Re: すぐやる課、任務完了報告(前半)

[掲示板: 〈過去ログ〉YL・語数・書評システム情報 -- 最新メッセージID: 1253 // 時刻: 2024/5/10(14:04)]

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459. Re: すぐやる課、任務完了報告(前半)

お名前: ako
投稿日: 2004/10/6(18:21)

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成雄さん、akoから報告です。

ご提案いただいたこと、非常に有益でした。
物語系ばかり読んできたせいか、ノンフィクションが非常に新鮮に感じられました。
何よりも先にこれを言いたくて、まずはお伝えします。ありがとうございました。

成〉1冊ずつ読んで違いがわかるとは限りませんから、気楽にね。

はい、そう思って、複数冊えらんでみました。
ご紹介いただいた本に類似していると思われる本を読んでみました。
なるべく条件がそろう方がいいと思い、何か一点は共通点があることを条件としました。
具体的には、以下の通りです。(■印が、成雄さんにご紹介いただいたものです)

■Whales :the Gentle Giants (SIR2)に平行
1.Gorillas: Gentle giants of the forest (SIR2)
共通点:同シリーズの同レベル、動物ものである点。

2.Baby Whales Drink Milk(Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1)
共通点:くじらに関する本である点。

■Animals in Winter (Let's-Read-and-Find-Out Science series : Stage 1 )
1.Baby Whales Drink Milk (Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1)
共通点:同シリーズの同レベルで、動物に関する本である点。
  上記2番と重複してますが、こちらとの比較も可能なので再度かいています。

2.From Tadpole to Frog (Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1:350語)
3.Fireflies in the Night (Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1:580語)
共通点:同シリーズの同レベルで、生き物に関する本である点。

■Rookie Read-About Science は、まだ借りていないので次回投稿までお待ちください。

では、各本の印象です。

完全に自分本位の感想です。成雄さんが意図した方向性で有益なことを書いているかどうか不明です。ましてYL感覚とどう関係するか等、私にはわかりません。
「YLと語数カウントの広場」で、こういう感想を書くことの是非については、
管理人さんのご判断を仰ぎたいと思います。
今回は成雄さんの投稿の主旨に沿うなら、正直な印象を書くのがいいと判断しました。(削除する場合はご一報ください)

●Whales : the Gentle Giants (SIR2)●
冒頭にある、空想の動物の絵に魅せられました。気に入った!絵がうまい!(当たり前ですね)
(YL感覚とは直接関係ないかもしれませんが、絵が気に入るかどうかは、気持ち的に好感するかどうかの影響が大いにあるんです〜)
ノンフィクションを読んでいるような感覚をなくしてくれます。うまい導入だな〜と。
途中、「白鯨」を思い出すような部分もありましたね。
物語を読むのと変わらない感じでスムースに読めました。といいますか、物語な本でした。

英語はですね、実は非常に簡単に感じました。
知らない単語があるのですが、これは知らなくて当然だということが文脈上わかるので、いちいち立ち止まらずに読めました。
くじらの種類「ナントカ鯨」のナントカの部分や、鯨の体の部位の名前のいくつかですから、日本語でも知らないのだから、英語で知らないのは当たり前なので気にならない、というわけです。
他に2〜3個、鯨とは関係ない部分に、SSS式辞書抜きで知った単語があったので、「これ知ってる〜」と思えて、嬉しかったです。

●Baby Whales Drink Milk●
(Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1 1000語)

鯨が哺乳類であるところに焦点を当て、呼吸や出産、恒温動物である点などを中心に話すという流れ。
なので、体の部位に関する言葉であるblubber の説明が、「Whales」と違っていて面白い。
鯨が体温を一定に保つため、という理由から説明しているので、こっちの方が印象に残りやすかったです。
潮吹きの穴の名前がまた出てきた時は、1冊目でも読んでいたはずなのに忘れてて、「そうそう、そういうような名前だったな〜」という程度。

英語は別として、内容的には鯨の生態としては常識的な内容で、知っていることばかりなので、余裕を持って、へー、英語ではそう言うのかぁ〜と感心したり、
そう言えば、10代の頃こういうのを、理科の学習漫画で読んでワクワクしたなぁ〜と、懐かしくなっちゃいました!

こちらの本を読んでみて、改めて、上記の「Whales」との違いが面白かったので「Whales」を再読してみました。
思ったのは、「Whales」は、鯨の種類紹介に焦点を当てるため、無機質にならないよう配慮して、物語的に説明をすすめようとしているのかな〜と感じました。
サメが襲ってきた〜、さあ〜、どうなる〜、みたいなところなど。

なお「Baby Whales」には、鯨ウォッチツアーの連絡先(ハワイとアメリカ本土)まで出てました。実用的。

●Animals in winter 740語●
(Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1)

全体として、スムースに止まらずに読めました。知らない単語もいくつかありましたが、わからなくても大勢に違いはないとわかったので、気にせず通過できます。
理科の本と思って読み始めたけれど、思ったよりずっと物語的、文学的、詩的な感じを受けました。
SIRのよりもずっと、コドモに優しく語りかけているような口調のような気がします。

こうもり等の生き物が、すぐに Theyや He で書かれるところが、動物を擬人化したような感じで、動物に親しみを感じました。
それと、they で書かれる動物と、he/she で書かれる動物とがいましたが、
雰囲気ですが、they が出ると皆で群れて生活するんだな〜という感じ、
he/she からは、通常、単独で生活する動物なんだな〜という印象を受けました。
もし、日本語で「こうもりは…」とか「リスは…」とか読んでも、そういうことは表現できないのではないか? と考えると、英語で読むことの値打ちというか、楽しみに、こんなこともアリなら、実に楽しいです。
(全然カン違いでしたら大恥)

The days grow longer. The night grow shorter. のところ、夜のほうの言い方、センスあるな〜と思いました。
(もしかしたら、英語としては、ごくありきたりの言い方なのかもしれないので、これもカン違い確率高し)
grow という言葉を初めて知ったような気がしました。

「旧」思考では、「grow = 成長する」という昔の記憶があるのですが、
その記憶の脳内所在場所とは違う、別の場所に、今回、grow という言葉が入ったような気がします。
日本語で「成長する」と言ってしまうと、どうも拡大する方向しか浮かんできませんが、grow は、違うのかもしれない、と仮説段階です。

最後のページなど、まさに詩人の言葉って感じでした。
「日は長くなり暖かくなりました。春が来たのです・・・」…っていう終わり方。余韻まで残るようで素敵ですね。
理科っぽくないのが意外でしたし、むしろ情操教育を受けたような印象でした。
いやぁ〜、いい本だ〜 絵もいいし!

●From Tadpole to Frog 350語●
(Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1)

おたまじゃくしがカエルになるまでの説明ですが、それまでの期間に、季節の移り変わりや他の生き物も登場させて、物語的にすすむ感じがしました。
しかも絵が素晴らしい。カエル以外の部分も、季節ごとの変化を詳細に描いてあって美しいですね。
おたまじゃくしが次の段階への成長をする時、沼の表面に一匹もいない場面を敢えて挿入し、「みんなどこへ行ってしまったんでしょう〜」と語りかけるセンスのよさ、とても好感を持ちました。

●Fireflies in the Night 580語●
(Let's-Read-and-Find-Out Science series:Stage 1)

ホタルの生態を、虫だけの話にしないで、人間との関わりに焦点をあてて紹介し、
主人公の少女が、祖父の話を聞いて、ホタルのことを色々知る、という書き方です。
ホタルがあんな風に人に利用されてたとは意外! 日本まで出てきて嬉しい!

成雄さん、改めてこのシリーズのことがだんだんわかってきました。
文学的で芸術的です。←文章と絵のことを言いたい。
サイエンスを、こんなに情緒的に見せてくれるとは嬉しい。全部よみたくなりました。

●Gorillas :gentle giants of the forest(SIR2)●

ゴリラが、He/Theyによって擬人化され、親しみをもって身近に感じられた点や、2〜3ヶ所、英語がわからないまま飛ばしたところがあった点は、鯨と同様です。
面白かったのは、女性科学者とメスのゴリラが同時に出る場面で、人間の方は、その女性の名前だけ、ゴリラは、名前とsheの両方だったことです。
その配慮があるおかげで、she がどちらを指すかわからないという混乱はなく、ほっとしました。
やはりこれもsheによって、"ゴリラちゃん"も女のコなのねぇ〜と、親しみを感じるような気がしました。

あと、笑ったところがありましたよ!
ゴリラが、皆で森で昼寝するというところ、他の本で、小学生が、教室でおとなしく皆が座ると言うのと同じ英語が出たような気がして、
教室の場面が重なって笑っちゃいました。(一部英語を取り出すのは良くないかもしれないけど、これ→ settle down for a nap.)

内容については、実は、鯨の本の時より、「先を読みたい」という気持ちが強く働きました。
「英語学習のためだから読もう」という動機が消えた瞬間があったです。

もともと日常の新聞(日本語)などで、サル研究の記事がよく出ますから、多少は知識があったことが関係あると思われます。
鯨についても、Whale-watching など新聞で読んだことはあるはずですが、「鯨と英語」と言うと、つい、生物としての鯨の生態のことよりも、捕鯨問題や鯨肉を食べるかどうかで文化衝突、というニュースの方が先に念頭に浮かんでしまいます。
ゴリラの場合は、サルやオランウータンも含め、純粋に動物の生態研究という、政治から離れた視点からの記事しか記憶にないので、鯨の時ほどは、この本と違うイメージを持っていなかった、と言えると思います。
日頃どういうことを知っているかにより、感触が変わるいい例だと思いました。

なお、こういった先行する知識の部分は、非常に個人差の強い部分だと思います。
一つの本について、人が感じる印象というものは、絵から来るもの、背景知識から想起するものなどが複雑にからむので、なかなかそこを排除して、英語だけでYL感覚を養うのは難しいかもしれないな〜と思いました。

よりまして、そのへん、読書レベルの幅が狭いうちは、
YL感覚とどう関わってくるのかは、まだ考えないようにします。

〉なお、Rookie本を300語程度のものといいましたが、
〉文量に差がありすぎるよりも近い方がいいでしょうから、
〉語数の多くて(400〜500語とか)動物の本というのを探してみてください。

了解です。引き続き次を待っていて下さい。
ご報告させていただけるとわかってて読むのは、非常に楽しいです。
いい機会をいただけています。ありがとうございます。


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