- 瀬戸山 結衣さん
- 東京大学工学部応用化学科4年生
- 雙葉高校卒
- 大学からサークルでテニスを始めました。この前の秋の団体戦ではレギュラーになることができたので、次の団体戦がある春までもうしばらく続けようと思っています!
超伝導物質の合成はお菓子作り!?
瀬戸山さんが応用化学科に進もうと思ったのはどうしてですか。
中高生のときから化学が好きで、大学では絶対化学をやりたいなと思っていました。その気持ちは大学に入っても変わりませんでした。化学系の学科はいくつかあるのですが、その選択肢の中でどれにしようかなと思ったときに、言葉そのままなのですが、一番、化学を応用して人のためになることに関われることがいいなと思って応用化学科を選びました。
化学を応用するとはどういう意味なのでしょうか。
技術や製品などに応用するということですね。エネルギーや環境問題、医療や情報処理など幅広い分野でそれらを社会に還元することに繋げます。
基礎研究などとは少し違うということですね。今は毎日どんなことをしているのですか。
4年生から研究室に配属されています。それまではずっと講義と実験演習の授業でしたが、3年生までで授業は取り終えられたので、今はずっと研究をしています。
研究室はどういう研究室ですか。
超伝導という現象を扱っていて、少し物理寄りなんです。私は超伝導物質を合成して、その特性を評価するという実験をしています。
特性を評価するというのは何かを目指して合成するのですか。
そうですね。将来的には実際に利用できる技術や製品に応用できるよう、実験しています。私の研究室はみんな超伝導物質を作っているのですが、私は主にレアアースを使った超伝導物質を作っています。
物質の合成ってあまりイメージが湧かないのですが、どのようにするのでしょうか。
私が扱っているのは無機化学系の物質なのですが、試薬の粉を混ぜて、型につめて、炉で加熱して、機械で切って、とすごく小さなケーキを作っているような感じです(笑)。結構お菓子作りに似ていますよ。お菓子作りも、実験っぽくって結構好きです(笑)。
加熱するというのは、どういう意味があるんですか?
加熱することで固めて、あと、反応も起こすんです。場合によっては900度とか1000度とかで60時間以上加熱するんですよ。
超伝導の研究室を選んだのは何か理由があるのですか。
1つは研究室の雰囲気がすごく良かったことです。もう1つは、超伝導ってエネルギー問題にすごく直結していることです。日本でも電力不足が問題になったりしていますけれど、超伝導物質というのは、ある温度まで冷やすと電気抵抗がゼロになるという特性があるんですね。例えばそれを送電線に応用すると、電気抵抗がゼロなので、電力をどんなに長距離運んでも、全くロスしないんです。普通の銅線だと発熱しちゃってそっちにエネルギーをロスしてしまうんですけれど、全くそういうことがなくて、作った電気を全部届けることができるんですね。砂漠などに太陽光発電所を作って、それを超伝導ケーブルで運ぶということも計画されています。例えばサハラ砂漠を全部使って太陽電池で発電して超伝導ケーブルで送電すると、全世界で使用しているエネルギーの4倍くらいまかなえちゃうらしいんです。そういうところに夢があるなと思いました。リニアモーターカーなども超伝導を応用して作っているんですよ。
この超伝導の研究をしていて、印象に残っていることはありますか。
はじめて自分のサンプルができたときは感動しました。加熱過程が終わったら、サンプルの表面にうっすら4本の線が入っているかどうかで、できたかできていないかわかるんですよ。「できた!」ってすごく感動して、写メ撮りまくってしまいました(笑)。
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瀬戸山さんが初めて作ったサンプル
