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武市瑛子さん
東京医科歯科大学医学部医学科4年生
桜蔭高校卒
得意科目:英語・生物 苦手科目:国語
趣味は料理と切り絵と手芸。これを活かし、ボランティアで、障害者の方の手の訓練用の布の絵本作りをお手伝いしています。

東京医科歯科大学医学部4年生の武市瑛子さんに、お話を伺いました。どうして「医学部」を目指したのでしょうか。また、「勉強」において大切なこととは……?

新しい治療に役立てたい。現在の研究

武市さんには、大学1年生の時に合格者座談会に出席していただいたのですが、つい最近のような気がします。あっという間に4年生ですね。4年生ともなると、取り組む内容も、専門的になってくると思いますが、いかがですか。

医科歯科大学では4年生の後期になると、プロジェクトセメスターといって、研究室を選んで所属します。最初は臨床に行くつもりだったのですが、先生から基礎研究が大事だと言われたこともあり、現在は基礎研究の分野に関わっています。確かにやってみて、基礎研究の大切さが分かりつつあります。

基礎研究では、どのようなことを研究されているのですか。

まだ研究生活が始まったばかりですので、自分自身で考えて研究するというより、研究室の中の様々なプロジェクトを、実験手技などを教わりながらかじっているという程度です。
現在やらせていただいているのは、RNAのとても小さいもので、「マイクロRNA」というものの機能が最近注目されているんですけれど、簡単に言うと、そのマイクロRNAの機能解析の研究をしています。その中でも慢性炎症に関わるマイクロRNAというものがあって、炎症を抑える働きのあるマイクロRNAが、きちんと働くにはどういう分子が必要なのかを調べているんです。

身近なものだと具体的にはどのようなことに使われるのですか。

慢性炎症は、癌や関節リウマチ等に関わっているんですね。リウマチとかは関節が変形してしまったりして見るからに痛そうですけれど、それは原因が慢性的に炎症が起きていることによるものなので、その炎症さえコントロールできれば治療として成り立つというか、炎症を抑えることが結構大事なんです。
そこで、炎症を抑えるマイクロRNAを働かせるにはきちんと成熟させないといけないのですが、それを助ける因子がどういうようなものなのかを調べているんです。遺伝子を同定して、例えばですが、過剰に発現させる薬とかを作れば、慢性炎症をコントロールすることができて臨床的に役に立つんじゃないかなと思っています。

研究は今どこまで進んでいるのでしょうか。

今、研究室で注目している遺伝子があるんですけれど、本当にその遺伝子がマイクロRNAの成熟に関わっているのかというところさえまだわかっていないので、何度も実験をして調べています。
実験では、遺伝子の働きを人工的に強くしてマイクロRNAが増えることを示すのと同時に、逆に人工的に遺伝子の働きを抑えて、マイクロRNAが減少することを示す、というふうにいろんな方向から同じことを言う必要があります。
また、何回かやって本当に同じ結果が出ることを確認し、再現性をとることも必要です。
なので、同じ実験を繰り返すこともありますし、実験をする度に結果が違うこともあって、再現をとるのは難しいなと思っているところです。

経験を積むための研究室

どうして今の研究室を選んだのですか。

医学部に入ってからいろいろな分野を学んで、興味のあるものがたくさんありました。免疫もやりたかったですし、あ、ちょっと解剖は苦手でしたけど……(笑)、何でもやってみたいと思っていたんです。でも炎症に興味があったっていうのが一番だったと思います。炎症っていろいろな疾患に関わっているんですよね。生体の反応として、とても根本的なものだったので興味を持って、現在の研究室を選びました。
それから、実は今度短期留学する機会があって、派遣先を紹介してもらえるという伝手があったというのも正直なところです。

留学先はどちらですか。

アメリカのサンディエゴです。短い期間なんですけれど、研究所を見学させてもらえるのでいい経験になると思います。

ぜひ、帰国したら報告インタビューをさせてくださいね! では、話を戻して、研究室に所属していかがですか。これまでの経験を活かせていますか。

研究内容は、高校生の時に学んだ生物の知識もちゃんと役に立ちますし、大学から学んだ生化学も基礎となっているので役に立っていると思います。
ただ、これまでは座学がほとんどだったので、自分で実際に手を動かして本格的な実験をするとなると初めてで、本当に素人なんです。テクニシャンの方や研究員の方に一から教えてもらっています。

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終始笑顔でお話してくださった武市さん
終始笑顔でお話してくださった武市さん

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