父を殺害された4人がJacobの助けを得て森の中で力強く生き、最後には幸せを再び勝ち取った。決して人生をあきらめることなく、人生にはそれぞれのことを実行するに適した時があることを教えてくれている。

登場人物が多いので、中表紙にあるレビュー（ダイジェスト？）を読んでからの方が分かりやすいかもしれません。

歴史物と思っていたんですが、むしろ子供達の成長物語として楽しく読めました。
貴族の子供達として、何不自由なく暮らしていた子供達が森の仕事を覚え、楽しみを見いだし、成長していくのを見るのは、なかなかいいものです。
後半はなんだかはしょりすぎな気がしましたが、期待以上の一冊でした。

クロムウェルと言えばイギリスの歴史に疎い自分でも知っている超有名人ではないですか！
ということで、結構興味深く読みました。革命を起こしたけど、すぐに元に戻っちゃったことだけは知ってたんですけど、結構いろいろ納得がいったような。（いややっぱLV2だから色々「？」なこととかないわけじゃないんだけど）
でも政治的なあれこれに対する言及はかなり少な目で、クロムウェル達の目を逃れて隠れて生きる子供たちの意外と堅実な暮らしが中心です。長兄の恋愛物語（以前？）が微妙に話の中心ですが、弟の手先の器用なハンフリーのエピソードが好きです。
最初は時代背景とか飲み込みにくく読み難かったのですが、火事が起こったあたりから敵と味方が判然としなくなって、いつ敵に代わるか判らない味方というのがとてもスリリングで、最後まで面白く読めました。