聴いてるようで聴いてない。

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/5/16(19:26)]

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1789. 聴いてるようで聴いてない。

お名前: 秋男
投稿日: 2005/2/18(02:16)

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 バナナさん、こんばんは。
 
 
〉「僕は、目で英語を理解することはできるようになった
〉けど、耳では理解できない」「これってどうすればいいんだろ」
〉「どうやったら,耳で理解できるようになるんだろ」というのが
〉ここ1年くらい、なんとかしたいなと思っていることなのですね。

〉それがあって、LRやったり、シャドウイングやったりしてるのです。
〉(もちろん、きっかけはそうなのですが、それとは別に、
〉 LRとかシャドウイングというのは、それ自体かなり快感なの
〉 だな、ということに気がついて、実はその楽しみを味わうほうが
〉 いまや主目的となっているのですが、それはまた別の話)
 
 
 この、「別の話」が面白そうですね。(笑)
 
 
〉ところで、ところで、秋男さんのやってる方法ってとても興味が
〉あるのです。
〉以前、秋男さんがね、「miffyちゃんのビデオを見てる」という
〉投稿をしてるのをみて、これがずーっと気になっていたのですね。

〉たぶん、その延長で、「映画繰り返し見る」というのをやってらっしゃる
〉んじゃないかと。

〉「Miffy」->「xx」->「ダイヤルM」といくのがいいのか?
〉それとも
〉「ダイヤルM」(好きな映画)でいいのか?

〉このへん、興味あるのです。まあ、むりにレベルにこだわる必要は
〉ないと思うのですが。「おもしろければいい」というのはそうですが
〉やっぱり初期はわかりやすい方がおもしろいのかなと。

〉どうなんでしょうね?
 
 
 やっぱり、わかりやすいものからやっていったほうがいいかもしれませんね。
 (言ってること違うじゃん、て言われそうだけど・・・)

 ほんとは、ほんとは、むずかしいのをいきなりやってもいいと思ってるんです。
 っていうのは、まず「英語の音に慣れる」ことを目ざすのがいいと思っているので、
 英語の音に慣れるためだったらレベルはなんでもいいと思うからです。

 ただ、こどもならいざ知らず、大人になると、あまりにもわけわからないものを
 聴き続けるのは、けっこうつらいですわね。(眠くなる。飽きてくる。)
 そういう意味で、あんまり難しすぎず、面白そうと思えるものを素材に選んでいくのが
 いいかと思います。

 私の場合、はじめ、あんまり子どもみたいなのも面白くないかと思って、
 「ナチュラルスピードに挑戦」という大人の会話CDとか、
 「What's New?」という、NHKラジオ英会話の冒頭の1分ばなしを集めたCDとか、
 「英語は絶対、勉強するな!」の会話CDなどを聴いていました。

 ミッフィーちゃんを見たのは去年だったかな。
 初見でほとんどすべてわかるという体験を初めてして、英語を聞いてわかってる自分
 ていうのがすごく嬉しかったです。

 いろいろ教材的なものを聴いてきたわけですが、要は自分は映画を聞けるように
 なりたいんだから、映画を見ればいいんではないかと思うようになり、
 いろいろリスニングしてきたおかげで(多読のおかげもあって)映画がまったく
 わけわかんないということもなくなってきたので、去年の暮れあたりから
 本格的に映画をよく見るようになりました。
 
 
〉あと興味あるのは、「繰り返しって何回?」ってことです。
〉僕も好きな映画は何度か見返すのですが、なんだかそんなレベルの
〉回数でもないようなので。
 
 
 自分なりの基準としているのは、「音が全部聞こえるようになるまで」です。
 意味がわかるまで、ではなく。
 意味はたぶん、何回聴いても、わかるようにならないと思う。
 意味は、いろいろ見たり聴いたり本を読んだり英英辞書を引いたりという
 経験を通してわかるようになると思うので、気にしない。
 まず音をぜんぶキャッチすることが大事だと思います。

 音って、けっこう、聞こえてないんです。
 「あ、いま、〜〜って言った!」と喜んでたら、そのあとのボソボソっというセリフを
 よく聴いてなかったってことありませんか。
 日本語でも、テレビなんかで字幕が出ると、声のほうはしっかり聴いてなかったりする。
 耳ってのは、けっこう容易にふさがりやすい。邪魔されやすい。

 なので、ぜんぶ聞こえるまで聴くことを目ざしています。
 単語はわからなくても、なんか音としてこんなふうにゴニャゴニャ言ってた、
 というのがわかったらOKという感じ。
 (口で音を再現できたらなお良いのでしょうが・・・)

 というのがまあ理想ではありますが、ここに至るまでに飽きてしまう場合も多々あります。。。
 
 
〉〉・英語が聞こえる→なんて言ったのかなと考える→意味を考える
〉〉 そういう方法では、いつまで経ったって聞こえるようになる気がしない。なんとなく。
〉〉 すごく勉強すれば聞こえるようになるのかもしれないけれど、なぁ・・・。

〉ここは、そう思います。ほんとに。
〉テープを聞いていると、ときどき、
〉・話に引き込まれる
〉・頭が耳になる
〉・考えないでわかる
〉という状態になるときがあります。ほんとうにまれですが。
 
 
 ミッフィーちゃんを見たときにこんな感じになって、
 「ああこれが、英語をそのままわかるっていう感じかー」と思いました。
 今にして思えば、ひとつのブレイクスルーだったかも。
 
 
〉〉・LRをやったことがない。字を見てしまったら、なんらかの「意味を考える」が
〉〉 入ってきてしまうと思うから。

〉ここはですね、LR60ミチルの人間としていうとですね、
〉ちょい違うのです。

〉LRって、僕にとっては、Listeningではなく、
〉Readingなのです。

〉Readingって、普通は一人で読みますよね。
〉「本vs自分」の世界。

〉でもですね、LRっていうのは、「読み聞かせられ」
〉「本vs自分&朗読者」の世界。

〉朗読する人の表現力とか声の魅力とかに助けられて、
〉自分一人で読んでたら、感じられなかったような、
〉楽しみを味わえるのですね。
 
 
 なるほど。なっとくしました。
 そういうことなら面白そう。
 
 
〉ただ、Listeningとして考えると「意味を考えるが
〉入ってきてしまう」というのは、わかります。

〉僕がLをやり始めて、かつ同時にReadingとLRを
〉ちょい中断しているのも、「字を介しないで理解する」世界に
〉入って見たいなと思ってるためですし。
 
 
 けっきょく、「聴く」と「理解」を切り離したほうがいいんじゃないかと思うんです。
 理解しようとするから、音が聞こえなくなる、というか。
 まずは音が忠実に聞こえる耳をつくることが先決かと。
 意味は、まあ、いろいろやってればそのうちわかるだろう、と。
 
 
〉〉・映画見てても、映像とか前後のこととかで「類推して」意味がわかってしまったりするんだけど、
〉〉 そういう頭でっかちな分かり方(日本語で考えた分かり方)はよくないと思って、
〉〉 あえて、「分かってない自分」に戻る。(むずかしいんだけど・・・)
〉〉 音に集中する。まったく知らない言語を聴くような気持ちで聴く。

〉うーん、むつかしそう。
〉たぶん、本当に単純な映画だとそれができるような気はしますが。
 
 
 いえいえ。かえって、まるっきりわからない映画のほうがこれは容易なんです。
 なまじわかりやすい映画だと、わかってる部分に注意が行ってしまって、
 わかってない部分が聞こえていない。
 内容がつかみにくい映画のほうが、なんかアイワーダンビュルーミェルバオーラー
 みたいに言ってるぞーと、音として聞けるのでやりやすい。

 このあいだ、アメフトのスーパーボウルの実況を英語で聴いてまして、
 なんだか、内容を理解してるんだかしてないんだかわからないのですが、
 しゃべってる音は、しっかりはっきりくっきり聞こえてて、嬉しかったです。
 いつまでも聴いていたいような感じ。
 あんまりよくわからなかったんで、よく聞けたんだと思います。
 
 
〉〉・言葉で表現するとこういうふうにむずかしくなるんだけど、
〉〉 なんとなく音に気をつけて、ただ好きな映画を楽しんでるというにすぎません。

〉なるほど。
〉今度やって見ようかな。
 
 
 ぜひ。
 
 
〉〉・やさしいものから段階的に聴いていく、というのは、わからなくてイライラするのを防ぐ、
〉〉 わからなくて寝てしまうのを防ぐ、飽きてやめてしまうのを防ぐ、
〉〉 という限りにおいて良いと思います。
〉〉 けどまあ、聴きたいものを聴けばいいんだと思います。
〉〉 このへんは、多読とは違うところです。
〉〉 こどもはなんでも聞けるけど、なんでもは読めない。ということです。

〉このへんは、ぼくもいろいろ疑問があるところ。
〉実はですね、今日レベル4のGRのテープを聞いたら、
〉レベル1のGRのテープと同じなのですね、分かる度合いが。
〉なんなんだろうなと思っているのです。
〉あとね、ヒアリングマラソンのCDはわからん度合いがGRより
〉高いのですが、「集中しないでわかる度合い」は高いのです。
〉(うまく表現できませんが)
 
 
 ヒアリングマラソンとかって、(よく知らないのですが、)大人な話題が多い?
 としたら、断片的に聞こえたとしても、内容の当たりがつけやすいのかもね。
 
 
〉まあ、結論を出すのはあせらず、いろんなものを聞きつづけよう
〉かと思っていますが。
 
 
 そうですねー。
 
 
〉あ、あと、関係するようなしないような話なのですが、
〉実は僕、多読をやって、
〉「英語が英語のまま分かるようになる」そういう風に
〉自分が変わる、っていうのを感じたがとても新鮮だったのですね。
〉たぶん、子供のころ、こうやって「ことば」を使えるように
〉なっていったんだろうなと。
〉「そういう経験を、大人の今、できた」というのが
〉なんだかうれしいのですね。
〉だから、実は、「今は耳で英語が分からないけど、
〉そのうち、耳でも分かるようになる。その瞬間の経験を
〉これからできるのだ」というのが、ひそかな楽しみなのです。
 
 
 スリリングですよねー!!

 リスニングって特に、「肉体的な」変化を起こすから、おもしろいですねー。
 
 
〉〉・なんかややこしいことをごちゃごちゃと書きましたけど・・・ 
〉〉 なにかの御参考になれば幸いです。

〉いえいえ、とても参考になります。
〉ぼーっと見るのにいい映画、他にもあったら
〉今度教えて下さい。
 
 
 「ジョー、満月の島へ行く」って映画、好きですねー。
 トム・ハンクスとメグ・ライアン。メグ・ライアンが3役なんです。
 ちょっとおバカ系かな。
 
 
〉〉・Playscripts の紹介、ありがとうございました。
〉〉 Sherlock Holmes Two Plays は、多読のいちばん最初、初めて買ったGRで、
〉〉 京都河原町の丸善で買って、河原町三条のカレー屋「スパイシー」で
〉〉 カレーを待つあいだも惜しく読み始め、「おー!英語が読める!」と感動した
〉〉 忘れられない本です。(っていうか、いま思い出しました。)
〉〉 ぜひテープを手に入れて聴いてみたいと思います。

〉これ、御薦めですよ。ほんとに。
〉でもですね、このシリーズの「ロミオとジュリエット」も
〉いいのですよ。とても。
 
 
 ぜひ聴かせていただきます。オリビア・ハッセー好きなので。
 
 
 では〜


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