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Daughter of Time, The | ||||||
Josephine Tey | ||||||
この本を購入する |
YL(平均) | 7.0 |
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お薦め度(平均) | ★★★★★ |
シリーズ名 | Inspector Grant |
総語数 | 55,000語 (概算) |
その他詳細項目 | |
出版社/Random House UK,
種類/一般,
ジャンル/Fiction:歴史 , 推理物,
総ページ/222ページ,
メディア/書籍:ISBN 9780099536826(009953682X),
言語/English,
価格/8.99 GBP-Pounds,
サイズ/,
縦mm×
横mm
厚みmm
重さg,
装丁/ペーパーバック,
主対象年齢/ , 初版発行年/1951, 備考/ |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル:「時の娘」 備考:ジョセフィン・テイ、1977年、ハヤカワ・ミステリ文庫 |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 8.0 |
1951年発表の異色歴史ミステリ。
グラント警部は足か腰をやられて入院していて、ヒマでイライラしている。そこへ友人が、グラントが人相に興味を持つことを知って、暇つぶしに、歴史上の人物の肖像画を沢山買ってきてくれた。その中で、グラントが一番興味を持ったのはリチャード三世だった。正当なイングランド国王になるはずの甥を殺した極悪人というより、有能で大きな事を成し遂げた、常に正しいことを行なおうと努める顔に見えた。誰かを伏せたまま色々な人に見せると、医者は幼児期にかかる病気の名前を口にし、ある人は聖人の顔だといい、同僚は裁判なら裁く側にいる顔だと言った。 グラントはブリティッシュ・ミュージアムに勤めるアメリカ人青年とともに、リチャード三世について探る。唯一の同時代の伝記は清廉潔白なトマス・モアの書いたものだったが、モアはリチャード三世が死んだ時にまだ八歳だった。そして、ドラマティックに極悪人に仕立てた伝記は、実は別人の書いたものの写しだった。 グラントは警察官らしく、事実のみを集めていく。どこまで行っても、勇敢な戦士、忠実な弟、有能な統治者の肖像しか出てこない。さらに、彼には動機がなかった。 あまりに次々新事実が出てきて、面白さのあまり、半日、目を離すこともできず読み続けました。お薦めです。【柊】 |