Re: 聴くことについて なんとなく思うこと

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/6/2(06:12)]

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[汗] 1924. Re: 聴くことについて なんとなく思うこと

お名前: 酒井@快読100万語!
投稿日: 2005/5/4(16:27)

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久子さん、こんにちは!
酒井@快読100万語!です。

近眼の独眼龍さん、greenorangeさん、こんにちは!!

みなさんいろいろな様子を書いてくださってありがとうございました。
多読と音の関係はまだすっかりわかっているわけではないので、
どんな感想、意見、質問でも、大歓迎!

〉こんにちは 久子です。

〉漠然とリスニングについて最近思っていることがあります。
〉あくまでも自分の経験からのことなので、えー そんなこと無いよ
〉とおっしゃる方ももちろんいらっしゃると思います。

〉私は、シャドウイングははっきり言うと嫌い、ちゃんと聞き取れるまで
〉同じ素材を聞きつづけるなんていう根性が無い人です。また、どうしても
〉英語を聞いたり話したりできないと困るということもありません。
〉ただ英語の音は好きなので、漫然と聞いたり、文字と音を切り離して
〉音だけを追いかけて聴いています。

「ちゃんと聞き取れるまで」というのはやめた方がいいと思うので、
根性なしの方がいいと思います。

〉それでも、800万語ほど読んで 適当に聴いているだけで それなりに
〉聴いて分かる部分が増えてきました。
〉とは言っても昨年の夏のTOEICで、L340、多読前はL280程度のレベルの人の
〉話と考えて読んでください。

〉どうしてそうなってきたのかな? と
〉決して耳はいいほうではないので、例えばrice とlice をそれぞれ単独で
〉聴いた場合どっちがどっちかさっぱり分かりません。

〉聞き取れている音は、多読前とあまり変らないけれど、多読によって英語が
〉ある程度 蓄積されてきたため、ぼんやりと聞こえた音に対応する意味を
〉頭の中で結び付けできるようになったのではと思います。

これはきっと久子さんの書いている通りだと思いますね。
「英語の理解力(なんのこっちゃ?)」が増して、きれぎれの音を
つなぎ合わせて全体を再構成できるようになったんでしょう。
日本語の聞き取りもそんな風に行われていると思いますよ。
ふだんの会話でも、ニュースでも、映画のセリフでも、
全部の音がきっちりわかっているわけではないのです。
これは日本語のテープ起こしをしてみるとわかるはず。

聞き取りの力のかなりの部分は「読解」の力と言えると
思います。とくにむずかしい話になればなるほど、音そのものが
理解できるかどかよりも、話の流れや、抽象的な語がわかるかどうかが
大事になってきそう。

〉LRで気が付いたことで、「てるあすゆわないむ」「I'm SnowWhite.」と
〉いう会話があったのですが、文章を見るまで「Tell us your name」と
〉訛り無く発音していると思い込んでました。(LRによりこの人はずーっと
〉エイをアイと発音していることに気が付いた)多分、その質問に対しての答えが、
〉名前だったので耳にどのような音が入ってきたかより、自分の中でその答えに
〉対しての質問と結びつけて理解していたようです。 また、他の部分も訛って
〉いることにほとんど気が付いてませんでした。

これはまったく「頭の中の再構成」を実験で証明したような例ですね!

〉私の耳はかなりいい加減な証拠ですよね。耳がよくなくても 読むことで
〉英語を自身の中に溜めつつ、適度にリスニングを続ければ、聴いて理解できる
〉言葉が増えていくように思います。少なくくとも自分はそうです。

いい加減なのは久子さんだけではなくて(なんか誤解を招きそう・・・)
人間の聞き取り方そのものがそういういい加減な、想像力を働かせる
ものなんでしょう。耳が良い必要なんか、まったくないと思います。
(もし言葉の音声が微妙な作りになっていて、耳が良くないと
聞き取れないなんて言うことだったら、話し言葉を理解できる人と
理解できない人が出てきて、会話が成り立たなくなってしまう。
そういう微妙さはもともと排除されていると考えるべきでしょうね。
言葉は万人にとって公平なものなのだ!)

〉多読初期で簡単な英語も聞き取れないと悲観的になる方がいらっしゃるかも
〉しれません。でも、ある程度読んでいくうちに、日常のそれにふさわしい場面で
〉簡単な英語が自分の口をついてでてくるような状態になってきます。
〉私はそういった状態で、その簡単な英語は発音が不明瞭でも前後の関係や
〉ぼんやり聞こえた音から何を言っているのか分かるようになってきました。
〉まずは、楽しくある程度の語数を読むと変化があるのかなと思います。

これはもう、ほんっとにたくさんの人を支えてくれる言葉だと
思います。ぼく自身が支えられます。こういうことを実感した人が
いるんだよと他の人に説明できますからね。
(久子さんやじゅんじゅんさんの「英語を日本語と思って聞いていた!
体験」もあちこちで使わせてもらっています。)

とくに上の「日常のそれにふさわしい場面で簡単な英語が自分の口を
ついてでてくる」体験はぼくが予想していた通りでもあり、
うれしいです。

〉リスニングについては、もちろんきちんと発音について勉強したほうが
〉速いと思いますし、800万語も読んで この程度でがっかりする方も
〉いらっしゃるとは思います。まあ、読めればいいと考えて読んでいても
〉この程度くらいにはなりそうだと考えて読んでいただければと思います。

きちんと発音を勉強した方がいいかどうかは、いま研究中です。
かならずしもそうではないのではないかと思える節がありまして・・・

(ま、例によって我田引水のようですが、個々の音を磨くよりも、
文全体を言えるようになることの方が先だと思われるのです。)

これからも、久子さんの報告を楽しみにしています。
(いまのところぼくの考える「王道」まっしぐらのような気がするので)

では、楽しい・・・なんていうんだろ?


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