そして乙女は時をかけた

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3932. そして乙女は時をかけた

お名前: 涼音
投稿日: 2004/10/24(22:31)

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こんばんわ。涼音です。
なんだか、色々どたばたと忙しく掲示板にもあまり顔を出せないでおりますが、
皆様ご無事でいらっしゃるでしょうか。私はというと、東京出張が連日続く中、
先々週はオーストラリアへ旅行にでかけるという無茶をし、かなりばてて
おります。
来週からは、ほぼ一ヶ月の間東京出張で、ああ、できれば皆さんの顔でも拝見
したいなぁとも思いつつ、毎日最終の新幹線で帰宅することになるのは確実な
トホホな日々。
でも、往復の車内で本だけは読めるんですよね。これが楽しみで出張している
ようなもの(笑)なのですが、おかげ様で三百万語を通過しましたのでご報告
です。

◆期間
二百万語通過が3/16、三百万語通過が10/23ということで、ほぼ7ヶ月ペース。
忙しくなったり、たくさん読める日々があったり、色々あったはずですのに、
不思議なことに、今まで百万語を読むのにかかる期間はほぼ一定です。
どうやら、一定のリズムができてきているらしいです。ただ、三百万語をすぎ
たら、未読がたまりにたまってしまった和書も平行して読んでいこうと決めて
おりますので、これからはちょっとペースが落ちるのかもしれません。

◆絵本三昧
この百万語の間、今までと大きく違ったのは絵本でした。図書館に大量にある
絵本を見つけ、これを次から次へと借りて読んでいました。これは、色んな意味
でいいですね。易しいレベルをたくさん読む効果はこちらではよく言われていま
すが、それを身をもって感じることができました。
習得語彙数で測るのはあまり正しくないとは思いますが、わかりやすい尺度ですの
で、私の体感で書いてみます。まず、レベル5以上の本を読んで習得する語彙は
1-2語/1万語かなというのが私の体感です。レベル2-3で1語/3千語。
でも絵本だと1語/1千語という感じです。語彙だけでなく、いろんな英語がからだ
になじむ感じがするのが絵本のおもしろい所。
二百万語までは、なんだかいくら読んでも、「ああ基礎がない。低いレベルの読み
が足りない。」となんだかレベル2以下の本の読了数が少ないこと、もっと低い
レベルの本を読まなきゃということがコンダラとなっていたのですが、この百万語
の間にこの感覚はあっさり解消されました。
図書館と、素晴らしい絵本たちに感謝です。

◆初の一般PB
とうとう、初の一般PBを一冊読了しました。
270万語ほどの時、れなさん、ばななさんの掲示板での会話に、ぽんと背中を
押された気がして、読んでみました。Michel CrichtonのTime Line。ああ、
成る程。読んでみれば、読める一般PBもあるんですね。ちょっと自信がつきました。
でも、あまり内容のある本でもない(失礼!)ので、1ヶ月近くもかけて読む価値
があったかというと疑問も感じ、びみょ〜、です。
なんかこの内容だと4-5時間、せめて10時間で読み切れないと、どうも空しさを
感じてしまうみたいです。

◆オーストラリアにて
今月の頭、オーストラリアに行ってまいりました。やり直し英語を始めてから
2年。まぁ、何を言うにも英語を使う機会は本を読む以外になかったので、これが
初めての実践となりました。
結果はというと、う〜ん。やっぱり微妙かな(笑)
旅行者同士とかの会話、これは大体なんとかなりました。というか、相手が会話を
しようとしてくれているので、相手のおかげで会話が成り立つ。
お店とか、いろんなシチュエーション英語。これはもうサバイバル英語の世界。
時に自分でも、えっと思うような表現が出てきたり、なんでこんなことが理解
できてしまうんだろうかというような内容も理解できる場合がある反面、ネイティブ
スピードでまくしたてられると撃沈。
ん〜。やっぱり私の英語はまだまだサバイバル英語の域のようです。
まぁ、そもそもspeekingとか一切やってないもんねぇ。

◆恒例、TOEIC報告
職場に報告する必要もあり半年ごとに受験を続けています。段々、それなりに
データとしての価値もでてきたと思います。そういう意味で、継続的に受けると
おもしろい点もあります。が、試験自体にどの程度の価値があるかはよくわかり
ませんので皆さんに勧められることでもないですね。
L R
大昔 205 200 405
2002.6.20 多聴開始
2002.7末 200 235 435
2003.1末 340 200 540
2003.2.06 多読開始
2003.7末 345 255 600 80万語
2004.1末 365 295 660 175万語
2003.7末 405 280 685 250万語

今回の結果はRの停滞。Lの躍進。で、これ、うまく多読効果の結果が現れている
なぁ、と思います。数字だけ見ると、え、なんで?でしょうが、私にはよくわかる
感じなんです。
これまで2回Rが伸びてきていましたが、これは多読効果で問題を早く読みすすめ
られるようになったからです。読まずに印だけつける問題が減ったんですね。でも
前回ですでに全部の問題にとりあえず目をとおせるようになったので、今回、Rは
これ以上あがりようがなかったのでした。
反面Lは。これまた回答選択枝を読む速度があがったことで今回点数が伸びました。
落ち着いて受験しようとすると、選択枝を読んでから問題を聞く方が良いのですが、
これまでは読む速度が遅くて、うまくできなかったのです。これが今回は殆どの
問題で読んでから聞くというスタイルを保つことができ、これが結果にあらわれて
います。
Rの問題を見て、「なんとなくこれが正解かな〜」という感覚がわくようになれば
また伸びることがあるのかもしれません。でも、今は全然そういう感覚がないんで
すよね〜。まだまだ読みの量がたりません。

◆本の紹介
ということで、この百万語の間に読んだ本からのピックアップです。

【乙女気分なティーンズブックス】
- Meg Cabot "All-American Girl" L6-7 ☆5つ
Samantha(Sam)は姉Lucyのboy friednのboyfriend Jackに恋をしています。
ドイツ語の成績でC-をとり、絵画の塾へ行くことになったのですが、そこで出会った
Davidはとてもcute。でもその塾の先生の言うことはとても理不尽。思いあまって、
次の授業をさぼっていたら、大統領が命を狙われるという事件に出会い、命をはって
事件を防いでしまいます。
それからというもの、Samanthaの生活は一変。ニュースレポーターはいつも周りをうろうろ。
ボディーガードはつくし、急に仲良くなろうとする人たちもたくさん。
さて、これからどうなるんでしょう。
Meg Cabotらしいコメディーで、恋愛と少女の成長物語になっています。
やっぱりMeg Cabotは楽しいです。そういえばPrincess Diariesも第5巻の
Princess in Pinkまで読んでしまいました。第6巻が楽しみです。

- Cecily von Ziegesar "Gossip Girl","You Know You Love Me" L7 ☆4つ
セレブな高校生達の恋物語。高校生版、Sex and the Cityとして有名になったシリーズ
ですが、セレブという事をこえ、恋物語、友情物語として楽しめます。
Meg Cabotの本よりちょっと年が上かな〜。英語表現自体はMegより簡単だと思います。
ただ、登場人物が多いので、人数が多くなると混乱する私にはちょっときつかったです。
このシリーズを読みながら、丁度WOWWOWで一挙放送したSex and the Cityを見続けていて
New Yorkに住んでセレブな女友達をつくるのが夢になってしまいました。
って、New Yorkに行ったからってセレブな知り合いなんてそうそうできないんでしょうが、
ま、夢は夢。いいじゃん。

【やっぱり目標はSFか】
- Michael Crichton "Time Line" L9 ☆3つ
中世へタイムリープしてしまった教授を連れ戻しに中世へと主人公達が向かう話。
特に前半はミステリじたての話の展開でぐいぐいとひきこまれます。英語も前半に関して
は、ティーンズブックより簡単なぐらい。タイムリープの理論がひとによっては理解しにくい
かもしれませんが、SFではよく出て来る論理ですので、SFに慣れている人なら特に問題に
ならないでしょう。慣れていない人もこの理論がわからなくてもストーリーは追えますので
問題ではないでしょう。
と、いう意味で、一般PBが初めての方にもお薦めといいたいのですが。。。。。。
後半、中世の物語に入るとさすがに時代背景が違うだけに結構難しくなります。
ただし、内容自体は、危機がきてはそれを回避する、ということの繰り返しですので
読み飛ばしてしまえば特に問題はありません。極端にいえば、中世の物語に入ったら
全部飛ばしてラストシーンだけ読んでも問題ないのかも^^;;
読みやすく、それなりにおもしろいのですが、ジェットコースターストーリーというのか
読んだ後、残るものは何もありませんでした。前半ぐいぐいとひきこんでくれただけに
これがちょっと不満です。(いや、後半に対する私の理解が低すぎるだけかもしれません
けど。。。)

- K.A.Applegate "Animorphs 11-14" L5 ☆4-5
ようやく14巻まできました。15巻が手に入らず、読むペースを落としていたのですが
これからはぐっとペースをあげていけそうです。

【語り継がれた児童書たち】
- L.Frank Baum "The Wizard of OZ" L4 ☆4つ
オズの魔法使いです。今回読むまで全くストーリーを知りませんでした。こういう
話なんですね。ストーリーが長いのでL4としているのですが、すごく読みやすい本
でした。多分L3でもいけるぐらいではないでしょうか。
原書で読んでみたい、と思っておられる方は、早い段階で読んでみてもいいのでは
ないかと思います。

- P.L.Travers "Mary Poppins" L6 ☆3つ
メアリーポピンズ。これまた、今回はじめてストーリーを知ったものです。
Mary Poppinsの繰り広げる不思議ワールドなんですが、でもPoppins自身は
とてもクールなんですね。こんな冷徹な感じの残る児童書というのも不思議な
感じがしました。

- Kate DiCamillo "The Tale of Despereaux" L4 ☆4つ
 Despereauxは体は未熟で小さく、耳ばかりが大きなmouse。他のmouseとは
随分違った変わり者。
ある日、出会った王女のPeaに恋をしてしまいますが、そのために、地下への死の旅に
追いやられます。
Despereauxはどうなるのか、騎士として王女を救うことができるのか。
と書くと、騎士道物語のようですが、小さく臆病なDespereauxのことですから、
お話はなんだかのんびりとすすみます。
mouseの異端児Despereaux、ratの異端児Chiaroscuro、王女になることを夢みる
Miggery Sow、そして他人の痛みのわかる王女Peaの群像のおりなす物語です。
光と闇をmouseとratに託して表現した一冊。
2004年ニューベリー賞受賞作品。【涼音】

【のんびり楽しむ絵本たち】
- Cynthia & Brian Paterson "Foxwood Tales Series" L3 ☆3-4
Foxwood村の3人組、Willy, Rue, Harveyの冒険物語。
陽気な村の雰囲気と楽しい挿絵で楽しませてくれます。

- Marcus Pfister "Penguin Pete Series" L2 ☆4つ
ペンギンのPeteの冒険物語。一冊ごとに新しい友達がでてきて、楽しい話なのですが、
全編とおして読むとPeteの成長物語、一生の物語ともなっていて、とても素敵な
お話です。

- Hans de Beer "Little Polar Bear Series" L1 ☆4つ
二百万語報告でも一冊あげましたが、ともかく、ふかふかのくまさん、かわいい〜〜。

- Susan Varley "Badger's Parting Gifts" L3 ☆4つ
死を直前にした主人公の仲間を思う気持ち。そして、その仲間に残したいろいろな
もの。絵本でこんな世界を表現できるのか、と、愕然とさせられる本。
精神的な調子が良い時にお読み下さい。

- Leo Lionni 多数 L2 ☆3-4
切り絵調の絵が美しい本の数々。ストーリーもとても素敵なものが多くお薦めです。

- Beatrix Potter "The Original Peter Rabbit Books Series" L1-4 ☆2-3
ピーターラビットのお話。いやぁ、この話は評価が難しいです。一冊ごとに違う主人公の
別の話になって、しかもYLがすごくまちまち。難しい巻は私にはなんだか全然話が
追えませんでした。
ピーターラビットということで手にとってみられる方は多いかと思いますが、
お気をつけて。

では、では、どなたさまも、また、はっぴーりーでぃんぐを。


▼返答


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