理系でも英語をサボってはいけません
今、仕事で英語を使うことは多いですか?
いっぱいありすぎて困ります。論文を読むのも英語です。この前はCNES(クネス)というフランスの組織に行ったんですが、打ち合わせのときにある程度話さないといけない。学会発表も国際発表も英語だし、普通に使わないといけない。語学が苦手な身としては辛いけど、まぁ適当にやっています(笑)。
話す姿勢さえあればなんとかなりますよ。世の中にはキレイな発音の英語ではない人の方が意外と多いですから。
そう、引け目を感じることなく話して、「そっちが聞き取れてないだけでしょ」くらいの勢いで(笑)。ただ、仕事では細かい話も多いので、そういうことばっかりは言ってられないんですけどね。きちんとやらなきゃいけないなぁと思っています。
理系の人でも中高のときに英語をさぼってはいけませんね。
いけませんよ! それは非常に思います。いけません(笑)。
学んで、話して、視野を広げる
今後の目標は?
今やっている衛星のプロジェクトERGをきちんと設計して、きちんと打ち上げて、データをとることです。そのデータ解析は自分がするかどうか全然分からないけれど、それを使って、新たな宇宙空間をきれいに検証していく研究者が増えてくれるという、環境作りのお手伝いができることが1つの目標です。もう1つ長期的に見た大きなゴールは、さっきも話しましたが、同期が帰ってくるところに対して、自分が「これは自分がすごく頑張ったんだ」と言えるところがサイエンス側の今の立場から1つでも2つでもあって、そこを誉めてもらえることです(笑)。まぁ元気な姿が見れればいいかなってところです。結構みんな仲間意識が強いんじゃないですかね。お互いがお互いのことを、応援もするし心配もするし。質問とかも頻繁に、フラットな感じで、上の人も下だから聞かないとかじゃなくて部署関係なく電話して質問してきてくれたりする。そういうのは励みにもなるし、答えられなかったら勉強にもなります。
大きなことをやってるから、1人ではできないということは、身にしみて感じます。みんなで頑張って1つのことを為し遂げましょうというところは、大学のときとの面白い違いです。本当に大きなことは、1人じゃ全然できないし、自分の力って微々たるものだなと感じます。チームワークというのはすごく大事だなと思います。
これから中学高校に入学する人に向けて伝えたいことはありますか。
物理にはまっていた立場としては、好きな先生を見つけて、まず物理を好きになって欲しいです。今嫌いなら、好きになれそうな先生を見つけて、自分を軌道にのせることが重要です。そしてある程度物理が楽しいなと思えたなら、色々な人に出会って、話をして、視野を広げることをしてください。学問は学問でしかないから、その学問がどういう風に活かされるか、どうやったら誰かの役に立つかというのをひたすら考えて、自分が貢献できるように、国内・国外・はたまた宇宙の(笑)、色々な人と話して、視野を広げてください。ただ、そのためにも下地はすごく重要だから、学問はきちんとやっていた方がいいです。学問は視野を広げるし、視野を広げたらまた人と話してもっと視野を広げて、また学問に戻って、ということを繰り返していると、きっと面白い世界に辿り着くと思います。

筑波宇宙センター入り口近くに展示されているロケットの前で。
