Michael Moorcockのファンタジーシリーズ

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/4/23(21:40)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

35. Michael Moorcockのファンタジーシリーズ

お名前: marigold http://www.marigoldgarden.net/
投稿日: 2003/12/8(00:51)

------------------------------

(この投稿はかずやんさんの投稿(30)へのレスとして書いたのですが長文だし好きな作家なので新スレッドたてます。)
Michael Moorcockのファンタジーシリーズについて

Michael Moorcockは英国SF、ファンタジーの代表的作家です。
彼が作った「秩序と混沌の戦い」という概念はその後のファンタジーやゲームに多大な影響を及ぼしました。
(と書きましたがあまり私はゲームのことを知らないんで、ここはあまりつっこまないでくださいね)
あと、各シリーズが他シリーズとパラレルワールドになっていて、同じキャラが別のシリーズにも顔を出したり、同じような話が展開するけれどもちょっとずつ違うというような感じです。
えーっと、このへんは私はうまく説明できません。もっと詳しい人に解説していただきたいです。

私が読んだのは、日本語訳が出ているものだけです。
レベルは、6-7くらいかと思います。
語数はだいたい一冊6万語前後です。
あとイギリスの作家なので当然ながらイギリス英語です。
綴りが例えば"color" →"colour"となっています。
単語を調べる時に、辞書がアメリカ英語優先なのでいつも二度手間でした。
SSS方式だと辞書はひかないのでそういう心配は不要ですけれども。

出版社ですが、私が持っているものは、Ace books(米)かGrafton(英)です。
買った時期が古いので、同じものをAmazonで検索しても無いみたいです。だからISBNは書きませんでした。
それでもたくさん出ているので、今どれを買えばいいのかよくわかりません。
同シリーズのものを何冊かまとめて一冊にしたものもあるようです。
このへんの情報ご存知のかた、教えてください。
-------------------------
【The Elric saga】
1.Elric of Melnibone
2.The sailor on the seas of fate
3.The weird of the white wolf
4.The vanishing tower
5.The bane of the black sword
6.Stormbringer

1巻目の"Elric of Melnibone"の最初の方が難しかったです。
"It is the colour of the bleached skull, his flesh; and the long hair which flows below his shoulders is milk-white"云々と、皇帝エルリックの描写を19行かけてだらだらとやっています。
ここはちょっと文法的に難解だと思いました。
エルリックが好きでたまらないファンの人にはたまらないんでしょうけれども、
しかしそれを越えるとドラマやアクションの展開が早くて飽きずに読めました。
2巻と3巻が難しかったですが、その後4巻以降は読みやすくなりました。
「Stormbringer」まで一気に読めました。
私はThe chaos lord(混沌の神)のAriochが好きで、彼がいろんな姿で登場するのが楽しみでした。
それで読み通せました。

【The books of Corum】
1.The knight of the swords
2.The queen of the swords
3.The king of the swords
4.The bull and the spear
5.The oak and the ram
6.The sword and the stallion

1の"The knight of the swords"の"Introduction"がものすごく難しいです。
2段落目の"It was a rich time and a dark time. The time of the Sword Rulers. The time when the Vadhagh and the Nhadragh, age-old enemies, were dying."(以下)
ここディケンズの「二都物語」の出だしの本歌取りというかパロディらしいです。
それで重々しい文章でした。
初めて読んだ時に私は糞真面目に一生懸命読みましたが何だかよくわかりませんでした。
この"Introduction"は「古い2つの種族 The Vadhagh,the Nhadraghがかつて地球に繁栄したが現在は衰退期で、新しい種族即ち『人類』がのさばっている」という意味さえつかめば、もうさっさと読み飛ばしてもいいんじゃないかと思います。
あとで余裕のあるときにじっくり読んだらいいかもしれないですが。

"Introduction"のあとはおもしろいのでさーっと読み進めました。
このシリーズではAriochは弱くて、1巻目にしか出てきませんでした。
それで2巻以降を読む気力が無くて1巻終了後、次の巻を読むのにかなり時間がかかりました。
読んだら、それなりに面白かったです。
このシリーズでは、人物名などはアイルランド神話が元になっています。
1-3はあまり気になりませんが、4巻以降は人名地名などにアイルランド神話が頻出なんであらかじめそのへんの本を読んでおくとわかりやすいかもしれません。
まーべつに知らなくても読めますが。

【The History of Runestaff】
1.The jewel in the skull
2.The mad god's amulet
3.The sword of the dawn
4.The Rune staff

これは既に翻訳版を読んでいました。
私は2巻から登場するユイラム・ダヴェルグという人物が好きなんで、彼が出てくるシーンの文章をそれはもう熱心に読みました。
それで最後まで読み通せたのだと思います。

"The dancer at the end of time"シリーズは本を買いましたがまだ読んでいないです。
とりあえず読んだ範囲で書けるのはこんなところです。


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.