Re: ゲド戦記外伝と最終巻を読みました。

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/4/26(12:25)]

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3155. Re: ゲド戦記外伝と最終巻を読みました。

お名前: 杏樹
投稿日: 2014/5/11(22:44)

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Ry0tasanさん、こんにちは。

〉杏樹さん、
〉『ゲド戦記』完走
〉おめでとうございます。

ありがとうございます。

〉みなさん、
〉ご無沙汰しています。
〉『ゲド戦記』全巻に関して私もディスカッションに参加させて下さい。

読んだ人からレスもらえてうれしいです。

〉〉外伝はかなり難しくて読みにくかったです。理解度はかなり低いです。school of Rokeの由来とか、Ogionが地震を食い止めた話とか、興味深いネタがいろいろあるのですが。最後のDragonflyは最後が「はあ?」でした。

〉英語の文章が難しかったですか?
〉さまざまな時代の話で、
〉第1巻から第4巻のどの部分と関連するのか明示されていないので分かりにくいと私は感じました。
〉1から4まで読んだばかりの人の方が思い出し易いかもしれません。
〉私は何年も経っているので、
〉途中から始まって途中で終わっている印象です。

文章が難しいかどうかはわかりません。なんとな〜く内容が頭に入って来ない、という感じです。難易度を考えますと、TehanuやThe Other Windとそんなに変わらないんじゃないかと思うんですが、こちら2冊は物語に引き込まれてどんどん読めていったんですけれど。
時代がいろいろで、本編とどうつながっているのかわかりにくい、というのはありますね。

〉"Darkrose and Diamond" と "Dragonfly" は、
〉あの社会における女性の扱いに関して、
〉言いたいことがある様な印象を受けました。

Tehanuを書いてから、作者の意識がそっちに向いている感じはありました。
DragonflyはIvoryが一体どうなったのか、全く書かれていないのが納得できなかったです。

〉〉そうしてやっと最終巻にはいりますと、こちらはずっと読みやすかったです。この違いは何なんでしょう。物語にはいっていけるかどうかの違いなのでしょうか。AlderがGontに来たところから、どんなお話が始まるのかワクワクできて、しかもそこに来た不思議な理由がどう解決するのかと思ったら、話がどんどん広がって行って。Tehanuからかなり年月が経っているのにビックリしましたけど。

〉これは長編としてまとまっていますね。
〉ただし、
〉難しくはないけれど、
〉児童書という雰囲気でもない気がしました。

全然「児童書」じゃないですね。

〉〉こちらも最後の方は一体どういうことなのかわかりにくい所もありました。結局アースシーのシリーズってこういうものなのかと思いました。

〉そうですね。
〉最終巻は、
〉アースシーの物語というより、
〉現代社会の新しい問題について言いたいことがある様な印象を私は受けました。

現代社会…そこまでは考えませんでした。

〉〉特に4巻「Tehanu」と5巻「The Other Wind」はすっかり児童書ではなくなって、ある程度年をとってから読まないと、年を取った登場人物に感情移入して読めないんじゃないかと思います。
〉〉日本では最初の3冊が出たときに児童書の体裁で出版され、私もそれにだまされて児童書だと思って読もうとしたのですが、ずっと年月がたってから4巻が出て、さらに外伝と5巻が出た時、日本語版ではどういうスタンスで出版されたんでしょうね。

〉私は日本語版を通読していませんが、
〉ネット上のカタログを見ると、
〉岩波書店では児童文学の翻訳書による児童書としての路線を変えていない様ですが、
〉『外伝』という邦題はやめた様です。

「外伝」じゃなくなったんですか。私も日本語はネットで検索しただけなので実際どうなっているのかわからなくて。

〉辞書を引いて丁寧に読む intensive reading
〉辞書を引かずにどんどん読む extensive reading
〉読者の判断で色々な読み方を組み合わせる authentic reading
〉色々ありますが、
〉杏樹さんは自然に authentic reading を実践していた様です。

あー、そうなんですか。そういう表現ができるんですね。

〉私は 'LDOCE' と 'COBUILD Advanced' を iPhone に入れてあります。
〉Tiny さんが紹介している様に、
〉ポケット判で魅力的な英英辞典もありますね。

iPhone、スマホ持ってないので…。

〉児童書として扱うか、
〉大人むけのファンタジーとして扱うかに関して、
〉思い出したことを少し書いておきます。

〉かつて
〉Penguin Books の児童書部門である Puffin Books から、
〉このシリーズの1から3まで出版されたんですが、
〉第4巻が出たときに、
〉1から4までを合わせた大型本が出版されました。
〉'The Earthsea Quartet' という題名で、
〉表紙も従来のを小さく印刷してあり、
〉児童書のシリーズ総集編という趣でした。
〉それでも本自体が分厚く、
〉字も細かいので、
〉大人向けの長編を読める人しか手を出さなかったでしょう。

そうなんですか。
Tehanuは最初出た時「The last book of Earthsea」なんて書いてあったので、その時は本当に最後だと思って4冊まとめて出版したんでしょうね。
それにしても、ル・グインはあとから小出しのように新作を出していって、読者も出版社も惑わされているような気がします。最初から構想していたならともかく、そもそもゲド戦記は3巻できっちり終了していますよね。確かにその後のゲドにも人生はあるでしょうけれど、書く必要はあったのか…と思ったりします。

それでは〜。


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