快読1000万語/1000日の報告

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[報告] 6982. 快読1000万語/1000日の報告

お名前: Hank
投稿日: 2005/11/12(10:09)

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こんにちは										
エルパソのHankです。 快読1000万語/1000日の報告を致します。										
建国記念日に合わして2003年2月11日に多読を開始し、2005年11月6日に予定通り、千日回峰										
(1000万語/1000日)を達成することができました。 最後の一週間は予定外の行事が入らないか心配										
しながら、一日一日1000万語に近づいて行くのをわくわくしながら楽しい時間を久し振りに味わいました。										
いつも快読○○語で報告してきましたが、実際は快読が50%で残りは苦読だったかもしれません。										
5000語/日ですと快読ですが、週に1,2回は外食したりするので1万語/日は実際は1.4万語/日読まな										
いと達成しません。 また日本に帰ると多読はそっちのけで毎日飲み会になりますのでそれのリカバリーも										
大変でした。 しかし、SSSの皆さんの励まし、掲示板のタドキストの投稿からの刺激、最初にGRを貸して										
くれたdumboさんのお陰でなんとかゴールインすることができました。 本当にありがとうございました。										
読んだ本は全部で609冊(そのうちPBは34冊)、費用は概算44万円で、到達本はヒラリークリントンの										
Living Historyでした。 										

1.1000万語までの道のり				
                               100万語毎     通算
〜100万語	   03.2.11   〜03.5.21	 100日間     100日
〜200万語	          〜03.9.10     112日間     212日	         
〜300万語		     〜03.12.7    88日間     300日	     
〜400万語		     〜04.3.12	  94日間     394日	    
〜500万語		     〜04.5.24	 106日間     500日	    
〜600万語         〜04.10.5	 103日間     603日	   
〜700万語         〜05.1.18	 105日間     708日	    
〜800万語		     〜05.4.28	 100日間   808日            
〜900万語		     〜05.8.1	  95日間	    903日	    
〜1000万語	     〜05.11.6	  97日間	   1000日				
2.100万語毎の本のレベル、冊数と概略費用														
											             本(冊) 費用(千円)	
            L0 L1 L2 L3  L4  L5  L6	 L7  L8	L9  計  通算  費用	 通算
〜100万語	   15 30	100 72   3   1   1		   222	222  155	 155
〜200万語	       1	24  33  13   2   1		    74	296   52	 207
〜300万語		 2  26  12  14   6	  1   1	    62	358   43	 250
〜400万語		     1	5       1	  2   2	 3  14	372   12	 262
〜500万語		    16	9   7   2	  0   0	 2  36	408   24	 286
〜600万語			    2   0	  3   5	 1  11	419   10	 296
〜700万語		     6  23   8   5	  2   1	 0  45	464   32	 328
〜800万語		     9  19   8   3	  0   1	 1  41	505   29	 357
〜900万語		 2  31  10   6   4  3	    56	561   42	 399
〜1000万語	    27  11   5   2	  1   1	 1  48	609   38	 437
計	  15  31 128 221 105 53  25	 12  11	 8 609	     437	

3.今回読んだ本の感想														
-1.GR														
    今回もGRを殆ど読んでいます。 発行社、レベル、著者が違うと同じ原
作でもかなり違ってきます。	現在までに新規で手に入るGR(CER2以上)を
全て購入し(514冊、借用含む)1000万語時点で294冊(57%)終了(レベル
3クラスまで)しました。 今後はレベル4〜6になります。 	
							
・The Load of Obama's Messenger  (MGR3) 
   耳なし芳一、鶴の恩返し、姥捨て山など民話6編
							
・Nelson Mandela (OFF4)					
  アパルトヘイト問題。 他のGRでも読んだので二回目。

・Martin Luther King (PGR3)				
  OFF3、他計4冊程読んだ。 先日最初に人種差別に抗議した女性
  がなくなった。(それを発端にKingが立ち上がった。)たまたまテレビ
  をつけると、中継していた。 (アメリカには中継チャンネル多数あり)
		
・Ialand of the Blue Dolphines(PGR3)  
  Blue Dolphinesの島民は島を捨てるがKaraya(12歳)は一人残り自活をす
  る。		
  
・The woman who Disappeared (MGR4) 
  Sammueは売れない長身の探偵。双子の妹を探してほしいと	美人のHelenか
  ら頼まれるが?		
・The great discovery(PGR3)				     Timはアレキサンドリアに行く汽車の中で珍しいブレスレットをし
  ているMariaに会い、彼女の家に立ち寄ることにした。 しかしそれには罠
  が?		
・The Picture of Dorian Gray(OBW3) 
  Basilは若くてきれいなDorianの絵を描いた。Dorianは絵が本人の代わりに
  年をとり、本人はそのままの若さを保つことを望むが、実際にそうなり、
  彼の悲劇が始まる。 これも他のGRで読んだが二回読むとよく内容がわか
  る。		
・Silas Marner(MGR4)				              Silas Marnerは人に裏切られそれから金を貯めるのが趣味になる。ところ
が、ある日家の前で行き倒れた女の子供が来てから彼の人生は変わる。 人
間にとってなにが大事かという話。 別のGRで読んだ時はそれほど良さが分
からなかった。再読の効用か?
					
-2.PB					
  ・Living History					
	これはヒラリ-クリントンのホワイトハウスでの8年間の自伝です。 本屋で最初のページを見たときは				
	非常にやさしかったので、CDも含めて買った。(半年前) ところが、当たり前ではあるが、				
	選挙の話なので、登場人物が何百人になり、話題も次々と変わる。 また単語も途中からは				
	知らない単語がどんどんでてきて、何回も投げ出した本でした。 SSSの多読三原則の中で				
	唯一破ったのが「面白くなかったらやめる」ということでした。 この本を除いていままで全て				
	読んで来ました。 本当は1000万語目はフレデリlック フォーサイスが書いたDog of Warを読もう				
	と思っていました。 これは20年前以上に書かれた本で、仮想国のことではありますが、				
	30年前に私がいたナイジェリアを舞台として書いています。 日本語で読んだので、昔を				
	思い出して読んでみようと思っていました。 シェルダン以外のPBを読んで1000万語の記念と				
	しようと思っていたのですが、Living Historyがなかなかはかどらないので、それを読む語数				
	がなくなりました。 Living Historyは最後の方は10-20ページ/日を読んでやっと読了すること				
	ができました。 そういえば、日本語でも殆ど投げ出した本はないのですが、(貧乏性)サッチャー				
	首相の自伝も最後投げだした記憶があります。 今後読まれる方もおられと思いますが心して
	かかってください。 CDもヒラリーが朗読しています。 本を見ながらCDを聴こう、またシャドウイング
	をしようと思ったのですが、CDと本とは一致していません。(かなりは同じだと思いますが、
	まだCDは最初で止まったままで最後まで聞いていません。)

4.1000万語を終了して	
  1)多読との出会い	
    2002年の6月に三度目の海外赴任をしてきました。 今回は経営者として来たので、責任が重大	
   でした。 英語が聞けないと判断ができないので、どうするかと悩んでいました。02年の暮れに日本に	
   帰った時に偶然、本屋で酒井先生の快読100万語に出会いました。 今まで英語習得には何百万の	
   金(一寸大げさ)方法を試したことか? これが最後だと思って藁にもすがる思いで多読を冒頭に書い	
   ように翌年の2月11日からはじめました。 	
  2)多読について	
   1000万語をよめば自由にPBが読めるようになり、現地人の会話も分かるようになるかと期待して	
   のですが、1000万語ではまだまだ無重力状態にまではならず、重力が少し減ったような感じです。	
   多読によって本当に英語力があがったのかと言われるとなかなか返答が難しいのも事実です。	
   読めるというのはどういう状態なのか定義するのも難しいし、すでに読む能力が知らない
   間に上達していても、少しづつしか進歩しないので、昨日と今日の差が分かりません。 もっとわからな
   いのは昔の自分の能力に戻れないので、昔と比較することができないのです。 昔にPBにチャレンジ
   していれば読めたかもしれないのですが、それをしていないと、今PBを読めるのが能力が上がったか
   ら読めているのか、昔の能力でも本当は読めたのかが判然としません。 これは先ほど言ったように
   わずかづつの変化ですからわからないのだろうと思います。 これとよくにた話が社内でよくされます。
   「我々はゆで蛙になってはならない」というものです。 蛙をぬるめの湯が入ったつぼの中にいれます。
   そして次に少し熱い湯をいれます。 蛙はあまり温度が変わらないのでまだつぼの中にいます。
   また少し熱くします。 少しだけなのでまだ蛙は中にいます。 そのように少しづつ温度を上げていくと
   蛙はつぼからでることをせず、最後にはゆで蛙になって死んでしまうというたとえで、会社も安穏として
   いるとそのようになるといういましめです。 多読の効果もこれと同じではないかと思います。 自分
   では自覚できないけれども、読む(理解)能力はかなり上がっているものと思います。
   言語のマスターには忍耐、継続(時間)が必要です。 継続するにはおもしろくなければできない。
   多読はこれにぴったりで、もっとも良い学習方法であり、特に記憶力が落ちた中年にはこれしかないと思い
   ます。 (私でも3年間続けることができましたので) またこれはSSSの皆さんと掲示板のお陰でもあ
   ると思います。

3)ヒヤリング
   多読の効果は読む>話す≧書く>聴くの順で落ちてくるのではないかと思います。 多読だけで聴力
   もよくなると言われていますが、1千万語ではその効果はあまり感じられなせんでした。聴力については
   読むことに対する多読方式に匹敵する多聴方式の開発が必要ではないかと思っています。 多読の特徴は、
   1)やさしい本を読む 2)大量に読む3)辞書を使わない4)前から訳す等ありますが、それに匹敵する方法を
   多聴でも考える必要があります。 聴力の上昇度は読力に比べて極めてクリヤーであり、英語力が上がった
   と思うのはこの聴力が上った時に一番感じられるのではないかと思います。読力アップが実感しにくい
   のが多読の難点ではないかと思います。(横道にそれましたが)
   ヒヤリングの多読化をどうすればいいのかは色々市販されている教材がありますが、現在、私は友人
   が購入した教材を借りてこの間から始めました。 
   その方式は上に上げた多読の特徴をヒヤリングに生かしているように私には思えたからです。 2-3日
   聞いたあとで、テレビを見ると以前よりかなりよく聞こえるような気がしました。 この効果が今までの
   多読の効果なのか、または今回試している方法の効果なのかまだはっきりしていませんので、もう少し
   してから、効果があれば報告します。

4)今後
  1000万語までは毎日1万語と決めて、エクセルに1000万語までの表をつくり、毎日トレースをしてきました。
  正直いって挫折しそうにもなりましたが、これが最後のチャレンジだと思ってやってきました。 これからは
  本当に快読をしたいと思っています。 1000万語を達成してからは全く本を読んでいません。(反動?)
  当面はリスニングを重点的にやっていきたいと思います。 方法はcaption で英語の映画、ニュースを見る
  こと。 また上で紹介した方式を半年ほど続けることです。 ただし、いままでのように毎日やるとかという
  ことはせず、(記録も全くしない)それこそ快聴を心がけたいと思っています。
  後先になりましたが、多読については購入したGRを読んでいくつもりです。 語数のカウントは今後も続け
  ますが、本を一冊読めばカウントするようにします。 いつまでに何語読むという目標はやめます。
  文法については、Essential Grummar in useが半分ほど終わりましたが、それの残りと、English
  Grammer in useを来年末には終わりたいと思っています。
  会話は現地のメキシコ人の先生と週2時間程度雑談をしていますのでそれを続けていきたいとおもって
  います。 雑談で、且つ日本語を私が教えるようなことになっていてあまり効果はないのですが?

 最後に今まで掲示板には色々お世話になりました。 お祝いの言葉も述べたいと思ったことが再三あった
 のですが、一人に述べると他の人にも全てお祝いしないと悪いような気がしてできませんでした。
 利用だけさせてもらって誠に申し訳ないと思っていますが、私の多読への感謝の気持ちとして、今まで
 100万語事に最初に酒井先生に献体実験を約束しましたので参考になるかどうかわかりませんが
 報告してきました。 これからはなにか変わったことがおこればまた報告したいと思います。 今までは
 毎日のタスクに追われていましたが、今後はそれもなくなりましたので少しは顔をだすことができるかも
 しれません。 長文を読んで頂き、ありがとうございました。 今後もよろしくお願い致します。
 それではHappy Readingを!

▼返答


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