絵本報告 その49

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1722. 絵本報告 その49

お名前: アトム http://abookstop.blog8.fc2.com/
投稿日: 2006/7/25(23:23)

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アトムです!こんばんは!昨日たっぷり寝たので今日は元気です!
「!」マークをあちこちにちりばめたい気分です!
ついにリーチ!

・・・・・。
騒がしいですね。
少し落ち着きましょう。

前回の予告どおりにまいりたいとおもいます。
感動本よりさきにまずは偉人話を。
過去48回の間にもちょろちょろと紹介していますので、数は多くないですけれど。

まずはF.ルーズベルト大統領の奥さんのお話を。
それまで存在すら知らなかったヒトです。

■Eleanor Everywhere - The life of Eleanor Roosevelt SIR4 Cliff Spohn レベル4 総語数3,100語 ★★★★
(邦題:)
私は全然知りませんでしたが、社会貢献に力を入れたとても慕われた人なのですね。
どこにでも出没する、といわれていたとか。(それがタイトルになっています)

■Eleanor Barbara Cooney レベル4 総語数2,200語 ★★★
(邦題:おちびのネル—ファースト・レディになった女の子)
こちらは子供時代に重きが置かれて書かれています。
学校でたくさんの事を吸収するところまで。
クーニーさんが書くと非常に淡々としてみえるのですが(そんなクーニーさんが好き)、
想像力を少し働かせると波乱万丈な人生だということがわかります。

大統領つながりで。

■Abraham Lincoln Ingri & Edgar Parin d'Aulaore レベル4 総語数6,400語★★★★
(邦題:)
奴隷解放といえばリンカーン、ってことは知っていますが、
でも、どんなヒトなのかは全然知りませんでした(授業じゃそんなことまで教えてくれない)。
この本では南北戦争が終わったとこまでが書かれています。
大草原のローラ一家のような暮らしをしていた家に生まれた彼。
リンカーンは愉快で誠実はヒトであり、
山あり谷ありの人生を経て大統領になったんだなあ、とはじめて知りました。

南北戦争つながりで。

■Escape North!  SIR3 Teresa Flavin レベル3 総語数2,000語 ★★★★
(邦題:)
Monica Kulling 作。女モーゼといわれたHarriet Tubmanという黒人女性のお話。
自ら北部に逃げ、その後、南部の奴隷を北部に逃がす活動をしていたヒトです。
命がけですよね。
易しい英語ですが読み応えあり。

大昔に戻ります。

■Saint Francis Brian Wildsmith レベル3 総語数1,160語 ★★★★★
(邦題:)
ワイルドスミスさんです。この絵はすごい。有り得ないくらいすごい。
私が読んだのはゴージャスに金色が光っている本でした。
“Dawn”のシュルヴィッツさんと安野光雅さんの絵が合体した感じ。(どんな感じ)

■Joan of Arc  Josephine Pool レベル4 総語数2,200語 ★★★★
(邦題:絵本 ジャンヌ・ダルク伝)
ジャンヌ・ダルクです。
タイトルだけではジャンヌ・ダルクだってわからなくって、
読んでも気がつかなくって、
でもなんとなく有名なヒトの話っぽいのでネットで調べてみたという話ですよ@ここだけの話
理不尽な目にあった、ということしか知らなかったので面白かったです。
絵が緻密で、英語は難しめ。

メジャーなところを。

■To Fly Robert Andrew Parker レベル3 総語数4650語 ★★★★
(邦題:)
Wendie C. Old作。飛行機で有名なライト兄弟のお話です。
二人はとてもよいコンビだったということが分かります。夢をかなえるっていいねえ。
これを読んでいたら、小学生の頃、偉人シリーズを読んだのを思い出しました。
「エジソン」とか「野口英世」とか。しかし「ライト兄弟」は読まなかったようです。

市井の人。

■SnowFlake Bentley Mary Azarian レベル3 総語数1,400語 ★★★
(邦題:雪の写真家ベントレ−)
Jacqueline Briggs Martin作。
“SNOW CRYSTALS”という本を出版したWilson Bentleyの話。
このヒト、知ってます?すごいんですよ。雪の結晶の写真を撮り続けたんです。
そのとり続けた写真が先の本です。ひたすら雪の結晶ですよ。
この本欲しー。

■My Great-Aunt Arizona Susan Condie Lamb レベル1 総語数940語 ★★★★
(邦題:)
Groria Houston作。女の一生モノ。いわゆる偉人ではありませんけれど、著者のとても素敵なキャラクターの叔母さんのお話。
出だしは大草原のローラで、途中から赤毛のアンみたいな人生です。

さ、感動本!
今までも感動本をたくさん紹介してきましたけれど、まだあります!!
★★★★★のオンパレード。

■Dahlia Barbara McClintock レベル 総語数810語 ★★★★★
(邦題:)
おばさんが上品な人形を送ってくれました。
でもCharlotte(主人公の女の子)は人形遊びより外で泥だらけになって遊ぶほうが好き。
つんと澄ました人形となんて遊びたくない。
でも折角なので外遊びにそのお人形も連れて行きます。
案の定、一緒に遊んでいたら人形はぼろぼろ。
そしてなんと、お人形をくれたおばさんがやってきて、その人形を見せろといいました・・・!
すごくよかった〜!!もう、最後はにっこり。

■blues journey Christopher Myers レベル3 総語数750語 ★★★★★
(邦題:)
Walter Dean Myers文。
Cooooooooool!
タイトルと表紙の絵でまずやられました。
ブルースの歌詞を集めたものらしいです。
歌詞は易しいのですが、その単語の裏にあるものがわからないとブルースはわからないのでしょう、
ふふふ、この本の後ろにちゃんとBlues Glossaryがあるんですよ!
私はブルース素人ですが、これを読んでブルースマニアを気取ってみたくなったり(爆)。
Bluesの歴史も簡単に載っていました。

■Ben's Trumpet Rachel Isadora レベル2 総語数300語 ★★★★★
(邦題:)
これもCooooooooool!かっこいいっ!
モノトーンなのよね。ちょいワルな感じで。
歩み去るトランペッターの後姿が、もうセクシー!!
読むたび身もだえ:爆

■The Three Robbers Tomi Ungerer レベル3 総語数340語 ★★★★★
(邦題:すてきな三にんぐみ)
これもCoolと呼びたいですねえ。
ええ、わかりました、私はクールな絵本が好きなんですっ。
ま、コレは上の2作とは系統が違いますが。
世にも恐ろしい盗賊たち。
そんなヒトたちの困った様子がとてもセクシー・・・・・・か?

■Sam, Bangs & Moonshine Evaline Ness レベル3 総語数1,580語 ★★★★★
(邦題:)
Samは自分の空想を口にするので、でたらめばかりいっていると周りから信用されていません。
でもThomasという男の子だけはSamのいうことを信じています。
お父さんはREALとMOONSHINEの違いを考えろといいます。
ある日、Samのでたらめのせいで大変なことが起こります。
Samちゃんの心境を思うと揺さぶられるー。
今だから感情を揺さぶられても処理できますが、
子供のときに読んでいたらその感情を処理できなくて「この本は嫌な本」になっていたと思います。
今読んでよかったです。心揺さぶられるのは★★★★★です。
ペーパーバック版があるのかわかりませんが、
これはハードカバーの方が絵がいいと思います。

■Selfish Giant Fabian Negrin レベル4 総語数2,100語 ★★★★★
(邦題:)
Oscar Wildの作品を Fiona Watersがリトールドしました。
とても素敵な庭がありました。子供たちが楽しげに遊んでいましたが、
その庭の持ち主の巨人は子供たちを庭から締め出してしまい、
ブロック塀で囲んで中に入れなくしてしまいます。
その冬、巨人の庭にはなかなか春がやってきません。
どうしてだろうと思いながら日々を過ごしていると・・・・。
素敵なお話です。夢のような、こういうお話が読めるのは幸せです。

■The Strange Egg Mary Newell DePalma レベル1 総語数170語 ★★★★★
(邦題:)
すごく可愛い本。絵も文章もきれいです。
なにか不思議な物体があり、鳥はそれを卵だと思います。
それを見ていたサルがなーにいってんだ、と皮をむきだします。
実はオレンジだったのですね。そのあと二人は・・・。
サルと鳥の変わった友情物語。

■Hanna's Sabbath Dress  Ora Eitan レベル1 総語数640語 ★★★★★
Itshak Schweiger-Dmi'el作。
(邦題:ハンナのあたらしいふく)
ハンナのお母さんは真っ白のsabbathを作ってくれました。
ハンナはお風呂上りにすぐに着て外に行きましたが汚したくありません。
ハンナちゃんの優しい心がかわいいんです。最後がグー。
もともと英語で書かれたものではないみたいです。

■The Little Wing Giver Peter Sis レベル3 総語数1,030語 ★★★★★
(邦題:さあ、羽をあげるよ)
Jacques Taravant作。Nina Ignatowicz訳。
すごくいいっ!すごくかわいいっ!もう絶対かわいい! (ボキャ貧だなあ)
ええ、そうです、私はかわいいお話も大好きですよっ
まだ空を飛ぶ生き物がいなかったころ、一人の男の子が現れて、羽を与えて歩きます。
ラストのひとつ手前と、ラストが感動。
これを読んだ年にポピーを育てていたんですけれどね、よかったなー、と思いましたね。
(なんのことかわからないでしょ?読んでね)

■Make Way for Ducklings Robert McCloskey レベル2 総語数1,200語 ★★★★★
(邦題:かもさん おとおり)
お話もかわいいし、カラーではないけれど、絵がすごくいい。
かもさんが子供を育ててお引越しする話なんだけれど、とても微笑ましいのね。
あーん、カモが欲しい。

■Ella's BIG Chance Shirley Hughes レベル3 総語数2760語 ★★★★★
(邦題:)
現代版シンデレラ物語。
ああ、シンデレラのあのシュチュエーションは今でも起こりうるなあと思いながら読みました。
またラストが現代的です。イマドキだとそういうことになるのねー。
いいわー。さすがだわー。(読んでね) 胸がキュンとなりました。
でもファンタジーの部分が残っているのが残念。
まあ、そこがシンデレラなんだけどね。
でも、うまく現代にマッチしていて面白かったです。

■Badger's Parting Gifts Susan Varley レベル3 総語数900語 ★★★★★
(邦題:わすれられないおくりもの)
感動。死んでしまったBadgerがみんなに残したもの。
身近な死に直面したときに読みたい。
ほんとに感動します。
すごいよね、絵本ってほんと奥が深いよ。

■Crow Boy Taro Yashima レベル3 総語数770語 ★★★★★
(邦題:からすたろう)
この本は子供も大人もみんなに読んでほしい。
内容については、ポロンさんの素晴らしい書評があるのでそれをお読みください。
小難しいことは書いていないんだけど、読み終わった後は人間の根本を考えてしまうそんなお話です。

★★★★★の本を紹介するのって嬉しいわ。
紹介文にも熱が入るわ。
おかげでいつも以上に長文になった気が。 すみません。

さて、次回予告。ラストです。
実はこの回で、未紹介の絵本はほぼなくなりました。
次回は「私の買った本」。
絵本にはお金を使わない私が、それでもほしくて買った絵本を報告します。
(だから一度紹介したものばかりです)
それにプラスアルファで少し。

ではでは、最後までお読みくださいましてありがとうございました。


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