停滞を経て400万語です

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6608. 停滞を経て400万語です

お名前: fiddle http://www.k2.dion.ne.jp/~imladris/
投稿日: 2005/10/3(15:04)

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 こんにちは、fiddleです。すっかりご無沙汰してしまいましたが9月23日にようやく400万語
を越えました。途中、引越しのために家具やファブリックを捜し歩いたり、目が急速に悪くなって老
眼鏡をあつらえたりしていたら次第に読めなくなってきてしまって、もしかしてこれが停滞?ペース
メーカーだったDeltoraやRowanを読み終えてしまったのがまずかったのかもしれません。薄ーい本を
ぱらぱらと眺める日々が続いていました。
 引越してようやく家も落ち着きつつある読書の秋、ふとDahlのJames and the Giant Peachを読んだ
らなんだかするっと頭に入ってきて、また元気が出てきました。本棚に並べた未読本の数々も私を呼
んでいることだし、また心機一転楽しめる本を読んでいきたいと思います。

 以下、簡単に300万語〜400万語を振り返ってみました。

◆面白かった本ベスト3

《1》 "The Scarecrows"  Robert Westall 50000語ぐらい

Simonは寄宿舎にいる13歳の少年。軍人だった父は幼い頃に戦死し、今、母が画家Joeと再婚しよう
としているが、母が再婚することや、幼い妹がJoeになつくことが父へのひどい裏切りに感じられ、許
すことが出来ず、内なる暴力的な衝動に苦しんでいた。
 休暇を長閑な田園地帯にあるJoeの家で過ごすことになったSimonは、家の中に身の置き所がなく、
今は使われていない水車小屋を発見する。そこは30年前に忌まわしい事件が起きた現場だった。

 ヤングアダルトホラー小説です。ただの案山子が、少年の心の動きに連動してこんなにも不気味な
存在となってくるところがおそろしいというか、うまいというか、どきどきしながら読みました。

《2》 "The Van Gogh Cafe" Cynthia Rylant 7000語ぐらい

 カンザス州フラワーズの町のメインストリートの昔劇場だった建物の片隅にあるヴァン・ゴッホ・
カフェは、不思議な魔法に満ちたカフェ。その魔法はささやかなものですが、本の中の町の人たち
も、そして読んでいる私たちもぬくぬくとした気持ちに包まれていきます。

《3》"A Dog So Small" Philippa Pearce 33000語ぐらい

 ロンドンの街中に住む少年ベンは、誕生日のプレゼントに犬をあげるという田舎の祖父の言葉に大
喜びしたが、送られてきたのは犬の絵だった。ロンドンの街中で犬を飼うことなんてできないという
父の言葉に納得しながらもがっかりするベンの心の中には犬が住みつき、眼を閉じればいつでも犬の
姿が見えるようになります。やがて祖父の犬が子供を産み、ロンドンの郊外へ引っ越すことになった
ベンはそのうちの1匹をもらうことになりますが……
 
 現実はいつでも夢とはかけはなれていて、想像力あふれる少年にとっては、現実から目をそむけ
空想の世界に逃げ込むことが救いです。そんな少年が、現実を受け入れてリアルな世界に戻ってくる
というお話。夢や空想の世界がどこかで現実と結びついて、子供を成長させていくというテーマは、
決して古くなることのないテーマですね。それにしても、Pearceはやっぱり難しかったです。子ども
の心理描写も細やかで、Pearceがさらりと読めるようになったらもうなんでも読めそうな気がします。
「ハヤ号〜」とか「トムは〜」も読みたいのですが。

《別枠》

・DeltoraシリーズとRowanシリーズ
多読を始めて以来とってもお世話になったシリーズです。シリーズもののよいところは、作者のよく
使う語彙や言い回しが自然と体に入ってくるところですね。Deltoraは謎解きが少々面倒くさいところ
がありますが、Rowanのほうは最初に村の人間関係を把握しさえすれば、読みやすいシリーズだと思い
ます。

・クラシック本
私は趣味で楽器を弾いているので、クラシック関係の読みやすい本を探してみました。
興味のある方は趣味の広場をご覧下さい

◆お気に入り絵本ベスト3

《1》 Miss Rumphius

 自分の幼い頃の夢を着々と現実のものにしてきたMiss Rumphius。おそらくMiss Rumphiusの時代
の女性の生き方としては型破りなのでしょう。でも、人から変人と呼ばれようとも自分の道にちゃ
んと立っている姿勢が心に残ります。

《2》Traveling Man

 これは世界史クラブ関連。14世紀モロッコに生まれた旅行家イブン・バトゥータの旅の話。
アラビア語が装飾的に使われていて美しい絵本です。

《3》リサとガスパールシリーズ

 中学生の娘が「ラブリ〜!」と言っていたのに私もはまりました。原画展も見に行って、絵の構図
や色使いのセンスにも感心。いま、TVCMにリサだけ出ていますが、ガスパールはどうしたのか気
になって気になって……

 ではでは、みなさまも楽しい多読ライフを!


▼返答


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