ヘルプ |
Bull Run | ||||||
Paul Fleischman | ||||||
この本を購入する |
YL(平均) | 6.3 |
---|---|
お薦め度(平均) | ★★★★★ |
シリーズ名 | |
総語数 | 13,289語 (出版社提供) |
その他詳細項目 | |
出版社/その他,
種類/児童書/Teens向,
ジャンル/Fiction:歴史,
総ページ/102ページ,
メディア/書籍:ISBN 9780064405881(0064405885),
言語/English,
価格/ ,
サイズ/,
縦mm×
横mm
厚みmm
重さg,
装丁/ペーパーバック,
主対象年齢/ , 初版発行年/1993, 備考/1994 Scott O'Dell Award A Best Book for Young Adults(ALA) A Notable Children's Book(ALA) |
|
音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 | [邦訳出版物情報はありません] |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★★ 読みやすさレベル(YL):5.8 ~ 6.8 |
南北戦争を素材とした出色の歴史物語です。構成がちょっとユニークで、南北それぞれ8人ずつ、南部、北部の順で16人の語り手が自分の目で見た戦争を語ります。実在の人物は一人で、あとは作者の創作ですが、多分丁寧な調査をしているのでしょう、どの人物もとても実在感があります。立場も職業もいろいろで、軍人、農家の娘、報道記者、馬車の御者、自由黒人、奴隷の黒人女性、写真屋、医者、名家の婦人・・・中には11歳の軍楽隊員もいます。
扱っているのはブルラン川の戦いと呼ばれる南北戦争の初日、その日だけです。その同じ一日になんといろいろな関わりをしていることか・・・ 戦争は人によってこんなに違ったものに見えるのですね。渦中にある個人は自分に見える範囲の中で、右往左往しているしかないのかもしれません。 子供向きの本として評価が高い作品ですが、大人にも十分な満足感を与えてくれます。語り手が多く、語り手によって英語のスタイルがいろいろなので、読みにくく感じられるかもしれません。登場人物には一人一人、その人にちなんだマークが表示されているので、これを手がかりにするとよいでしょう。 歴史の大きなうねりにさまざまな人生が重なり、まるで大きなパノラマを見るような思いで読みました。 (メイ) |