉強でも大きな差がでます

○文法等にそう力を入れて勉強している気配がないのに受験でなんとか力を発揮するようになるでしょうか。もちろん努力すべきですが・・・。自然な英語を読む事でその辺の事をカバーすることも可能なのでしょうか。(高2)
■多読だけで、入試の英文法問題に対応するのは難しいと思います。しかし、たくさんの英文に触れた裏づけなしに、単なる規則として文法を暗記しようとするのは、更に困難なことです。自然な英語をたくさん読むと、この文は自然/不自然、といった語感が身についてきます。大量に英語を読んだ後に文法を学習すると、文法の理解が深まり、実用的な英語力がつきます。受験が近づけば、志望校にあわせた文法演習を増やしていくべきですが、多読はその文法力を下支えする基礎とお考え下さい。

○実は本人がどのようにやっているのか詳細は把握しておりません。お借りしてくる本が増えてきていることぐらいしかわかっていません。週の分量は何か決められているものがあるのでしょうか。内容のレベル選択はどのように本人は行っているのでしょうか。本人に確認しておけば良いことですのにすみません。教えていただければ幸いです。(中3)
■読む分量は特に決まっていません。ひとりひとり、自分のペースで読んでいきます。読むレベルについては、原則として、全員が非常にやさしい絵本(レベル0の本と呼ばれます)からスタートします。 講師は生徒さんの読書の様子を観察し、次に読む本の候補を選びます。生徒さんは、その中から自分の好みの本を選びます。レベルを上げるタイミングも、基本的に講師が間合いを見て決めています。しかし、その際、必ず生徒さんと話し合い、「もう少し上のものを読みたい」「もっとやさしいものがいい」「こんなジャンルの本が読みたい」等の意見があれば要望にこたえ、相談しながら本を選んでいきます。 読書が進むと、だんだん生徒さんが自分で本を選べるようになっていきます。しかし、「レベルが高すぎる」「興味ないものを無理に読み続けている」等の兆候が見られたら、本を取り替えるようアドバイスします。
 進度の目安としては、100万語まで読む間に、レベル0ー2の本をできるだけ厚く読んで基礎を固め、英米の小学生向け児童書(レベル2ー3)を楽しく読めるようになることを目標としています。英米の小学生向け児童書を快適に読めるようになれば、ペーパーバック(レベル4ー6)へ進む入り口に立ったといえます


○多読を始めて一年以上たちましたがどのくらい(何万語?)読んだのか知りません。また、ずっと児童書を読んでいるのでそろそろ小説などにもチャレンジしてほしいと思います。高3になって続けるべきかどうか悩んでいます。(高2)
■めざせ100万語・めざせ300万語は中2-高2向けコースで、受験対応はしていません。高2までにできるだけたくさん読み、受験対策としてはSEGの高3向けコースに移行することをおすすめしています。ただし、内部進学の方、推薦で入学が決まった方の場合は、めざせ100万語、めざせ300万語の受講を強くおすすめします。 高校生のうちに多読をしておけば、大学入学後必ず役立ちます。受験が必要な場合でも、やさしい英文を大量に読むことは長文問題には相当役立ちます。高3になってからは、受験にシフトしても、やさしい洋書を隙間時間に読みつづけるのがよいと思います。

Q5. これまでの受講を終えての、保護者の方のご感想をお聞かせください

○一緒に図書館に行ってくださったりお話をして下さったり、先生とお会いできるのも大きな楽しみになっているようです。ありがとうございます。(中2)

○楽しみながら英語の底力をつけていただいていると思います。それもただ本やDVDなどの教材的な環境が整っているというだけでなく、やはり「読んだ本の冊数が○○冊を超えた!」とかの励みがあったり、読んだ本やこれから読む本、又は先生のお勧めの本等について共感的な(趣味を同じくする者、という感じの様です。)会話ができることが良い様です。先生方には心より感謝申し上げます。ひとつだけ気になっているのが、英語に楽しく親しみ、総合的には力がついていると感じていますが、アプローチの仕方に片よりがあるのではないか(子どもの取り組み方を見て)ということです。楽しく気に入った物を伸ばすという事はそういう事にもなるんだな・・・と思ったりしています。(中3)
■中3であれば、楽しく伸ばしていくだけ十分ではないでしょうか? 話したい、書きたいという欲求が強くなってきたら、多読+Oral Communication, 多読+Writing のクラスもありますので、そちらのクラスを試しにとってみていただいてもよいと思います。

○授業以外の時間もどんどん英語の本を読んでもらいたいと考えているが、なかなかやる気にならないようです。当面の目標は英検準2級(面接で不合格)です。(高1)
■授業以外の時間もできるだけ読書をしたもらいたいと講師一同も思っていますが、なかなか全員に課外で確実に読んでもらうことは難しいです。しかし、授業内だけでも、年間50万語以上は多読でき、年間30万語以上多読すれば、語彙は確実に増えていき、速読力も保てます。ですので、私たちも、授業を通じて、いろいろな刺激を与えていきたいと考えておりますが、授業内に確実に読んでいれば、それだけでも相当力がつきますので、ご安心ください。

○いつまで続ければ良いかをご相談したいです。(高2)
■受験があるかないかで異なります。また、受験校によっても異なりますので、直接講師まで相談ください。標準的には、高2の12月から2月頃まで多読、高2の1月から3月頃から受験コースの受講をおすすめしています。

○伊藤先生、いつもお世話になっております。息子は今、卒論の最中でなかなか英語の勉強に集中できないでおりますが(その前は部活でした・・・。)11月初めに〆切ですのでそれ以降がんがんやってくれるものと期待しております。とりあえず1月の英検準1を目標に行きたいです。本人の性格上、あまり先の目標(といっても1・2年先なのですが・・・。)ではモチベーションが高まらないので、短期に身近な目標を決めて勉強するのが良いかと思っています。いつも色々息子の相談にのって頂き感謝しております。これから残すところわずかですが宜しくお願い致します。ハッパかけて頂けると有難いです。(高3)



Q6 . 今後SEGの英語に、何を期待されますか

○楽しみながら自分のペースで学べる英語の講座をお願いします。(中2)

○“アウトプットを要求する前にまずインプット”と思っているので、今の多読で不満はありません。新しい試みで多読+αの講座ができたのは知っていますが、私の考えでいくとそれは邪道なのでは・・・と思っていますがどうなのでしょう。ただ、よりよい道を常に模索しているSEGの姿勢はすごいな、と思って見ております。多読+αの試みではこれまでにこんな良い成果があったなど分かった時に、また保護者の方にその情報を返していただければうれしいです。私見にとらわれず試してみたいと思います。(中3)
■“アウトプットを要求する前にまずインプット”というのは同感です。ただ、アウトプットによってインプットの中身が定着するという側面も強いです。特に中1からの持ち上がりクラスについては、そのことを感じています。ただ、まだ、1〜2年の経験ですので、まだ、はっきり成果の形を示すのは難しいです。今の中1クラスが高1になる頃にはかなりはっきりしたことをいえると思います。ただ、平均的に良い成果を上げるということと、個別の生徒さんに対してよい成果を上げるということはまた別ですので、SEGとしては、多読を中心としつつも、いろいろなクラスを用意し、各生徒が自分に一番あったクラスを受講していただけるようにしたいと思います。

○大学入試を突破できる英語力、その後もひきつづき伸ばし、社会に出て困らないこと。日本語の読書は大変好きですので、英語の読書も楽しめるくらいになればなお良いのですが・・・。(高1)
■私たちのプログラムはまさに、そのことを目指しています。高1・2の間に多読やリスニングで大量インプットすれば、必要最小限の受験勉強で大学入試は十分に突破できると思います。

○大学受験だけにとらわれず総合的英語力アップ、特にライティング・リスニングに力を入れているようなのでその点が良いと思っています。その特色がはっきり生徒に反映される授業をこれからも続けて頂きたいです。(高3)

■多読講座アンケートに多数のご回答を頂きありがとうございます。今後、更にきめ細かい個別指導につとめてまいりたいと思います。

(2006/12/27 文責 古川昭夫)

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