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お名前: かつらぎ
投稿日: 2018/10/8(17:49)
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wkempffさん、こんにちは。
〉2013年10月 多読開始
〉2018年5月1日 1302.5万語 100冊
〉2018年10月5日 1410.5万語 108冊
1400万語通過おめでとうございます。
5年で1400万語、すごいですね。
〉Camino Island, by John Grisham 10.8万語
〉The 17th Suspect, by James Patterson 9.8万語
〉The Woman in the Window, by A.J. Finn 15.2万語
〉The Midnight Line, by Lee Child 16.5万語
〉Bluebird, Bluebird, by Attica Locke 11万語
〉Origin, by Dan Brown 18.1万語
〉The President is Missing, by Bill Clinton and James Patterson 15.4万語
〉The Girl Before, by JP Delaney 11.2万語
おお、分厚い本がずらりと。
The Woman in the Windowがちょっと気になっていたんですが、「印象に残る作品」にあがってないということは、wkempffさん的には今ひとつだったのでしょうか。
〉Origin, by Dan Brown
〉Dan Brownの大ヒットシリーズ、Langdon教授ものの第五弾に相当します。Langdon教授の初期の弟子であるKirschはITで大成功し、スペインの博物館で、人類史を変える大発見の講演を行うと予告します。それは、「人類はどこから来てどこに行くのか」という根源的な問いに答えを与えるもので、宗教界に激震を走らせるものでした。しかし、Kirschは講演の本論にはいる前に凶弾に倒れます。美術館長はスペイン皇太子の婚約者ですが、この暗殺後、護衛を拒み、Langdon教授と逃走します。美人と手をたずさえ、追手から逃げながら謎解きを行う、おなじみの展開。Kirschの開発したAIが逃走の手引きをします。
昔、ダ・ヴィンチコードと、天使と悪魔を日本語で読みました。
美人と手をたずさえ、追っ手をかわしながら謎を解いていくのは毎回同じなんですね。
ジェームズ・ボンドの映画にボンド・ガールが登場するようなものでしょうか。
差し詰め、Langdon girl?
どの本についても内容が簡潔且つ、わかりやすくまとめられていて素晴らしいです。
私ももう少し短くまとめられるようにしようと思いました。
〉5周年を記念して、稿を改め、ここのところのEdgar賞受賞作品を一気にご紹介しようかと考えています。
〉こちらはしばしお待ちを。
楽しみにお待ちしています。
そして15週目もHappy Reading!
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お名前: wkempff
投稿日: 2018/10/8(22:29)
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コメントありがとうございます。励みになります。
The Girl in the Windowは、ご紹介しいようかと思ったのですが、The Girl on the Trainのパロディのようなところがあり、同じパロディなら、いろいろな小説の良いところをパクったような、The Girl Beforeをご紹介しようかと思った次第です。
The Girl in the Windowは、非常に緻密に構成された小説で、単独で読めば、The Girl on the Trainよりも完成度が高く、なかなかに怖くスリリングな小説です。
夫と離れた暮らすことになりハーレムの戸建に住む主人公の女性は、広所恐怖症で外に出られず、窓から外を見て暮らしていますが、隣家で奥さんが刺殺されるところを目撃します。しかし、精神を病む主人公は誰にも信用されず、そのうちに、ひたひたと恐怖が迫ってきます。
agoraphobia(広所恐怖症)というあまり聞かない精神疾患も目新しかったです。
Gone Girl、The Girl on the Trainの影響はすごいものを感じます。
本音を言うとGone Girlの完成度は抜きんでていると思うので、未読であれば、ぜひお読みになってください。
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13477. wkempffさん、ご返答ありがとうございます
お名前: かつらぎ
投稿日: 2018/10/9(20:26)
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wkempffさん、こんにちは。
お返事ありがとうございます。
〉The Girl in the Windowは、ご紹介しいようかと思ったのですが、The Girl on the Trainのパロディのようなところがあり、同じパロディなら、いろいろな小説の良いところをパクったような、The Girl Beforeをご紹介しようかと思った次第です。
ああ、なるほど。
The Girl Beforeの紹介文に「信頼できない語り手(Gone Girl、The Girl on the Trainなど)」と書いていらっしゃいましたが、同様の手法が使われているんですね。
〉The Girl in the Windowは、非常に緻密に構成された小説で、単独で読めば、The Girl on the Trainよりも完成度が高く、なかなかに怖くスリリングな小説です。
〉夫と離れた暮らすことになりハーレムの戸建に住む主人公の女性は、広所恐怖症で外に出られず、窓から外を見て暮らしていますが、隣家で奥さんが刺殺されるところを目撃します。しかし、精神を病む主人公は誰にも信用されず、そのうちに、ひたひたと恐怖が迫ってきます。
〉agoraphobia(広所恐怖症)というあまり聞かない精神疾患も目新しかったです。
私が読んだAll the Light We Cannot Seeにもagoraphobiaの人物が登場していました。
閉所恐怖症というのは聞いたことがありましたが、逆もあるのかと知りました。
〉Gone Girl、The Girl on the Trainの影響はすごいものを感じます。
〉本音を言うとGone Girlの完成度は抜きんでていると思うので、未読であれば、ぜひお読みになってください。
話題になった作品なので、どちらか読んでみようと思っていて、The Girl on the Trainにしようかと思っていたのですが、wekmphhさん的にはGone Girlの方がおすすめですか。迷いますねぇ……。
両方読めばいいでしょうか(笑)
どちらにしろすぐに読めないので、ウィッシュリストに入れておきます。
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お名前: wkempff
投稿日: 2018/10/10(19:07)
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Gone Girlと、The Girl on the Trainを迷われているとのこと。
是非、両方読んでください。。。。
と申し上げたいのですが、どちらか迷われた場合を考えて、若干補足させてください。
Gone Girl
・構成は相当に複雑かつ緻密。時間軸どおりにかかれておらず(夫婦の日記が交互にあらわれますが、妻の日記は相当に過去にさかのぼります)、特に妻の日記は虚飾に満ちて何が本当かわからなくなります。
・至るところに伏線が張られていて、なかなか読み飛ばすことはできません。決して大仰な英文ではないのですが、こういう要素もあり、けっこう読みにくいです。
・典型的なイヤミス。特に男性は、美人サイコパスにこういう追い詰められ方をしたらたまらんでしょう。蜘蛛の巣に徐々にからめ取られていく恐怖を覚えます。
The Girl on the Train
・こちらはGone Girlよりは単純です。アル中の女性が自らの過去を追うように事件に巻き込まれていきますが、アル中で記憶が飛んでおり、自分が何をやったかわからず、周囲からも信用されない、というところが恐怖の源泉です。
・英文は非常に読みやすいです。Graded Readerかと思うくらい。イギリスの小説にしては珍しいです。
・後味の良い終わり方で、読後感か清々しいです。
私としては、Gone Girlの緻密な構成を楽しんでいただきたいのですが、どちらでも、読んでがっかりすることは無いだろうと思います。
なお、The Girl in the Windowではなく、The Woman in the Windowでしたね。失礼しました。
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wkempffさん、こんにちは。
補足のご説明ありがとうございます。
〉Gone Girl
〉・構成は相当に複雑かつ緻密。時間軸どおりにかかれておらず(夫婦の日記が交互にあらわれますが、妻の日記は相当に過去にさかのぼります)、特に妻の日記は虚飾に満ちて何が本当かわからなくなります。
wkempffさんの補足コメントを読む前に、アマゾンのなか見!検索でGone Girlを覗いてきました。
Nick Dunneのほうは普通の日記の文章だと思いましたが、Amy Elliottのほうはなんと言うのか、テンションが高くて、少し読んだだけですが、落ち着かない気分になりました。
日記の文体だけで、こういう気分になるのはすごいと思いました。
〉・至るところに伏線が張られていて、なかなか読み飛ばすことはできません。決して大仰な英文ではないのですが、こういう要素もあり、けっこう読みにくいです。
〉・典型的なイヤミス。特に男性は、美人サイコパスにこういう追い詰められ方をしたらたまらんでしょう。蜘蛛の巣に徐々にからめ取られていく恐怖を覚えます。
気持ちに余裕があるときに読んだほうがよさそうですね。
〉The Girl on the Train
〉・こちらはGone Girlよりは単純です。アル中の女性が自らの過去を追うように事件に巻き込まれていきますが、アル中で記憶が飛んでおり、自分が何をやったかわからず、周囲からも信用されない、というところが恐怖の源泉です。
〉・英文は非常に読みやすいです。Graded Readerかと思うくらい。イギリスの小説にしては珍しいです。
〉・後味の良い終わり方で、読後感か清々しいです。
読後感が清々しいとは予想外でした。
信用されない語り手の物語が、どうやったら後味の良い結末を迎えるのか、読むときの楽しみにします。
〉私としては、Gone Girlの緻密な構成を楽しんでいただきたいのですが、どちらでも、読んでがっかりすることは無いだろうと思います。
2作のうち、読むならThe Girl on the Trainにしようと思っていたのは、あらすじを読み比べたとき、Gone Girlはなんとなく消耗しそうな気がしたんです。それでやめておこうと思っていました。
ですが、今回wkempffさんにおすすめされ、アマゾンで冒頭を読んでみて、あの性格が窺い知れるような日記の文章に惹かれました。
頭が良く自信家で、自分の魅力をよくわかっている女性を想像したんですが、私の想像が合っているのか、間違っているのか、読んで確かめてみようと思います。
読むのは来年以降になるかもしれませんが……
〉なお、The Girl in the Windowではなく、The Woman in the Windowでしたね。失礼しました。
意味はわかりましたので、お気になさらず。
そのうちThe Girl in the Wiindowという作品が生まれるかもしれません(笑)