「もごもご」奮戦記

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2943. 「もごもご」奮戦記

お名前: たむ
投稿日: 2007/1/30(13:02)

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こんにちは、たむです。

シャドーイング「おとな式」を続けてきましたが、ようやく
「こども式」に移ることができたようです。体験記です。

どうも「こども式」のほうが本物だな、と「多聴多読マガジン」が
出たときから思ってました。「発音訓練をやったことがある」
「単語単位で理解」「集中すると目をつぶる」「歩きながらでは
できない」「せわしない」「速い素材が怖い」…おかしい?!、全部
当ってる!?

ついでに、意味を追うので、わからない箇所でうっとつまる。
また、意味を追えないような速い素材は、最初からあきらめる。
素材を聞いて、自分の声も聞いて、いちいち違いを「批評」する
ので、大変に疲れる。したがって長時間はできない。また、素材を
文字に起こしたスクリプトがないと不安(どうしてもわからないとき
見たくなる)。エトセトラ、エトセトラ。

百聞は一見にしかず。Aさんに「どうしても意味が…」と尋ねたところ、
「意味のことはしばらく忘れて。そのうち、(右手で頭の右上をさして
くるくる回しながら)ここらへんに、漂ってくるようになります。」と。
なるほど、これは決心次第ですね。百万語多読でも、意味はだいたい
わかればいい、そのうちわかるようになる、と言ってたし…。わからな
くったって、死ぬわけじゃないしね。

次に、Bさんに、「もごもご、やってみて」とお願い。ものすごく速い
素材をシャドーイングしながら、(ここから、というふうに合図して)、
モゴモゴ〜。

ハー、これはずいぶん「高級な」もごもごですね、もごもごも英語に
聞こえます。でも、それまでのシャドーイングとは明らかに違う。音の
輪郭がぼやけている感じ。そうか、高級・低級というのも変だけど、
もごもごにも程度があって、最初のもごもごはきっと英語にも聞こえない
ようなものなんだろうと納得。

これで、酒井先生が「しばらくもごもごを続けなさい」の意味もわかる。
もごもごも発達するので、しばらくやってみるといいわけでしょうね。
でも、あんまり慣れて、その蓄積で音を出すようになると、またずれて
しまうのか。あんまりやりすぎないように、というBさんの助言も思い
だします。

ここでもう一度「多聴多読マガジン創刊号」を読み直し。どうもキジマ
くんではなく、ナカイくんのタイプに近いようだと判断。さっそく、先生が
毒薬というNotting Hillを借りてきてシャドーイング。私の英語は、
これを音声だけでたのしめる程度ではありません。たまにわかる程度。
でも、映画がいいのは、映像がつぎつぎ流れていきますから、自分の
もごもごをいちいち、あっまた違うなどと批評している暇があんまり
ないことでしょうか。最初は、映画なんてとてもできない、と思い、
全部ダーディダダダと言ってみようと思いつきましたが、これはやって
みると無理でした。聞こえているものを、無理やりダディに変換する
のも不自然なことなのでしょう。

「もごもご」もやっているうちに、楽しくなります。いくらでも、時間の
あるかぎりできます。意味はとりあえず棚上げ、もごもごは実はすばらしい
ことなんだ、と納得したところで、ようやく「こども式」に着陸しました。

もごもごがすばらしいこと、と言うのは、私は多読との類似で思いつき
ました。多読では、やさしい本から少しずつ読み上げていくわけですが、
根本は「英語に直接向きあう」ことだと思います。英語の音もおなじ、
あれこれ既成の獲得したものをふりまわさないで、英語の音に直接
向きあうことなんでしょう。多読とおなじ、もごもごはすべての生命が
生まれてきた母なる海のようなものなのでしょうか(キマッタ!)。

読み直して、つくづくおとなは屈折しているもんだと感じます。聞こえる
とおりに言ってみる、ただそれだけのことに大騒ぎ、ですね。
お粗末でした。

Happy Reading & Shadowing !!


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