英語と日本語

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2640. 英語と日本語

お名前: 杏樹
投稿日: 2008/3/9(20:58)

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こるもさん、こんにちは。

〉〉ほ〜ら、英文法を基準にものを考えてたんじゃないですか?

〉ああ、そーね。

〉だってさ、英語ってずうっと、英文法だったじゃないですか?
〉それに対して国語の文法は、ちょろっとしかやらなかった。
〉だから、日本語の文法が、英語に引き寄せられちゃったのかなあ?

国語の時間でもあんまり文法ってやりませんね。母語は勝手に覚える、って思われてるんでしょうか。Grammer in Useみたいな文法のワークブックとかあったらいいのに。私が参考にしている国語総覧も、文法のページはごく少ないだけでなく、文章の組み立て方についてはほとんど書いてありません。品詞の説明だけです。
母語→勝手に覚える
外国語→文法を一生懸命やらなきゃダメ
という思い込みが強すぎるんでしょうか。

〉やっぱり、「述語」と言うからには、一文節で示して欲しいな、と無理難題。

別に一文節と決めることはないと思うのですが…。

〉でもつまり、「象は」、は主題。つまり、主人公。
〉で、「鼻が長い」で、説明しているんですね。
〉文法用語を使わない方が、わかりやすいかも。

結局そういうことですね。文法用語は理解を妨げる。

〉ああ、日本語で主語を省くのは、自明のことなので、割愛しちゃいました。
〉文章は述語だけでできますが、主語がないわけじゃなくて、省略されているだけですよね。
〉上で言いたかったのは、「主語と述語が1:1に対応しなくてはならない」
〉というのもヘンだ、ということです。

対応しなくてもいいんじゃないですか?英語は五文型とかありますけど、日本語の文型はもっとフレキシブルなんじゃないかと。

〉スペイン語も、文の途中で主語が入れ替わったりする、
〉とか聞いたことがありますが、未確認です。

へぇ〜、へぇ〜。
スペイン語は動詞で主語を判別しますから、入れ替わっても大丈夫なんでしょうね。

〉〉日本語と中国語が同じ構造で、しかも動詞がない文章として

〉〉今天天気好。
〉〉(今日は天気がいい)

〉〉なんていうのもあります。これも英語ではIt's fine todayですからまったく違いますね。
〉〉日本語ほどではありませんが、主語を省略することもあります。

〉ほほう。
〉主語を省略できるんですか

主語のない文も時々あります。特に会話。

A:去不去?(行く?)
B:去(行く)

なんてシンプルなやり取りも可能。

〉〉でも日本語では体の一部を「持つ」とは言いませんよね。Elephants have long noseなら「象には長い鼻がある」になるんじゃないですか。

〉一般的には「持つ」とは言わないかも。
〉でも例えば、科学書とか、NHKの動物番組なら、使うような気がします。
〉「象は、長い鼻を持っています。その鼻で、物をつかんだり、水浴びをしたりします」
〉とか。

〉科学は西洋からやってきたせいか、時々こういう言い回しをします。
〉例えば化学実験では、沸騰したお湯、とはあまり言いません。
〉沸騰した水、といいます。(boiling waterですね)
〉私なんか、実験書で「ビーカーに沸騰したお湯を注ぎます」なんて
〉書いてあったら、気持ち悪いー!と思ってしまいます。

うーん、科学の世界は英文直訳ですか。

〉でも、普段はこんな言い回しはしないですけど。

だったら、まあ、いいのかなあ。科学者って日本語がおかしくならないでしょうか。

〉〉私もこるもさんと、ちゃんと「象鼻」問題について語ることができてよかったです。

〉象鼻問題は、永遠のテーマだと思っていたんですけど・・・
〉こんなにあっさり解決するとは・・・

もっとこねくりまわして、ひねくりまわして、難解な回答が必要でしたか。

〉〉Be our guest!
〉〉To be or not to be,that is the question.

〉下の文章、
〉「ありますありません。それはなんですか?」
〉と訳した方がいるという噂を聞きましたが・・・

明治に初めて「ハムレット」が翻訳されたとき、そういう訳だったらしいです。

〉〉なんて全然「です」じゃないじゃないですか。
〉〉でも前の話題に戻りますと、「好き」が動詞だと思ってる人もものすごーく多いと思う。それで「〜が好き」じゃなくて「〜を好き」が正しいんじゃないか、って思ってしまう。

〉ですね。
〉「好く」だったら動詞ですね。
〉「私は彼を好く。」
〉あまり言わないけど、文法的には間違っていませんね。

そうです。動詞は「好く」です。ちゃんと五段活用もします。

〉〉英文法を教えるなら、日本語の文法も勉強しないといけないんじゃないですかね。英語だとなんであんなに文法、文法、って勉強しないといけないようになってしまうんでしょう。

〉学生の時には、英語というのは英文をバラバラにして、品詞でわけて、
〉日本語の順に並べかえる物だと、思っていました。

そんなことやってましたねー。パズルやってるみたいでした。

〉でも今回の杏樹さんの説明で、ばらはあかい、なんて単純な文でも、
〉英語と日本語は対応していない、ということがわかりました。
〉areはどこへいった?

日本語では動詞は消えてしまうのです。

〉だから、「並べ替え」という動作そのものに、無理があったんですね。
〉でも「無理がある」ということは、学校では誰も、教えてはくれなかった。
〉「英語と日本語は語順が違う」とは教えてくれたけれど。
〉だから、語順を入れ替えて、和訳する、と刷り込まれた。

そうなんですよ。パズルみたいにこねまわして、でもどうしてもまともな日本語にならなくて、そうしたらそれが「英語の理解が足りないからだ」などと思ってしまう、という恐ろしい事態になったりしました。「英文和訳ができる」というのが「理解できた」という証みたいに思わされてましたよね、学校英語。
そしてパズルはパズルとして不自然な日本語だろうが、「正解」とされる答えがあったんです。そのパズルの答えを導き出すテクニックを身につけた人が英語の試験で点数を取って「英語ができる人」と認定されるのです。

〉日本語と英語は全く異なる言語だ、と教えてくれれば、
〉もう少し英語も学びやすかったかも・・・と思います。

学校で教えてたのは「言葉」じゃなかったんですよ。
私が英語ができなくなったのは、「言葉じゃない」試験の解答を覚えるのがとっても理不尽に思えたから、というのもあります。勉強ができなかったのも事実ですけど、どうしても学校英語は「言葉」を覚えるものとは思えませんでした。

〉>私は高校のときに英語がわからなくなって、高校のグラマーの時間のことは何も覚えてません。今にして思えば、覚えてなくてよかったんですね。

〉これ同じー!
〉高校の文法って、何やったっけ?
〉まりあさんに教えてもらった、should have 〜も、全く記憶なし!
〉でも今はわかります。
〉それに関係して、could have 〜も、わかるようになったよー。
〉まりあさん、ありがとう!

shouldとかcouldなんて「文法」ではわかりませんね。
そーだ、今聞いてるミュージカルのCDの歌詞、すごいです。

You would if you could.
You would and you should,and you would

日本語に訳そうとしたらまるでわけがわからない言葉になりそうです。

それでは…。


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