Re: 役に立つかわかりませんが……長文

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13509. Re: 役に立つかわかりませんが……長文

お名前: 柊
投稿日: 2020/5/23(07:35)

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"アラゴラス"さんは[url:kb:13508]で書きました:
〉大変ご無沙汰してます、アラゴラスです。
〉久しぶりに投稿したいなぁ、と思い、
〉投稿しました。

アラゴラスさん、こんにちは。柊です。

〉多読を始めて、
〉あっという間に10年ぐらい経ちましたが、
〉つい昨日、Alex Riderを6巻までコンプしましたー、
〉…と思ってたら7巻も出てるんですね(^^;

多読開始10年(ぐらい)、おめでとうございます。

〉もう、アクションシーンとか
〉相変わらず難しいんですが、
〉特に5巻〜6巻は
〉Alex、一体どうなっちゃうの?
〉とページをめくる手が止まらず、
〉一気に読んでしまいました。
〉最後、あんなところまで行っちゃうなんて
〉びっくりです。

そういう時って、驚くような勢いで読んだりしますね。

〉で、最近の悩みを…。

はい。

〉今、大体600万語ぐらいは読んだと思うのですが、
〉それでも理解度のムラに悩まされてます。

〉Alex Riderも冒頭一章と
〉アクションシーンは飛ばしてますし、
〉新聞記事とか出てくると理解度落ちます。

よくわかります。詳しくは後述。

〉やっぱり単語偏ってるのかなぁ?
〉と思って、Astonishing Headlinesを読んでみても、
〉さっぱり頭に入って来ません…。

よくわかります。英語が母語の人用のボキャビルの本、何冊か買って、ちょっとしか読んでません。

〉それでも、我慢してノンフィクションも
〉読んだ方が良いのでしょうか?

多分、我慢は良くないと思います。続きませんし、(私の場合)我慢した結果、途中で勝手に切れます。

私の場合、何と言って、現代英語が苦手でした。歴史物の読み過ぎです。それから、年代的な問題で筆記体を習っていないので、Nate the Greatのメモの解読のため、筆記体の本を買いました。私の英語の先生は、スペルがわからなくなるとよく余白に筆記体で単語を書き殴って、「あ、合ってた」とか言ってましたが(結構、それに憧れましたが、未だに書けません)。

現代英語が苦手なのが治ってきたのは、Kindleで辞書が引きやすかったおかげです。Kindleの悪口(と言うか、Kindleサポートの悪口)を先日結構言っていましたが、あれで、便利な機械なので、辞書が英語だと英英3冊と英和1冊が入れられます。それで単語をタッチするだけで引けるので、色々引いているうちに段々と、「あ、これは何か裏の意味があるな。慣用句か何かだな」という勘が働くようになりました。意味がわからなくても、慣用句で、単語個別だけではない意味があるとわかれば、大分楽になります。

たとえば、こりすぎた会話が多いDavid Handlerでは、" Friend of yours?" "More of a nodding acquaintance, as it were."という会話が出てきます。この友達かと聞かれた人は、音楽でも聞いているかのようにずっとリズムに乗って頷いている人ですが、何か意味があるなと思って調べたら、nodding acquaintanceというフレーズがあり、会ったら頷く程度の知り合いという意味でした。これは、私の感覚では知らないとわからない類いの言葉です。

ここで急に、エラリー・クイーンの謎も解けました。speaking acquaintanceという謎のフレーズがあったのが、このひねりだとわかったのです。

エラリー・クイーンの場合、フランス語、ドイツ語、ラテン語とどんどん出てきて、わからないと笑えない、ひねったフレーズも満載です。探偵役のエラリーの父のクイーン警視は、「これが息子を大学にやると起きることだ」と達観していますが、エラリーの台詞は特にこっています。

つまり、辞書を引くと便利な時があるというのと、何か裏の意味があるとわかれば、それで流していい気になることがあるというのと、どこかしら、いつまで経ってもムラは出来るのではないかと思っています。あと、私は最近、高校生と話す機会が多かったので、日本語でも、意味の理解にムラがあると気づきました。英語がわからないより、日本語の会話で、1人だけわかっていない時の方が焦ります。

あとは、背景知識がないとわからないという場合もあるので、似たような場面があるものを日本語で読むとか、映像化されたものを見るとか、日本語でも良いので何かその分野の入門書を読むとかして楽になる場合もありますね。Alex Riderなら映画とかあったと思いますが。

先日は上海出身で英語で書いているQiu Xiaolongの言い回しがわからなかったのが、たまたま広辞苑で見かけて、漢詩だとわかったこともありました。この著者に関しては、あれこれ調べて日本語(それも漢詩の和訳とか)で納得することが多いので、なんだか、隣町に行くのに地球を反対回りして到着したような、奇妙な疲労を覚えることが多いです。謎の悪魔が結局、西遊記の妖怪だったりするので、漢字で書いてくれれば早かったのにと思ってしまう。これを数回やると、英語圏で解決するものは、まだ楽だと思うようになってしまいますね。

結論として、世の中、難易度は比較かもしれません……。役に立ったかわかりませんが。

あと、これは聞いて気が楽になるかどうか微妙な話ですが、多分、読み続けると、自然と解消する部分も多いと思います。そのうち、好きなノンフィクションの著者ができて、はまって読んでいるうちに新聞も平気で読めるようになるかもしれないし、フィクションを読んでいるうちに、同じ英語だから慣れてくるかもしれないし、いつの間にか、なんのおかげかもわからないまま、苦手じゃなくなっているかもしれません。

少なくとも私は、なぜ現代英語が苦手だと思わなくなったのか、要因をいくつか挙げることはできますが、はっきりとは説明ができません。なぜか、苦手ではなくなりました、としか言えません。


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