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Citadel, The | ||||||
この本を購入する | ![]() |
YL(平均) | 5.8 |
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お薦め度(平均) | ★★★★ |
シリーズ名 | Pearson English Readers |
総語数 | 36,725語 (出版社提供) |
その他詳細項目 | |
出版社/Pearson Education,
種類/GR(ELT),
ジャンル/Fiction:Fiction,
総ページ/ページ,
メディア/書籍:ISBN 9781405882408(1405882409),
言語/English,
価格/ ,
サイズ/,
縦mm×
横mm
厚みmm
重さg,
装丁/ペーパーバック,
主対象年齢/ , 初版発行年/ , 備考/ |
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音源 | [音源情報はありません] |
邦訳 |
タイトル:城砦 備考:A.J.クローニン |
映画・ビデオ化 | [映画・ビデオ化情報はありません] |
書評委員のお薦め度:★★★★★ 読みやすさレベル(YL):6.0 ~ 5.5 |
1896年生まれのCronin の作品。30才の時、健康を害して医師をやめ作家活動に入った。表紙は近代的な医療を想像させる写真が使われているが、内容は金権主義の旧体制医療と戦う若い医師の話である。Manson はようやく医師としての仕事の場を得、期待と情熱をもって炭坑の町に 赴任した。しかしその町では金権主義が蔓延し常識では考えられない医療が行われていた。労働者は仕事を軽減するために仮病を装って病院にかかり、医師は健康な患者に金儲けのために薬を投与する。優秀で正義感にあふれたMansonはその体制に一人でたちむかう。しかし、まじめなMansonはしだいに生活するお金にも困るようになる。自分の良心に従って患者を治療するManson、しかし正義感だけで金権主義と戦っていけるのか。やがて、生きるためにお金の必要なMansonも、お金になりそうな患者のほうへ傾いていく。
炭坑の町で医師をしていたことのあるCroninの作品なだけに、昔の医療体制の貧弱さ、粉塵と肺疾患の話など医師の目で具体的に書かれている。患者を治せない無念さも真にせまる。ストーリーの展開もおもしろくとても楽しめる。(マリコ) |