Re: 18世紀英語への道

[掲示板: 〈過去ログ〉SSS雑談の掲示板 -- 最新メッセージID: 3556 // 時刻: 2024/5/21(17:15)]

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1614. Re: 18世紀英語への道

お名前: 杏樹
投稿日: 2007/3/10(01:14)

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akoさん、こんにちは。

〉たしかに夏目漱石や森鴎外の名を、いかにも権威ある名作である〜〜、皆のもの、ひかえおろ〜〜〜ぅ、どど〜〜んと言われるより、
〉里見八犬伝とか東海道中膝栗毛のほうが、印象としては親しみやすいように感じます。
〉ただ、ストーリーや構成がどう、という以前の問題として、
〉やはり江戸時代の日本語の原文という難しさはあると思うので、
〉(原文を見たこともないまま言ってますが)
〉18世紀より19世紀のほうが難しい、となると、これは、イギリス史に興味があるものとしては相当気になるところ、となりました。

これはですね、日本語が「文語体」を使っていた、というのがポイントでしょう。明治になって言文一致運動が進められ、文章表記がひっくり返るほどの変革が行われました。言文一致以前の日本語は、文語体の読み方を知らないと、とても難しいです。文学作品もですが、手紙も「候文」といって、独特の決まりがあり、江戸時代の手紙なんてフツーの現代人にはまるで読めません。

そうそう、大阪には大正時代に建てられた赤レンガの西洋建築「中之島中央公会堂」があります。ここの大ホールの入り口付近に会堂の由来を書いた大きなプレートがあります。その文章が…漢文なんですよ!ひらがな、カタカナ、一切ナシ。内容は誰がいつどのようにしてこの会堂を建てたか、ということなので、全然難しいことは書いてないのですが、きちんと漢文の法則にのっとって書かれているのでつい中国語読みで読んでしまいました。
大正時代でさえこうですから、昔の日本語には現代人には読みづらい表記方法が行われていたということです。

しかし英語は日本語の文語体ほど書き言葉と話し言葉が乖離していません。シェイクスピアでも原文を読むのは、やさしくはありませんが、とりあえず現代の英語の読み方で読むことが出来ます。
ですから日本語は内容以前に表記方法に問題があるのに対し、英語の場合は、文章よりも内容のそのものが難しいか、やさしいか、だけの問題になるのではないかと思います。

で、akoさん、こんなところで遊んでる間に世界史クラブに重大事件が起こりかけてますよ。役員総入れ替えかも…。ほら、あの方の発言にレスをしてあげなくては。


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