農夫が、妻をもらって、子供を作って、土地を買って、裕福になる話。
と書くととってもつまらなそうですが、むちゃくちゃ面白い。
なんでこんなに面白いんだかわかんないけど、ぐんぐん引き込まれまれて一気読み。絶対原作読んでやるーと心に誓った一冊でした。（バナナ）

MACMILLANのIntermediateとしては長編で、語彙も難しいほうだが、ストーリーがとても良く書き込まれており､とても面白く一気に読み終わってしまった。

「大地」の原題がこれだとは知りませんでした。貧しい農夫Wang Lungが結婚するところから始まる苦難と波乱の人生。それがどんどん土地を手に入れて裕福になっていくが、そのきっかけが…それでいいのか？波乱に満ちた展開でどんどん読めます。しかし実は原著はまだまだこれから子孫たちのもっと波乱に満ちた人生が待っているので、途中で終わったのは寂しい。あと挿絵が適当すぎる…。変な建物、変な衣装。
最初のAbout Chinaには重要な情報が抜けています。近代中国では１９世紀半ばのアヘン戦争にはじまって、欧米列強がよってたかって植民地化を推し進めていたことです。この本の中で単に「enemy」と書かれているのは西洋人かもしれません。Guomindangとは国民党のことです。

始めは読みにくい感じがする。けれども農夫の一生と彼の周りの人々についての淡々とした語り口を読むうちに、Wang Langの人生を身近に感じて読み進めることが出来てくる。初めにあるChinaの時代背景の説明も助けになる。読み終わった時には、読者それぞれの感慨を持つことができる本。(とんぼ)