シャドーイング体験談をまとめました

[掲示板: 〈過去ログ〉音のこと何でも -- 最新メッセージID: 3373 // 時刻: 2024/5/3(23:57)]

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[報告] 1080. シャドーイング体験談をまとめました

お名前: トオル
投稿日: 2004/5/10(23:49)

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じぷたさん、こんばんは。
トオルです。

多分、酒井先生はイングリッシュジャーナル5月号の記事のことを
言っていると思います。
記事では多くの部分が割愛されてしまいましたので、
以下にまとめたシャドーイングの体験談を投稿します。

> [シャドーイング体験談] トオル(会社員)
>
> ・シャドーイングを始めたきっかけは?
私は仕事で外国人とテクニカルミーティングをする機会が多いです。
マンツーマンのミーティングではわからないことや聞き取れなかったこと
はすぐに聞いて身振り手振りで伝えることができますが、
多人数のミーティングでは度々、中断する訳にもいかず、
すぐに話すことはできなくても言っていることがわからないと困ります。
それで、100万語を読んだ時点で英語の音を聞き取れるようになりたい
と思い、シャドーイングを始めました。
シャドーイングを知ったのはSSSの掲示板で、英語の音が聞けるように
なるにはという話題のときに酒井先生からシャドーイングという方法がいいと
教えてもらいました。
ちょうど、「快読100万語!ペーパーバックへの道」が出版された
直後でした。
ところが、シャドーイングを始めてすぐに挫折したことが
覚えているだけでも5,6回はありましたね。当時、リスニングは
ほとんどできなくて英語の音を聞いても全然わからなかったので、
シャドーイングをしようと思って素材を聞き始めて5分も経たないうちに
眠くなってたんです。当然ながら素材について音を出すなんてことは
全然できなかったんです。
それで、会社への通勤の車の中で素材をかけっぱなしにして
とにかく聞くようにしました。
集中して聞くと全然聞き取れないものですから聞き流ししてました。
その間もSSSの掲示板でシャドーイングの話題が盛り上がると
今度こそと思って挑戦してみるんですが、なかなかできるように
ならなかった。
そんな調子で3ヶ月くらい続けていて、読書相談会に出たとき
他の方が酒井先生からシャドーイングの指導を受けていて見ていたら
今度は私もシャドーイングする話になってしまいました。
そんなときブッククラブで見つけた素材が"Frog and Toad All Year"でした。
"Frog and Toad All Year"は英語の音だけでなく、物語の雰囲気を
出すためにBGMや効果音がたくさん使ってあって聞いているだけで
楽しかった。
それで繰り返しずっと"Frog and Toad All Year"聞いていて、
素材にあわせて声を出してみたらたまたま遅い部分ではついていけて
「シャドーイングもどき」ができるようになりました。
遅い部分でもシャドーイングができるようになると嬉しいもので
何回も何回もシャドーイングしている
うちにだいたいシャドーイングできるようになりました。
シャドーイングもどきができるようになってから
シャドーイングができるようになるまでは1週間もかからなかったです。
それで酒井先生にシャドーイングの指導をしてもらったらカタカナ変換
している部分もあるけどなんとかシャドーイングできているということで
自信も少し持てて、他の素材をやったら今まで何回やってもできなかった
素材もできるようになってました。

> ・現在、どのようなペースでどんな素材を使っていますか?

シャドーイングができるようになった直後は週3,4日、
"Frog and Toad All Year"やペンギンのレベル2の素材
を使ってました。分速は80〜100語ぐらいの素材です。

その後、分速が速いものを順次やり、シャドーイングを始めて
1年半ぐらいですが、今は"Harry Potter and the Philosopher's Stone"
(分速160〜180語)を楽しんでます。
勉強というか、真剣に取り組むとかえってできなくなるので
ながら聞きしながらインターネットをしたりしていて、
気分がのってくるとシャドーイングを始め、そのまま20〜30分してます。
ながら聞きは週3,4日してますが、シャドーイングは2週間に
1回ぐらいです。

> ・シャドーイングをやる前とやってみた感想は?

当時、リスニングはほとんどできなくて英語の音を聞いても全然わから
なかったので、シャドーイングをしようと思って素材を聞き始めて
5分も経たないうちに眠くなってたんです。当然ながら素材について
音を出すなんてことは全然できなかったんです。
シャドーイングの始めはとにかく難しいと思いました。
シャドーイングができるようになってからはリスニングがすごくできる
ようになりました。
シャドーイングができると英語の音がそのまま理解できるように
なってくるので、素材を聞き流しているだけでどんどん英語が吸収できる
ようになるからなんです。
そしていろんな英語の素材を聞くからリスニングがすごくできるようになる
と思います。

> ・シャドーイングで効果があったと感じたことがあれば(特に具体例)

リスニングがすごくできるようになりました。
今では映画が字幕なしで楽しめるようになってきました。
Audiobookという英語で物語を朗読したものがハリポタだけでなく、
たくさんありますが、Audiobookが楽しめるようになってきました。

あと外国人と話しているとき発音が悪くてコミュニケーションできない
ことがほとんどなくなりました。

> ・EJ読者にシャドーイングをお勧めしたい点は?

リスニング全然できない人はシャドーイングを試してみてください。
リスニングができるようになるには、英語特有の発音や単語が連なると
音が消えたりする規則を覚える方法もありますが、そんなことは全く
必要なく英語の音についていくことをする(シャドーイング)するだけで
リスニングがすごくできるようになります。
最初は一文一文を理解するリスニング力よりも章毎ぐらいの単位で
何をいっているのかわかるシャドーイング力がつきますので、
物語やテレビ番組が楽しくなります。

あとリスニングの力をもう少しつけたいと思っている人にもお勧めします。
英語のリズムの獲得を目的にシャドーイングをします。
SSS英語研究会のシャドーイングは聞こえてくる英語の意味を考えないで、
聞こえたままの音をそのまま声に出すものです。
カラオケで新曲を歌詞なしでうまくリズムをとって歌うのに似ています。
このシャドーイングで発声できるようになった英語の音は耳でも
はっきり聞こえるようになります。
発音の練習は全くしなくても英語の音が発声できており、
周りの人はその人が英語を話しているように聞こえるのです。

> ・実際にやるときに、気をつけたいポイント(続けるコツ)を教えてください

1)自分が聞いていて面白いなと思える素材を探すこと
・英語の音が聞き取れない初期にはBGMや効果音が楽しいからという
理由でもいいです。
・好きな映画をやるのもいい。
・ニュースなどが好きな人にはVOA(Voice of America)の速度を
ゆっくり(分速100語くらい)したものを聞くといいです。
2)真剣になってシャドーイングしないで「ながらシャドーイング」すること
・お勉強モードでやっていたのでは疲れてしまって長続きしません。
・シャドーイングはすぐに英語ができる特別な方法ではなく、
またシャドーイングがすぐにできるようになるものではないので
気楽に取り組んだほうがいいです。
3)時々、他の人にシャドーイングを聞いてもらう機会をもつこと
・私が何回も挫折したシャドーイングができるようになったきっかけは
酒井先生にシャドーイングを聞いてもらう機会があったからだと思います。
・細かい発音部分を指導してもらうことより、英語のリズムができているかを
チェックしてもらえれば十分なので、仲間内で勉強会を開いてもいいと
思います。

あと、シャドーイングを始めてからのステップ毎にやってきたことを
まとめておきます。

0)ステップ0:
ヘッドホンから聞こえた音をできるだけ真似するように声を出そうと
するが、全然ついて行けない。
すぐに眠くなったり、シャドーイングをしようとすると苦痛。
アドバイス:
初めからシャドーイングができる方は少ないと思います。
まずはゆっくりとした素材を何回も「ながら聞き」してください。
「ながら聞き」って集中してきくのではなく、BGMのように
スピーカーから音を出して他のこと(例えば、掲示板の書きこみ)を
しながら聞いてください。
そのうち、お馴染みのフレーズの部分だけシャドーイングできるように
なってきます。
お馴染みのフレーズが増えてきたら、お馴染みのところはシャドーイング、
その他はリスニングをしてください。
さらに慣れて来たら上手くできるところ、できないところはあるものの
シャドーイングできる部分は増えてきます。
カラオケで歌詞を見ないで歌を覚えるような感覚だと思います。
この段階に来たら、ステップ1へ進んでください。
ステップ0ではシャドーイングに慣れるのが目的ですので、
素材を30〜50回聞いてもいいと思います。

1)ステップ1:
ヘッドホンから聞こえた音をできるだけ真似するように声を出して、
とにかく素材についていく。
短い文ではなく、10分以上の長い文でシャドーイングするのがいい。
そのとき英語の発音や何を言っているかは気にしないことがコツです。
気にすると全くしゃべれなくなります。
アドバイス:
ステップ1はカタカナ変換を指摘されますので、遅いものや速いものなど
いろいろなものをシャドーイングしてみる。
素材の速度に遅れなければ自分ではカタカナ変換しているかどうかに
気がつきにくい。

2)ステップ2:
基本はステップ1と同じようにヘッドホンから聞こえた音を
できるだけ真似するように声を出していく。
時々、素材から遅れる部分が苦手な部分と自分で気がつく。
アドバイス:
素材から遅れる部分は自分でも認識できるので
認識できる部分から意識して素材を聞き、修正していきます。
「いつかはできるさ」ぐらいの気持ちでやってます。

シャドーイングも多読も「いい加減」にやって、
完璧を求めないことです。
1、繰り返し聞かない。
2、わからないところは飛ばす。
3、つまらなければやめる。


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