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Catherine, Empress of All Russias | ||||||
Vincent Cronin | ||||||
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YL(平均) | 7.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★ |
シリーズ名 | |
総語数 | 109,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/ , 種類/一般, ジャンル/Nonfiction:自伝・人物紹介 , 歴史, 総ページ/349ページ, メディア/書籍:ISBN 9781846555572(1846555574), 言語/English, 価格/ , サイズ/, 縦mm× 横mm 厚みmm 重さg, 装丁/ペーパーバック, 主対象年齢/ , 初版発行年/1978, 備考/ |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 | [邦訳出版物情報はありません] |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 8.0 |
ロシアのエカテリーナ2世の伝記。Catherine the Greatではなく、当人が生きていた当時の称号を使い、Greatかどうかは読者が判断してほしい。自分としてはキャリアウーマンのロールモデルになる人だと思う、と著者は書く。
1729年、ドイツの公女としてSophieは生まれる。ドイツ式のSophiaではなくフランス式の形になっているのは、母親の好みだったらしい。エリザベータ女帝に、跡継ぎにする甥の結婚相手にとロシアに呼ばれ、ロシア正教に改宗した際に改名してエカテリーナ(英語ではCatherine)となり、夫と上手くいかずに女帝には見張られ続ける17年間の雌伏の時を経て、夫が即位して1年経たないうちに夫を殺して(?)自分が即位し、30年以上、広大な国を統治した。 新しく出たばかりの資料を沢山使い、1978年の初版当時としては画期的な伝記だったのかもしれないが、今となってはそれほどでも。私としてはRobert K. Massieの方が詳しくて面白かった。母親のJohannaの私生児のスキャンダルも、名誉欲も権力欲もなく、良い母親になっているのが印象的。 ただ、ロシアの広大さと統治のしにくさが絶対君主制や強い中央集権政治を呼ぶこと、夫の方のピョートルのロシア嫌いは、ロシアの天敵の国の君主になる予定で育てられたためであること、エリザベータは全然果断じゃないこと、などは初めて知った。【柊】 |