「うそぉぉぉ〜〜〜〜!!!???」で424万語通過

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2667. 「うそぉぉぉ〜〜〜〜!!!???」で424万語通過

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/7/16(00:26)

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7月11日、424万語通過しました。12月に300万語通過してから7ヶ月もかかってしまいました。で、この半端な数字は何かというと、400万語通過本を読んだらこうなったのです。最後まで読んだら足そうと思って、読み終わってから一気に足しました。難しくて長かったものですから、途中経過ではなくて、最後まで読めたら報告しようと思ってました。で、それは何かというと…なんと、ビックリ!
「The Lord of the Rings」
なんです!
本人も信じられません。いや、本人が一番信じられない。いきなりこんなところで最終目標にすっ飛んでしまったなんて!
そう、「指輪物語」を読みたくて多読を始めて幾年月…も経っておらず、まっだまだず〜〜〜っと先のことだと思っていたのに。ダレン・シャンも不幸本もGRも残したまま、ナルニアも全く読んでないのに指輪の突入するなんて!うそやろ?!

事の起こりは映画でした。原作を偏愛しておりますゆえ映画は別物、と思いつつも一応全部映画館で見ることにしました。それで今年3作目が公開されて完結したわけですが、見に行ったのはもう終わりかけの最後の滑り込み。そのあたりに映画に対する熱意のなさがうかがえます。しかし、それがけっこう良かったんです。特にフロドが滅びの山へ向かう旅の苦難の様子がヒシヒシと感じられ、1作目を見たとき「こんな美少年、フロドじゃない」なんて思っていたこともすっかり忘れて引き込まれました。そして原作のラストシーンまできっちりやってくれて、なかなか感動的でした。

そうしたら…中つ国へ行きたくなってしまったのです。映画の出来はいいと思うのですが、やはり本当の中つ国へ行きたい。翻訳では新鮮味が感じられなくなったので原書が読めたら…と思ったのが多読を始めるきっかけでしたので、やはり原書で読まないと。でもまだまだ無理だし…。と、思いつつ、かねてから本棚の飾りにしていた「ホビット」つきボックスセットを手に取ってみました。中を見て、読めないことが確認できればあきらめもつくだろうと。で、まず読むなら「ホビット」からだろうと思って本を開いてみました。
そうしたら…なんか、読める。いや、2〜3ページ読めそうだと思ってだまされることはよくある。そのうち挫折するに違いない。と、思いつつ、読んでみるとまだまだ進む。「あれ?」と思いながらやっぱり進む。しばらくすると少しわかりにくくなってきて「やっぱりここまでか」と思いましたが、翌日未練たらしくもう一度続きを読んでみると、またまた進みだす…「うそぉ〜。まさか、読めるはずは…」。確かにわかりにくいところもありますが、飛ばしながら読み進みました。その間ずーっと「うそぉ〜!」と思いながら。
しかしこの「ホビット」、最後の方になって急に難しくなります。今度こそさっぱりわからん、でもここまで来て投げ出すのはシャクだ、と無理矢理読んでいきました。そうしてさらに終わりの方になるとまた読めるようになってきて、結局最後のページまでたどり着いてしまいました。
「ああ、私、ホビット読んじゃったあー」
(ここで一度語数を足しております)

でもまさか「指輪物語」本編は無理だろう、ちょっとのぞくだけ…と思って開いてみました。こちらは最初に日本語でも挫折の元になるという、ホビットについてのウンチクがたらたら書かれています。しかも私の買った本ではその前にEditionについての説明がだらだらあって、その後にはトールキン本人の説明がながながと続き、とても読んでられません。そこは飛ばしてホビットについて、も日本語でも入りにくいのはわかっているので拾い読みだけして本編に行きました。
そうしたら、やはり最初は比較的読みやすいんですよね。「いつ挫折するかな〜」と思いながら読んでいきました。だって読めるわけないもん。でも誕生パーティーぐらいならいけるかな。そうしたらフロドが出発するところも見てみたい、おお、トム・ボンバディルが出てきた、そうしたら粥村ぐらいまでは行きたいな。うーん、やっぱり裂け谷まで行ってみたい。ちょっと難しいけど、旅が進むと先へ先へ行きたくなってがんばって読んでしまうのです。霧ふり山脈に入るとオーク鬼なんか出てきて、ハラハラして逃げるまでやめられない。ああっガンダルフが!

勢いで2巻に突入していまい、この調子だと最後まで行ってしまうのでは…という予感がしてきました。でも2巻に突入するともっと難しくてわからないところが出てきます。でもそう思うとわかりやすくなってまた進んだり。自分の調子が悪いのか、本当に本の中で難易度に差があるのか。わからないところはもう段落まるごと、ヘタするとページまるごと、字をたどってるだけで意味不明、みたいな状態。それでもわかるところが出てくるとまた先へ行きたくなる。
それで3巻にも突入していまいましたが、やっぱり難しいなあ…でももうやめるわけに行かないよね、と思っていたら、肝心のクライマックスのMount Doomのところになって、かなり細かい部分まで味わって読めるようになってきたのです。ここが読めたらもうどんどん力が入ってくるので一語一句おろそかにしたくない、という気持ちが強くなってきました。そりゃー、結末はわかってるんですけど、それでもハラハラしながらかみしめるように読みました。
日本語だとこの本自体が読みなれてもいますし、読むのも速いのでざーっと行ってしまうところですが、英語なのでかえってじっくり、それこそ重い足を引きずりながら向かっていくのを実感しながら読めたような気がします。おまけに日本語だと2〜3行見渡せてしまいますが、英語だと今読んでいるところしか見えないのでその分、先が見えない状態で進んでいく感じで読めました。そうしたらそこから先は本当に最後までじっくり味わいながら、しかも夢中でのめりこんで読めたのです。
そうしてラストまでたどり着きました。ああ、このセリフは英語ではこうだったのか…。

物語自体もラストでしんみりじんわり来ますが、英語で読んでしまったもので、読み終わったらもうじわ〜〜〜っときました。

確かに内容を知っていたから読めたんだと思います。今物語のどの辺、とかどういう状況、とかわかりますので、読んでいるというより知ってることをたどってるのでは、というところもありました。でもとりあえず最初から最後まで読んでしまったのでひたすら感無量です。驚いて呆けてます。
本当に本当に読んでしまったんですね〜。うそぉ〜。

思い起こせば2年余り前、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の1作目が公開され、あちこちの書店で原書が売られるようになりました。それを指をくわえて見ておりました。なにしろその前に「ゲド戦記」を辞書をひきながら四苦八苦して読み、何ヶ月もかかって読んだ、というか目を通したものの内容はさっぱり???で、私はいくら辞書をひいても英語の本は読めないんだ、ということをはっきりと確認したばかりです。「指輪物語」なんて読めるはずがありません。英語に対する心理的抵抗とかそんなものじゃなくて本当に読めないことをはっきり確認済みなんです。それにどうやって勉強すれば読めるようになるのか、と思っても、それだけの勉強をする根性があるとは思えません。
それが多読に出会ったおかげで、映画3作目で読んでしまったんです。しかも辞書なしで普通の本を読むような感覚で。英英辞典は少々ひきましたが。でももう本当にウソみたいです。確かに理解が及ばないところが多々ありましたが、辞書をひきながら何ヶ月もかかって読んでいたらこれだけ楽しくはなかったでしょう。
酒井先生、多読を教えてくれて本当にありがとう!今までいろいろ失礼なことを言ってごめんなさい。いくら感謝しても足りませ〜ん。

で、いきなり最終目標に飛んでしまったので、多読は卒業…?
いえいえ、まだまだ読みたい本はありますし、やはり「指輪物語」もわからないところも多かったので、またいつかリベンジしたいです。それにAPPENDICESは飛ばしました。読んでみたいですが、ずっとこの本にかかりっきりでしたので、もう少しスムーズに読めるようになるまで置いておきます。あと「シルマリルの物語」とか「終わらざりし物語」とかミドルアースの歴史とか、関連本がまだまだありますし。

このようにいきなり予想外の出来事で別世界をさまよっておりましたので、多読計画に支障が出ております。
まず発足したばかりの世界史クラブの活動が止まってます。世界史関連の本を発掘するつもりで本もいくつか注文したのに読めないで積んであります。
また、せっかく上海まで行って中国語の本を買い込んできたのにこちらもパッタリ止まってます。もっと中国語をメインに読んでいこうと思っていたのに。

通過本の話でこんなに長くなってしまいましたが、一応通過報告ですので300〜400万語の経過も書かないといけませんかねえ。力尽きて集計する気力が残ってないので、ランダムに感想など。
300万語通過したのは昨年12月。しかし1〜3月は仕事もプライベートも忙しく、ほとんど読めない状態でした。英語の本を開いても、細切れ時間なので少ししか読めず、しかも次に本を開くと前に戻って読み直ししてしまったり、あまりにも能率が悪いので、あきらめて日本語の本を読んでました。(私は常に何か本を持ってないと落ち着かない)。
そんな中、「Day by Day Kid's Bible」を購入しました。これは1日分の分量が決まっていて、365日かけて読めば聖書が通読できるものです。内容はやさしく書き直されています。これを1日ずつ読みました。1日1000語前後。これだけで語数をかせいでいたようなものです。「指輪物語」がクライマックスになってからは止まってますので、読み終わるのは1年よりももっと先になりそうですが。

その他の本ではレベル2〜4あたりをウロウロしながら読みました。
借りた本もあります。自費購入を基本に読んでいるはずですが、思ったよりたくさん借りてます。「レベル3ぐらいでいい本はありませんか〜」と聞いたらちゃんと持って来てくれる人もいて。みんな、ありがとう〜。

miffyシリーズ(L2)
うう、かわいい。これが「やさし〜い」と思いながら、なごみながら読めるのも多読をしたおかげでしょう。

Nancy Drew Notebookシリーズ(L3)
とっても読みやすくてスイスイ進みました。
が、みなさんが言ってるように、あんまりお友達にはなりたくない…。

MTHリサーチガイド(L3)
Titanic
Mummies and Pyramids
Pirats
Rainforests
Knight and Castles

これはMTH本編より面白かったぐらいです。MTHがあんまり面白くないという人も読んでみてはいかがでしょう。特にノンフィクションが好きな人にはおすすめ。私は歴史系は好きですが、爬虫類とか虫とか苦手なので「Rainforests」は表紙を見ただけで「パス!」と思いました。でも貸してくれた人に悪いので一応持って帰りました。しかしその他の本を読んだら面白くてホイホイ進むので、その勢いで読んでしまいました。生き物の写真は気持ち悪かったですが、内容は面白かったです。

TIME OF WONDER
絵本ですがレベルは4と少し難しめ。でもとっても美しい本です。季節や時間によって移り変わる海辺の風景が優しいタッチで描かれています。この絵を味わうにはハードカバー版でないといけません。ね、ポロンさん。

Dustbin Baby(L5)
涙ボロボロの感動もの…といってもジャクリーン・ウィルソンだけあって、かなりハードな本で、安易なお涙ものではありません。難しくて投げ出そうかと思いましたが、主人公の状況が悲惨すぎてこんなところでやめられな〜い、と少々無理をして読みました。

The Thee Little Wolves and the Big Bad Pig
The Three Pigs
「3匹のこぶた」もののパロディはたくさんありますね。パロディ大好き。

再読もしました。
Cat Wingsシリーズ(L3)
前に読んだ時は一体どこがわからなかったんだろう、と思うぐらいすんなり読めました。やっぱり猫好きにはたまりません。

Roald Dahl's Revolting Rhymes(L4)
これも前に読んだときよりよくわかっておもしろかったです。この毒気がたまりません。

Frindle(YL3.8)
これはリベンジです。前に投げて悔しくてトラウマになりそうだったので、読めると確信するまで手を出す気になれずにずっと置いてました。やはり評判どおりの本でした。いいラストですね。

不幸本シリーズ(L5)
#4「The Miserable Mill」
#5「Austere Academy」
作者のねちこ〜い文体とCount Olafはいつ出てくるんだろうというハラハラかつお定まりの展開がヤミツキに…。でもまだスラスラには達しないのでここでまた休憩。

Darren Shan(L5)
#4「impire Mouten」
1,2,3とだんだん読みやすくなってきたかな〜と思ったのに、これはやけに難しかったです。飛ばしてばかりでわかりにくくて、これでいいのか?というような読み方で終わってしまいました。いつになったら「読み出したら止まらない」状態になれるんでしょう。

The Worst Witch(L4)
魔女学校の落ちこぼれ、Mildredが事件が起きて大活躍!字が大きいし…と思ってだまされました。前半かなりわかりにくかったです。物語がクライマックスになってくるとおもしろくなってきました。

不幸本、ダレン・シャンが難しくて、Worst Witchも読みにくい、ということは私はまだまだレベル5には届かないらしいです。なかなかレベルが上がらないな〜と思っていました。ですから「指輪物語」だって読めるはずないと思ってただのぞいてみただけだったのに。やはり「愛」があればレベルを越えられるんですねえ。今ダレン・シャンを読んでも格段にスラスラ読めるとは思えません。それよりキリンで首を伸ばしすぎて疲れたからもっとやさしい本が読みたいです。

でもここまでくると、読みたい本を自分のペースで読むのが大切だということがだんだんわかってきました。レベルはあくまでも目安で、読みたかったら読め、読めなかったら投げ出せばいい、ということがやっと体得できたような。
結局多読というものはそうやって自分の快適な読み方を探すことなんですね。最初はなかなかそれがわかりません。何を読めばいいか、自分のペースは速いか遅いか、レベルは低いか高いか…。どうしてもそんなことが気になってしまいます。通常の学習法のように決まったマニュアルもノルマもなく、自分の感覚で進めていかなくてはならないのが、逆に本当に難しいところなんです。多読を進めていくことは、その自分の感覚、自分のペースを探していくことだと思います。タドキストの数だけ多読法がある、といってもいいのではないでしょうか。
私が「指輪物語」を難しいところに行き当たっても投げ出さなかったのは、単に読みたくて無理をしただけではなく、自分にとって調子よく読めるギリギリのペースは保って読めたからです。まあ、無理矢理保ったような気もしますが、あんまり遅いとかえって流れがつかめなくてわかりにくくなるので、そうならない速さで進むよう心がけて読みましたし、実際それができたんです。

でも私のことを「指輪物語が読めるレベルの人」だなんて思わないでくださいね。そう思われたらサギ師になったような気がします。実際の私はまだレベル5が難しいんです。500万語になる頃にはレベル5がもう少しスムーズに読めるようになっていたいです。

それではこれから心置きなく世界史クラブと中国語の多読に励みたいと思います。


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