1100万語通過しました

[掲示板: 100万語超 報告・交流 -- 最新メッセージID: 13540 // 時刻: 2021/4/20(22:52)]

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13469. 1100万語通過しました

お名前: かつらぎ
投稿日: 2018/10/6(20:29)

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こんばんは。かつらぎです。
1100万語を通過したので報告に参りました。
前回報告時に「今後は数えないかも……」と書きましたが、語数がわかったので積算しておきました。
とても長くなってしまったので、暇潰しにでもご覧ください。

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■Silence of Grave(Arnaldur Indridason著)
 1000万語通過報告で触れたアイスランドが舞台のReykjavik Murder Mysteryの2作目。
 (1作目は「Jar City/邦訳タイトル:湿地」)
 主人公はInspector Erlendur。
 レイキャビク郊外の住宅建設現場で人骨が発見され、警察に連絡が入ります。
 専門家は少なくとも50年以上前のものと判断しましたが、墓地があったわけでもない場所で発見された身元不明の人骨ということで、Erendurたちの捜査が始まります。

 Domestic Violenceを扱っているので、はっきり言って読後感はよろしくないです。
 人骨が発見される経緯も個人的にはショッキングでした。
 人骨の発掘作業を行うのが鑑識や検死官がいるような組織ではなくarchaeologist(考古学者)で、性別や年代特定に日数がかかっている点にモヤッとしましたが、アイスランドは人口33万程の国(高知市、前橋市、東京都新宿区と同程度の人口)なので、多くない人数で国を動かしているのならば、そういう作業に時間がかかるのかもしれないと思いました。
 この作品を読んで、第二次大戦中のアイスランドに英米軍が駐留していたことを知りました。

■Japantown(Barry Lancet著)
 サンフランシスコのジャパンタウンで子供を含む日本人旅行者4人が殺害されます。
 現場にあった紙片の字を見て欲しいと、日本の美術や文化に詳しいJim Brodieが捜査への協力を求められます。現場に残されていた漢字は、Jim Brodieの妻が亡くなった火災現場で見た文字と同じでした。
 
 各chapterが短く、その短いchapterの間でも話が進展するので退屈はしません。
 けれど、台詞にクセのある言い回しが多く、意味はわかるけれどスッと入ってこない語り口で、慣れるまで読みづらかったです。
 たとえば、主人公のJim Brodieが家の周囲をうろついていた怪しげな若い男に声をかけたところ、ナイフで切り付けられて負傷し、しばらく足を引きずることになってしまう場面があるんですが、その状態で馴染みの警部に会ったときのやり取りが
 
 "You cut yourself shaving?"
 "Ran into punk with a blade."
 
 なんです。訳すとしたら「ヒゲ剃ってるときに切ったのか?」「刃物持ったパンク野郎が突っ込んできたんだよ」という感じでしょうか。
 普通に
 
 "What's wrong?"
 "Attacked. A knife boy."
 
 ↑こんな感じじゃだめなのかと思いました。

■Afterwards(Rosamund Lupton著)
 Graceの息子Adamが通う小学校のsports dayで、校舎から黒い煙が噴き出します。
 火事だと悟ったGraceは自分の子供がどこにいるか確かめます。
 Adamは外にいましたが、保健室要員として臨時雇用された高校生の娘Jannyの姿が見当たりません。
 Jannyはまだ保健室にいると思ったGraceは校舎に向かって駆け出します。
 校舎に入り、最上階の保健室に向かって階段を上るGrace、しかし炎と煙に阻まれ、途中で意識を失います。
 気が付くとGraceは病院にいました。
 ただ病院にいるのではなく、重篤な症状の自身から幽体離脱してしまっていました。
 そして娘のJennyも重体で、Graceと同じように幽体離脱していました。
 幽体離脱した二人のことは医師や看護師、家族にも見えません。声を発しても届きません。ですが、二人は周囲で起きたことを見聞きできます。
 やがて二人は火事が放火で、Jennyを狙ったものらしいこと、火をつけた容疑がAdamにかかっていることを知ります。けれど、Jennyはショックからか、火災発生時のことを思い出せません。
 娘が狙われたうえ、息子が疑われていると知ったGraceは何とか真相を突き止めようと、幽体離脱の身ながら行動します。

 Grace視点による一人称の語りなので、この作品で地の文に登場する「you」は全てGraceの夫を指します。
 英語作品で地の文に登場する「you 」は読み手への呼びかけに使われることもあるので、読み始めたとき少々混乱しました。。
 幽体離脱している現状の描写の中、思い出したように過去のできごとが語られることがあり、どこからが過去の描写なのかわかりにくい部分がありました。

■The Watchmaker of Filigree Street(Natasha Pulley著)
 19世紀後半のロンドン、Nathaniel Steepleton(Thaniel)は内務省で電報のオペレーターをしています。
 11月のある夜、Thanielがboarding houseに帰ると、部屋のドアが半開きになっていました。ストーブを使った痕跡もあり、部屋に誰かがいたようですが、盗まれた物はありませんでした。
 無くなった物はない代わりに、リボンのかかったベルベットの箱が増えていました。“To Mr. Steepleton”と書いた紙が添えられていた箱の中身は金色の懐中時計した。
 Thanielはその日が自分の誕生日だったことを思い出し、エジンバラで暮らす姉が彼女の息子を使いに寄越したのだろうと考えます。
 後日、Thanielは懐中時計の贈り主が姉でないことを知ります。いったい誰が置いていったのか……?
 ある日、Thanielは思い立って、時計を質屋に持ち込みます。しかし、質屋はその時計は買わないと言います。質屋が言うには、その時計は買い入れても後日消え失せてしまうのだと。
 ちょうどその頃、ロンドンではIrishによる爆弾テロ事件が発生しており、それが時限爆弾だったこともわかっていました。
 部屋に不思議な懐中時計が置かれてから半年後の5月、Thanielは知人の警部に時計を見せようと思い、スコットランド・ヤード近くのパブを訪ねます。けれど、突然時計から騒々しい音が鳴り始め、Thanielは慌ててパブを飛び出します。Thanielがパブを飛び出すと時計は静まったのですが、直後、大爆発が起き、パブとスコットランド・ヤードが被害を受けます。
 Thanielは時計のmaker's markにあった住所を訪ね、K. MoriことKeita Moriに会います。
 Moriなので森なのかと最初は思いますが、読み進むうちに毛利だとわかります。
 ヴィクトリア朝の青年と明治の日本人が出会い、ぜんまい仕掛けの蛸や鳥も登場する、なんとも不思議な物語です。

■The Crow Trap(Ann Cleeves著)
 Vera Stanhopeシリーズの1作目。
 物語の舞台はスコットランドと接するイングランド北部のノーサンバーランドにある丘陵地。
 新たな採石場がNational Parkにどのような影響を及ぼすか、その環境調査が3名の女性学者名、鳥類専門のRache Lambert、植物学専門のAnne Preece、哺乳類専門のGrace Fulwellによって行われることになります。
 彼女たちが調査の拠点にするのはBlack Law FarmのBaikie's Cottage。
 鳥類専門のRachelはCottageのオーナーで農場主のBella Furnessと、年齢は離れているものの友人として交流がありました。しかし、他の2人より先にBaikie's Cottageに着いたRachelが見たのは、納屋で首を吊っているBellaの姿でした。
 Bellaの死は自殺として処理され、環境調査は予定通り行われることになりました。しかし、Bellaの友人だったRachelはなぜ彼女が自殺したのか腑に落ちません。Rachelは環境調査を行うかたわら、Bellaに何があったのか調べ始めます。
 
 ストーリーはPrologue、Part One、Part Two、Part Threeに分かれています。
 PrologueはBaikie's Cottageの場所の説明と、Bellaの短い台詞。
 Part OneはRachel→Anne→Graceと、キャラクターそれぞれの視点で、各々が抱える事情が語られます。
 Part TwoからInspector Vera StanhopeがSergean Joe Ashworthを率いて登場。
 Part ThreeはVeraの過去や個人的事情を絡めながら、ストーリーは事件解決へ向かいます。

 Veraは豪快なおばちゃんで、ぶっちゃけ大変厚かましいです。けれど、なぜか憎めない。
 人の家をいきなり訪ね、仕事とはいえズケズケ聞いて、ビールを飲む、しかも飲んだ後に車を運転して帰るという……Inspectorなのに飲酒運転?! と驚きましたが、イングランドで飲酒運転になるアルコール濃度の基準は日本より緩く、ビール1杯くらいなら違法にならないらしいと後で知りました。ところ変われば品(法律の基準)変わるですね。

■Sidney Chambers and the Shadow of Death(James Runcie著)
 The Grantchester Mysteriesの1冊目。
 Cambridge近郊のGrantchesterを教区に受け持つclergyman(or Vicar)のSidney Chambersが主人公。
 物語は1953年から始まっています。なので、第二次大戦に触れる場面もあります。
 以下の6つの短編が収録されています。
 Shadow of Death
 A Question of Trust
 First, Do No Harm
 A Matter of Time
 The Lost Holbein
 Honourable Men

■The Mystery of the Clockwork Sparrow(Katherine Woodfine著)
 The Sinclair’s Mysteriesの1作目。
 ニューヨーク出身の富豪Mr. Edward Sinclairが、ロンドンにSinclair'sというデパートを出店します。
 父親を亡くし、他に身寄りのないSophie TaylorはSiclair'sのshopgirlとして雇われ、開店準備に追われていました。
 開店記念にMr. Sinclair所有の宝飾品も展示される予定でした。ところが開店前夜、展示予定の1つだったClockwork Sparrowが盗まれ、男性店員が怪我を負うという事件が起きます。
 たまたま退勤時に宝飾品が展示されていたExhibition Hallに入っていたことから、Sophieは事情聴取を受けます。Sophieが事情聴取を受けた話はすぐに広まり、犯人が捕まっていないことから「本当は事件に関係しているんじゃ……?」と疑いの目を向けられるようになります。
 ポーターのBillyとマヌカンのLil(Lilian Rose)はSophieを信じ、少ない手がかりから事件を調べ始めます。

■Theodosia and the Serpents of Chaos(R. L. Lafevers著)
 Theodosia Throckmortonシリーズの1作目。
 Theodosia Elizabeth Throckmorton(Theo)は11歳。
 博物館の監督役の父と考古学者の母を持ち、学校には(Theの希望で)行かず、父親が勤務する博物館に入り浸って暮らしています。
 博物館の展示品は古代エジプト関連の物が多く、それらの中には本当に呪いがかかっている物もある……のですが、呪いを感知するのはTheoだけで、父も母もその他学芸員も全く気にしていません。Theoは文献などを参考にしてアミュレットを自作したり、儀式を行ったりして自分の身を守っています。
 発掘の旅から戻った母親はAmenemhabの墓から出たという、スカラベに緑の石がはまったHeart of Egyptと呼ばれる品を持ち帰ってきます。その後、Heart of Egyptは博物館の金庫に保管されていましたが、2〜3日後、なくなっていました。
 古代エジプトの遺物に詳しく、呪いにも対処する11歳の女の子が、国家の命運をかけた冒険に孤軍奮闘することになります。

■Pride and Prejudice and Zombies(Jane Austen and Seth Grahame-Smith)
 「高慢と偏見」のパロディ「高慢と偏見とゾンビ」
 人がゾンビになってしまう恐ろしい感染症が流行している18世紀後半のイギリスが舞台……なんですが、なぜかKatanaとかNinjaとかdojo(道場)とかいう単語が出てきます。
 ところどころブッ飛んでいますが、ストーリー展開はおおむね原作に沿っています。

■A to Z Mysteries Super Edition(Ron Roy著)
 #5 The New Year Dragon Dilemma
 #6 The Castle Crime
 Dink、Josh、Ruth Roseの3人が活躍するA to ZのSuper Edition。
 Super EditionはDinkたち3人の住むコネチカットのGreen Lawnを離れた場所が舞台となっています。
 #5はサンフランシスコ、そして#6ではアメリカを飛び出してロンドンへ。

■All the Light We Cannot See(Anthony Doerr著)
 邦訳タイトルは「すべての見えない光」
 パリの博物館に勤務する男性の娘、盲目のMarie-Laure、妹と共に孤児院で暮らすドイツの少年Werner。
 第二次大戦が起こり、Marie-Laureは父親に連れられ、戦火の迫るパリから(Marie-Laureの大おじが住む)Saint-Malo(サン・マロ)へ移り住みます。
 ドイツの少年Wernerは数学と機械に強かったことから、技術兵として陸軍で働くことになります。ウクライナ、ウィーンなどを経て、Wernerもサン・マロへ。
 淡々としつつも美しい文章がMarie-LaureとWernerの日常を語り、それが戦火のサン・マロで起きる二人の邂逅へとつながります。
 パリの博物館に保管されていたダイヤモンド“Sea of Flames”の行方を探る動き、ドイツ軍の探知をかいくぐっての無線放送などの描写もあり、落ち着いた筆致ながら戦時下の緊張感も伝わってきました。

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こうして書いてみると、読んだ本のジャンルがバラバラで一貫性がないなと、我ながら思います。
でも、読みたい物を読んでいるからいいかと思っています。
これからも気の向くままに、Happy Reading!


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