3部作の中では一番感動しました。また、一番読みやすく感じました。昔のアメリカ人はこんなふうに寡黙で強い人が多かったのでしょうか。多くを語らない登場人物に時々歯がゆい思いをしながら読んだのですが、この作品のあたたかさは饒舌に語らないところからくるのではないでしょうか。ひさびさにぼろぼろ泣きました。

短期間に3部作を読み終えました。この作品には以前の出来事が何度か出てくるので、自分のことのように思い出してはじぃーん。あぁCalebも大人になったんだなぁと思ったり・・・。
　父と息子、それも3世代にわたる永遠の関係が中心に話が展開します。今まで冷静沈着なイメージだったパパだからこそ、余計その感情の高まりやわだかまりが胸に迫ります。脇の登場人物もそれぞれが皆人を思いやっていて、人間の辛さと優しさ、そして深さを淡々と描いていて、饒舌でないところが、すばらしかったです。このシリーズはどれもそうですが、余韻の残る物語です。

Sarah Sagaの３巻目。今度はAnnaに代わって弟のCalebの目から見たお話だ。Annaが書いていた日記（Journal）は、今回は、Calebが書く。そして、この日記が大事な役割を持つ。Jacobの親子の確執の話題が中心となり、全２巻より厚いにもかかわらず、読み出したらやめられずに、涙がでるぐらいに感動した。おませな次女のCassieの登場も楽しい。

寡黙な人がぼそぼそと話しているような、そんな文体から受ける感動というのは大きいですね。
静かに感動してしまって、言葉が見つかりません。
心温まるシリーズです。