ついに…1000万語!のPB報告(5)です

[掲示板: 〈過去ログ〉本のこと何でも -- 最新メッセージID: 3237 // 時刻: 2024/5/6(16:46)]

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188. ついに…1000万語!のPB報告(5)です

お名前: じゅん
投稿日: 2004/7/20(22:07)

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PB広場の皆様、こんにちはー、じゅんです。 
 ようやく、1000万語です。記念すべき1000万語なので、報告は100万語超報告の広場にのせることにして、ここでは読んだ本の紹介だけ上げることにしました(あまりにも長くなっちゃったもんで…)。
今回は、めずらしくミステリー以外も読んでます!れなさん、私も頑張りました(笑)。

まずはミステリー以外の紹介から。
 自己啓発系の本が多くなっちゃったのは、多分自己啓発されたい気分だったから…?

★ Travels (Michael Crichton) 150,000語 レベル8
 Michael Crichtonの自伝的旅行記。名門ハーバード大学を卒業、医学博士、結婚と離婚、ベストセラー小説作家、映画監督と30歳ですべてを手中にしていた彼は、次に何をすればいいのか?と突然目標を失い、自己探求の旅に出た。その旅行記が本書。ただし最初の部分は研修医をしていたころの体験が書かれていて、この部分は医学用語がかなり出てきて難しいのでパスしても(した方が)いいかも。旅行記になってからは、旅先で出会った不思議なことが書かれていて、かなり笑えます。キリマンジャロに登ったり、野生動物を見るためにキャンプしたり、サメの群れの真中でダイビングをしたり、超能力者を訪れたり…とかなり普通じゃない旅行が多いのですが、その中ではごく普通の旅行のBangkokの話が私は結構お気に入り。Bangkokに住む友人から、タイでやってはいけない4つの注意事項を受けます。Crichtonはそれを守ろうとしますが…?
 
★ The Simplefy Your Life (Elaine ST. James) 32,000語 レベル7
 ある日突然「こんなに複雑でめんどうな生活は嫌だ!」と思い立った筆者が、自分の生活や人生を、本当に自分が欲しい・やりたいと思っているものだけにするために実践してきた100の方法を紹介しています。いくらなんでもあんまりだ、と思う方法もあれば(例えば、柄物のカーペットを選べば、しみやほこりが目立たないからそんなに掃除しなくても大丈夫とか)、なるほどやってみようと思う方法まで(使わないものの捨て方とか、スピードクリーニングとか)、いろいろあります。1つ1つの方法が短く紹介されているので、とても読みやすいです。

★ The Joy of Not Working (Ernie J. Zwlinski)  70,000語 レベル8
 秋男さんが以前掲示板で面白い!と紹介していた本です。秋男さんのコメントに惹かれて即購入、でもしばらく本棚で熟成させてました。…読み始めたら会社辞めたくなっちゃいました。とても危険な本です。会社を辞めるわけには行かない人は、手を出さないほうがいいと思います。タイトルそのまんまです。分類すると自己啓発書というのか、ビジネス書に入るのか…?日本のKaroshiなんて単語が紹介されています。私はこの手の本を読みなれていないのでレベル8にしましたが、7かもしれません。

★ Gardens Handbook (The National Trust) 150,000語 レベル9〜10
 イギリスのThe National Trustに所属しているガーデンを写真付きで紹介している本です。全部で147つのガーデンが、植えられている植物とその見頃、場所、付帯施設、歴史などと一緒に100語前後で紹介されています。ただし、かなり難しいです…というのは植物の名前ばかりが沢山でてくるからで、植物の名前に詳しい人には全然難しくないと思います。写真がきれいなので、写真を見るだけでもいいかも。ピーターラビットで有名なHill Topなども紹介されています。

★ Life Makeovers (Cheryl Richardson) レベル7(語数はまだ数えてません…)
 著者はカウンセラーとして活躍してきましたが、多くの現代人が共通の悩みを抱えていることを見出し、より多くの人を悩みから救い出そうとして、本書を執筆。1つの週に1つの課題をこなし、52週(1年間)で自分をより深く知り、より幸せな生き方をしましょう…というプログラムが紹介されています。実は、このプログラムに沿って進めているので、まだ途中までしか読んでいませんが、第1週は、過去1年間に自分が達成したこと、成長したこと、学んだこと、どんな小さなことでもいいので、25個挙げましょうというのが課題。いや、意外と難しいものです。成長したことなんて無い…と思いつつ課題に取り組んでみました。でも、私の去年1年間の一番の成長は、振り返ってみるとPBが読めるようになったことでした。日本語では「幸せ練習帳」というタイトル(たぶん…)で紹介されている本です。

★ How to Meditate (Lawrence LeShan) 45,000語 レベル10
 邦題は「瞑想法」。先に紹介したThe Simplefy Your Lifeの中で紹介されていた本です。ちょっと興味を持ったので、読んでみることにしました。が、かなりというか、とても難しかったです。日本語で基礎知識があれば、よかったのかもしれないけれど、前半は瞑想法の歴史、心(精神)や体に与える影響…これに見たことのない単語がたくさん!すっ飛ばして読むと、結局さっぱりわからない。後半は実際の瞑想法を身につけるための、練習方法が紹介されていますが…これもやっぱり難しい。そんなわけで、ざーっと目を通したのですが、日本語に走っちゃいました。が、これは日本語で読んでも難しい!!日本語で読んで理解できないものは、英語で読んでも理解できないということがよーくわかりました(あたりまえだって?)。

ここから先は、いつもの様にミステリーです。

★ Open Season (Linda Howard) 85,000語 レベル:7(易しめ)
 生真面目に、良い子でこれまでの人生を送ってきたDaisyですが、34歳の誕生日を迎え、結婚どころか彼もいない、退屈な自分の人生に愕然とし、自分の生き方を変えようと決心します。髪型を変え、化粧を覚え、服装も変え、1人暮しを始め、ナイトクラブに出かけ…そして素敵な男性を捕まえようとした彼女に近寄ってきたのは、Daisyの好みとはかけ離れた警察署長のラッツと、薬を飲ませてレイプするような下心のある男性、そして殺人事件…。
 ミステリーというよりは、ラブコメです。かなり笑えて楽しく読めます、登場人物もそんなに多くなく、英語も易しいので、気楽に読めます。

★ The Locust Farm(Jeremy Dronfield) 117,000語 レベル:8
 2003年このミスの第1位の作品です。Julieさんにすすめられて読みました。
 イギリスヨークシャーの片田舎で農場を営むCaroleの納屋に怪しい男が入りこみ、Caroleは誤って彼を撃ってしまいます。彼は意識を取り戻したとき、記憶を失っていましたが、彼の衣服から名前はStevenのようでした。Stevenの看病を続けるうちに、StevenとCaroleの間には愛情が生まれます。しかしCaroleはStevenの過去が気になるとともに、Carole自身も過去を引きずっている様子。
 一方Nigelは何者かに追われ逃走を続けていますが、追っ手は必ずNigelを見つけ、執拗に追ってきます。Nigelは名前を変え、住む場所を変え、ひたすら逃げつづけます。
 現在のCaroleとStevenの話と、Nigelの話が交錯するので、少しわかりづらいですが、CaroleとStevenの過去が繋がっていくのがわかる後半から面白くなってきます。

★ A Bitter Feast (S.J.Rozan) 109,000語 レベル8
 Lidya & Billシリーズ5作目で、今回の主人公はLidya。Lidyaは知り合いの弁護士から、チャイナタウンのレストランの労働組合活動を行っていたメンバーとその同居人の計4人が行方不明になっており、探して欲しいと頼まれます。彼らが住んでいたところを探ったところ、ブルックリンの住宅紹介会社のビルの住所を書いたメモが見つかりました。そこに行って見ますが、誰も彼らのことを知らない様子。そして事務所に戻ったLidyaは何者かに背後から襲われます。さらにチャイナタウンの有力者であり、行方不明の4人が勤めるレストランの経営者でもある人物からやはりこの4人を探して欲しいと頼まれます。そして労働組合の本部が置かれていたビルに爆弾が仕掛けられ、そこで打合せを行っていたらしい弁護士は重傷、行方不明だった1人は死亡します。爆弾を仕掛けたのは誰かそして、行方不明の3人はどこへ行ったのか…?

★Remember Me, Irene (Jan Burke)  113,000語 レベル8  (お薦め!)
Ireneシリーズ4作目。ようやくFrankと結婚し、新婚生活を楽しむIreneはある日SOS(Save Our Shelter)という、大学時代の友人と作った会の会合に出席し、旧友と久しぶりに再会しました。その夜SOSのメンバーの1人、Claireに家まで送って欲しいと頼まれ、送っていきます。道中、彼女から夫Benの様子が最近おかしいと打ち明けられ、さらに家に着くと、なんとBenは自殺していました。IreneはClaireから夫は、ある手紙を受け取ってから様子がおかしく、夫の自殺の原因を探って欲しいといわれます。そして次の日、City ManagerのMoffettが突然辞職します。MoffettはBenが自殺した夜、一緒に会議をすることになっていました。Ireneが調べると、BenもMoffettもなぞの浮浪者風の男の訪問を受けていたことがわかります。

★ Hugger Mugger (Robert B. Parker) 70,000語 レベル7
 スペンサーシリーズ27作目です。今回はスペンサーの元に南部ジョージア州から依頼人がやってきて、馬の警備を依頼します。彼の経営している牧場で馬が立てつづけに銃撃され、今のところ価値の無い馬ばかりでしたが、牧場には優秀な血統を持つ名馬Hugger Muggerがいて、その馬が銃撃されるのを恐れていました。愛しのスーザンと離れ、ボストンからはるばる南部ジョージアまで赴いたところ、牧場は厳重な警備体制が引かれていましたが、依頼人の家族には不思議な雰囲気がありました。そして聞きこみを続けるうちに、当の依頼人が殺されたため、スペンサーは依頼主を失い、一度ボストンに戻ります。ところが、その後依頼人の愛人から、遺言に納得が行かないと再調査を依頼されます。
【人が死なないミステリーを探しているアトムさんへ:この本、人は1人しか死にません。馬は2頭ほど死にますが…どうでしょう?でも私に面白かったので、アトムさんには面白くないかも(笑)。】

★ A Cool Breeze on the Underground(Don Winslow) 104,000語 レベル8
 ニール・ケアリーシリーズの1作目。1976年8月の民主党全国大会で副大統領候補に推されるはずの上院議員の行方不明の娘を探し出して欲しいという仕事がNealのもとに舞い込んできました。しかし肝心の上院議員は娘の心配よりも、自分の身の上を心配しています。娘が家出した理由も心当たりは全くないというが、どうも様子がおかしく、聞きこみを続けると、なんと上院議員は娘と血のつながりはなく、しかも娘が家出する直前に、性的関係を持ったことが判明。そして娘はここNYから遠く離れたロンドンで目撃されており、Nealは彼女を探しにイギリスへ向かいます。
 この本、MOMA親爺さんの迎撃オフで話題になった本です。私とアトムさん、隣同士の席だったんですが、アトムさんが一番面白い、という部分が私にとって一番面白くない部分で…いろんな意見があるから、書評って難しいですね。是非皆様に読んでいただき、意見を聞いてみたいです。

★ Trouble in Paradise(Robert B. Parker) 76,000語 レベル7
 Parkerの別シリーズであるジェッシー・ストーンシリーズの2作目。本当は1作目から読みたかったのに、1作目がどうしても入手できず、2作目から読みました。
 刑務所を出たばかりのMacklinは、刑務所の中で聞きこんだ、パラダイス港に浮ぶ小島、スタイルズ島を襲うことを計画します。このスタイルズ島はお金持ちの住む島で、一本の橋のみで本土とつながっているだけ、民間の警備しかなく、Macklinはこの島の金品まるごと強奪することを考え、着々と準備を進めてています。パラダイスの警察所長Jesse Stoneは多忙な日常業務をこなし、元妻Jennとの関係に悩みながらも、Macklinに疑いを持ち、密かに探りを入れ始めます。
【犯人が最初からわかっているミステリーをお探しのオータムさんへ:これは犯人が最初にわかってますよー。でもオータムさんの好みとはちょっと違う気もするんだけど…?】

★ Death in Paradise(Robert B. Parker) 45,000語 レベル7
 ジェッシー・ストーンシリーズの3作目。パラダイスにある湖で少女の射殺死体が見つかりました。Jesseはこの少女の身元を探し出し、両親と思われる人たちに彼女のことを聞きますが、両親はそんな娘はいないと言い張ります。さらに調査を続けると、どうやら両親に見放され、家を追い出されたらしい彼女は、売春をして生活していたことが判明します。私生活では、Jesseは元妻Jennにすすめられ、カウンセラーに会うことになりました。このカウンセラーとの会話の部分が私は好きです。

★ Lost Light (Michael Connelly) 80,000語 レベル8 (お薦め)
 Harry Boschシリーズの9作目。1000万語通過は絶対Michael Connellyの本で、って決めてました。もう9作目なので、Connellyの文章にも慣れ、英語で読んでいるということを忘れ、夢中になってました。面白かったです。
 殺人課の刑事を辞職したBoschは私立探偵の免許は取ったものの、特に仕事はせず、物足りない日々をすごしていました。しかしある日、仕事中に撃たれ、車椅子で自宅療養の日々を過ごしている元同僚のCrossから連絡を受けて、4年前に起こった未解決の事件の再調査を始めます。この事件はハリウッドの映画製作会社に勤める女性が殺された事件で、最初はBoschの担当事件でしたが、すぐ後に、この映画製作会社で撮影の為に使われた本物の紙幣2百万ドルが強奪され、その事件と係わりがあるとみられ、Crossの手に移ったものでした。Boschが再調査を始めたとたん、何故かFBIのしかもテロ課からの妨害が入ります。

今回は以上です。では皆様これからもHappy Reading!


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