中断もまたよし、の400万語通過。

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2116. 中断もまたよし、の400万語通過。

お名前: ぽんきち
投稿日: 2004/5/31(13:57)

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こんにちは、ぽんきちです。
5月30日に、400万語通過しましたので、ご報告します。
LRは82ミチルです。

GRをお借りしているdumboさん、Darren Shan をお借りしている
トオルさん、掲示板の皆様方、ありがとうございました。

そして一時帰国している間にお目にかかれて本当にうれしかったです、
酒井先生とタドキストの皆様! もっと皆さんとお話してたかった〜〜!
(本棚見そびれた〜。)とにかく、本当にありがとうございました!

さて、今回はサクッと軽くまとめよう、と思ったのですが、、、
また長くなってしまいました。自分のまとめですので、どうぞ
読み飛ばしくださいませ。

■経過
300万語(2月11日)から、3ヶ月と20日くらい。115冊。
特に後半に、絵本を多めに読んだので、冊数は少し多めです。

■一時中断。の効果?のご報告
一時帰国中は、新宿の読書相談会に参加した以外は、全く、目からも
耳からも、英語に触れませんでした。英語での読書は、その前後を含めて
一ヶ月半ほど、ほとんどしませんでした。(本は持って帰ってたのですが。)

アメリカに戻ってから、GRや絵本を読み始めて驚いたのが、和訳を
してしまうことでした。一年前の渡米時当初は和訳しまくりでしたが、
多読を始めた時には既に和訳はしていなかったのです。

なので、「うわ〜、一ヶ月英語から離れて、一年前に戻っちゃった〜」
と思ったのですが、和訳癖は数冊読むと無事なくなりました。そして、
生活の中で、他のことにも気付き始めました。

・なんだか、聞き取りやすくなってる気がする。
・なんだか、喋りやすくなってる気がする。
・なんだか、新聞とか読みやすくなってる気がする。
・なんだか、読むのが速くなっている。(測りました)

日本での生活で、精神的にリフレッシュしたのかもしれません。
読書相談会でお会いした人達・家族・友人達に、エネルギーをいっぱい
貰えたからかもしれません。英語としばらく距離を置くことで、新しい
興味を持って、英語と接するようになったのかもしれません。

しかし、うまく言えませんが、しばらく間を置くことが、それ自体が
効果的だったように感じられるのです。

旦那も同じだったのかな、暗黙の了解で、それまでTVの設定を字幕が
出るようにしてたのを、出ないようにしました。
(でも、やっぱり時々お世話になるんですけども)

■印象に残っている本の感想など。

●GR
(SSS Elementary Set A 途中まで)
アメリカに戻って読書を再開する時、結構おっくうだったのですが、
dumboさんのGRでエンジンをかけることができました。
PGR2〜OBW3あたりなのですが、それまでちょっと味気ないかしらと
思っていたGRが、どれもこれも面白い!

☆"The Wave" ナチスドイツの集団心理の実験として、高校のクラスで
"The Wave" という組織を作り…。実話なだけに怖いです。

☆"Jojo's Story" 
戦争で村で一人生き残った少年 Jojo が国連の兵士に助けられて施設に
入れられるが、少年の目に見えてくる現実とは。
毎日、戦争に関して色々なニュースが入ってきます。自分の中で回答も
ないし決着もついてません。この本を読んでも回答もできないし Jojo の
選択を痛々しいと思うけども間違ってるとも言えません。
とにかく、目を反らすことだけはないように、と思いました。

まだまだパワー不足の私は、自分で選ぶ時には「一気に読ませてくれて、
立ち止まったり考えたりしないですむ本」を選んで、本の力を物凄く
借りて読んでます。GRだと色々考えさせられるものに出会えるのが、
新鮮ですし、もうちょっとすれば児童書や一般書でそういった本を臆せず
手にとれそうな手応えも感じられますね。(でも、もちょっと先だな〜〜)

●シリーズ物の児童書

☆"Junie B. Jones" #19〜23
お好きな方も多いことが分かってうれしいです、Junie B.
久しぶりに読むと、J.B. は結構成長しているんだなあ、と感心しました。
(精神的にというよりは、言葉的に、ですが)
相変わらず喧しくて大騒ぎしてて、でも憎めなくてかわいい。

☆Darren Shan #5,6
トオルさん、ありがとうございました!!!! これにて、すっきり。
6月のボストン出張、お待ちしてます〜。(ってここだと目につかないか)

☆Deltora Quest #3〜6
なんだか集中力が途切れがちになってしまって、もっぱら音読です。
LRと同じで、音読で面白さは倍増です。

☆Captain Underpants
ポストJ.B. で読みましたが、面白すぎてあっちゅうまに読んでしまって
ペースメーカーにはできなかった。風邪で寝込んで熱を出した時
ベッドの中に本を持ち込んで FLIP-O-RAMA してました。
(小学生の頃は風邪ひいて学校休むと、布団で漫画読んでたな〜)

☆Anastasia、Sam のシリーズ
Lois Lowry さんによる、ボストン近郊舞台の Anastasia シリーズの
4〜6作目と、そこから派生した、弟の Sam のシリーズの1作目を読みました。
"Anastasia, Ask Your Analyst"、"Anastasia On Her Own"、
"Anastasia's Chosen Career"、"All About Sam"

軽妙な語り口がとても楽しくて、読み始めるとなぜか分からないですが
楽〜にずるずる読み続けられます。以前に紹介した時にも書いたのですが
会話の面白さで読ませるところが "Friends" とかsitcom っぽいのです。
(Anastasia の自己中というかアクが強いとこも、なんか sitcom っぽい。)

ボストンの街の様子なんかは、Anastasia の方の1作目2作目と、6作目に
色濃くでますが、別に街のことを知らなくても全然楽しめます。

●シリーズでない児童書

☆"Clockwork" Philip Pullman  ★★★★★ 一押し!!!
突然の5段階評価ですが、とにかく一押しです。

舞台はドイツの小さな町。時計職人に弟子入りした者は、年季あけに町の
塔の時計にからくり人形を追加するのが伝統です。しかし、年季明けを明日に
控えた青年は、荒れて宿屋の酒場で酒を飲み続けます。青年の友人は怪奇作家で、
その日もパトロン達を前に酒場で新作を語り始めます。その物語はまだ途中まで
しか書かれておらず、作家が語る話から意外な方向へ。。

組み込まれた物語も、この本の構成も、細部のイメージも、とにかく美しい!
幻想的で、少し無気味で、不思議に暖かいお伽噺のような物語です。

☆"The Charles Addams MOTHER GOOSE" Charles Addams
マザーグース、ちょこちょこ読むようになりました。
怪奇系がお好きな人にオススメの一冊。
アダムスファミリーの作者が、mother goose の幾つかの詩に挿絵を
描いたもの。無気味さとおかしみが入り混じって、よいです。
詩の解釈もひねくれてたり無気味だったり突飛だったりほのぼのだったり。
奥さんの前書きによると、1967年に出版されたものが復刊されたものだそうです。

●LRしました。

☆"Sarah, Plain and Tall" Patricia MacLachlan
なんか聞いたことある題だから借りてみよう、とDVDを借りたのがきっかけ。
(掲示板の話題が、記憶に残ってたんですね〜。)見た後で、すぐに3冊
読みました。最初の一冊だけ、LRです。
映画で Sarah を演じた Glenn Close による朗読です。とても温かみ
があり、子供のお喋りの部分も全然違和感がなくて、(あまりに違和感
がなくて逆に驚いたぐらい)、とにかく、本自体も朗読もとてもよかった。

☆"The Golden Compass" Philip Pullman
内容は言うことなしの面白さ。途中まで自分で読んでいたのですが、
audio book を見かけたので、最初からLRしました。
audio book は、登場人物の声を別の人が演じるというタイプでした。
そしてなんと、地の分のナレーターは、著者 Philip Pullman 本人に
よるものでした! これが、少ししゃがれた渋い声で、とてもいい!
(ISDN 0-8072-8062-3、10hour49min)
続く2冊も、絶対LR!(既に2冊目はテープが手元に。えへへ)

☆"Harry Potter #4"
内容的には、#3 が好きかな。しかし、#4を終えた時には感慨深かったです。
というのも、多読前に、特にファンと言う訳ではないけれど、英語の本と
いえばハリポタしか思いつかず、ボックスで安いし、で、4冊のボックスを
購入しました。しかし辞書をひきながらで一日数ページしか進まず、旦那と
「2年間のアメリカ滞在中、この4冊で本は買わなくてすみそうだよ〜」
と笑い合ったのをよく憶えているのです。(私は日本で本の出費が非常に
多かったのです。)SSSと出会い、4冊とも読み終え、その間、語数に
すると10倍近く、冊数では百倍くらい読んじゃったんだなあ。
色々な方との出会いもあり。。。いかんいかん、このくらいで、こういう
感慨は、一周年報告においとこっと。

☆"Stargirl" Jerry Spinelli
audio book は John Ritter 氏による朗読で張りのあるおじさんの声
ですが、感想は、「うーーん、音はなくても良かったかな」です。
自分で、大事に読む方がよかったなかな。
この作者の著書は"Wringer" に続けて2冊目。ともに、周囲に受容
されたいと思うことと、ありのままの自分であろうとすることとの
葛藤がテーマの一つ。主人公の少年 Leo の心の描写が繊細です。
少年の目には強いものに映る少女が、時に痛々しく見えました。

これじゃなんだか、分からないですね。(汗)
読むと、言いたいことがいっぱいいっぱいになるような本達なのです。
詳しくは、みちるさんの、Spinelli 案内をご参考に!
[url:kb:220]

■最後に
今回は、しばらく英語から離れてみることで、色々面白いこととか再発見が
あってよかったです。再開後の多読に取り掛かるのに少し時間がかかりましたが、
調子が出てきたようですので、楽しく読んでいきま〜す。

ではでは、みなさまも、Happy Reading を!


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