絵本報告 その37

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1022. 絵本報告 その37

お名前: アトム http://abookstop.blog8.fc2.com/
投稿日: 2005/7/23(22:49)

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アトムです。こんばんは。
梅雨も明けました。太平洋高気圧が弱いようですが、夏です。

夏です、海です、空です、庭です。

海!  『その19』で取り上げた後に読んだ絵本です。

■The Seashore Book Wendell Minor レベル2 総語数700語 ★★★★
(邦訳:)
Charlotte Zolotow作。
海を見たことのない男の子がお母さんに海ってどんなの?と聞きます。
お母さんが海のお話をしてくれます。
お母さんのお話を聞くだけなので実際海には行かないのですが、目をつぶると海のかおりがしそう。
シーズンオフの人気のない海が私は大好きなので、すごく嬉しかった1冊。

■Hello Arctic!  Margaret Chodos-Irvine レベル0 総語数100語 ★★★★
(邦訳:)
Theodore Taylor作。
北極に短い夏がやってきた!
絵が大きく伸びやかで迫力があります。夏の喜びは生命の喜び!
こういうの大好き。

早々と脱線なんですけれど、Margaret Chodos-Irvineさんの本をもう1冊。
すごくいい本!

■Ella Sarah Gets Dressed Margaret Chodos-Irvine レベル1 総語数230語 ★★★★★
(邦訳:)
Ella Sarahは着たい服があるのに、
家族はみんな「その格好はどうかと思うよ。それではなくてこれを着なさい」といいます。
どうしてみんなわからないのっと地団太を踏むElla Sarahの様子がすごく可愛くって、
それで、お話も思いがけない結末で爽快!読んで読んで!!

海に戻ります。

■Mercer Mayer's Critters of the Night OOEY GOOEY
      Erica Farber /John R. Sansevere レベル0 総語数300語 ★★★
(邦訳:)
Step into Reading Step1。
シリーズ物で、きっと人気があるのでしょうが、
怪物ものはイラストがグロテスクですね、しょうがないですね。
船長の金歯が無くなってしまう話。

■Fireboat Maira Kalman レベル2 総語数1000語 ★★★★★
(邦訳:しょうぼうていハーヴィニューヨークをまもる)
Fireboatって花火船かと思ったんだけど違いました。
暑い日に読んだのですが、読んで鳥肌が立ちました。
その緊迫した様子に。みんなの気持ちと勇気に。NYで起こった実話です。
1931年、NYでは色々なことがありました。
そしてFireboat のJohn J. Harveyも作られたのです。そして2001年・・

The George Washington Bridgeのふもとには赤い灯台がかかれています。
(『その33』の“The Little Red Lighthouse and the Great Gray Bridge”を読んだ後なので嬉しかった)
邦訳したのは矢野顕子さんですって。お薦め!あ、いや、邦訳ではなくて原作ね。

海とは違うんだけど、NYが舞台のお話をもう一つ。これも絶対お薦め

■The Man Who Walked Between the Towers  Mordicai Gerstein レベル2 総語数770語 ★★★★★
(邦訳:)
これも鳥肌もの!震えた〜!すごく気持ちよさそうで震えた!
ああ、今はなきThe World Trade Centerにこんな伝説があったとは!
そして裁くヒトの粋な計らい。
んーーーー素敵。1974年8月7日の出来事。
フランス人の大道芸人、Philippe Petitのお話です。

次、庭!

■The Gardener David Small レベル3 総語数1,000語 ★★★★★
(邦訳:リディアのガーデニング)
Sarah Stewart作。庭本イチのお薦め!
決して笑わないパン屋のJimおじさんとわけあって一緒に暮らすことになったLydia。
彼女は植物を育てるのが得意です。

彼女の書いた手紙で話が進んでいくのですが、これがもう、素敵なお話よ!絵もね、いいのよー。
都会の殺伐とした感じ、書いてはいないけれどLydiaの寂しくても強く明るく暮らしている感じ、みんな素敵なの!
泣いちゃったもんね、私。Jimおじさん、好きだなあ。

■George's Garde Bernadette Watts レベル2 総語数760語 ★★★★
(邦訳:おじいさんの小さな庭)
Gerda Marie Scheidl作。
ジョージの庭は雑草が生い茂る小さな庭。
そこにに生えていた小さなデイジーは隣のきれいな庭に行きたいと願います。
心優しいジョージはデイジーの望みどうりにしてあげますが・・・。とても暖かいお話です。

■The Blue Seed おおむらゆりこ レベル2 総語数800語 ★★★★
(邦訳:そらいろのたね)
なかがわりえこ作。
男の子の名前はBen。あっはっは。ここでまずツボ。もとは「ゆうじ」君ですよ。
Benが飛行機を飛ばしていると狐がそらいろのたねと交換してくれという。
交換して地面に植えるとはえてきたのはなんと!

■The Garden Gary Blythe レベル3 総語数980語 ★★★
(邦訳:庭のよびごえ)
Dyan Sheldon作。
庭で見つけた石器のやじり。そして太古に思いをめぐらせます。

『その10』で大絶賛した“The Whales' Song”のコンビの絵本です。
やはり絵が素敵なんだけれど、
これもハードカバーだったらもっと素敵なんだろうと思うとPBで買ったのを悔やむ〜!

■A Brighter Garden Tasha Tudor レベル5 総語数800語 ★★★★
(邦訳:)
Emily Dickinsonさんの詩をKaren Ackermanさんがコレクトしてテューダーさんが絵を描いたもの(でいいと思う)。
詩ですから難しいです。詩を愛する心があまりない私にはレベル5ですが、楽しめる人は楽しめるでしょう。
四季ごとにまとめられていて、私はテューダーさんの風景画集として楽しみました。

テューダーさんの本をついでにもう一冊ご紹介。

■The Great Corgiville Kidnapping Tasha Tudor レベル4 総語数4,200語 ★★★★★
(邦訳:コーギビルのゆうかい事件)
探偵のCaleb(犬です)。
村にRacoonsが増えてきたのをみてこれは怪しいと思っていたところに起こった誘拐事件!
どうするCaleb!
絵本だけど児童書並みに難しく読み応えがあります。
それに加えてチューダーさんの描く動物たちと風景のすばらしいこと!
子供も大人も楽しめる絵本です。お勧め。
シリーズであと2冊あるようです。

庭に戻ります。

■The Garden of Abdul Gasazi Chris Van Allsburg レベル2 総語数1,100語 ★★★★
(邦訳:魔術師ガザージ氏の庭で)
留守番と犬のFritzの散歩を頼まれたAlan。
散歩の途中、犬は入ってはいけないという庭にFritzが入っていってしまいます。
その庭は、引退した魔術師の庭でした。見つかったらどうなる?

オールスバーグさんもついでに1冊。

■Zathura Chris Van Allsburg レベル4 総語数2,200語 ★★★★
(邦訳:ザスーラ)
“ジュマンジ”がパワーアップしました!
けんかが絶えない兄弟の弟が、ある日ジュマンジと書かれたボードゲームを発見します。
ジャングルの絵がかかれたボードのしたには、宇宙の絵がかかれたボードが・・・。
なかなか面白かったです。
最後、ちょっと腑に落ちないところがありましたが。

最後、空!

■A Ladder to the Stars  Alison Jay レベル3 総語数840語 ★★★
(邦訳:そらへのぼったおばあさん)
Simon Puttock作。
少女は誕生日にお星様に願い事をします。
太陽たちはその願いをかなえるためになにをしたのでしょう?
スケールの大きい話だけれど、私にはイマイチ。

■Come on, Rain!  Jon J Muth レベル3 総語数860語 ★★★★
(邦訳:ふれ、ふれ、あめ! )
Karen Hesse作。
水をたっぷり含んだ淡い水彩タッチが素敵。私もこんな絵描いてみたいー。
うだるような暑さが続いて、うううー、いい加減ひと雨こいよー、というときに読んでください。
共感できること間違いなし!ああ、雨の喜びといったら!

■Rain Drop Splash Leonard Weisgard レベル0 総語数370語 ★★★
(邦訳:あまつぶぽとり すぷらっしゅ)
Alvin Tresselt作。
雨が海に到着するまでの様子をシンプルに牧歌的に教えてくれます。
色味を押さえた落ち着いた絵です。

“牧歌的”なんていう形容詞を使うことがあるんだね、私も。
※このコメントは読んだ当時のものなので。こんなコメントをしている自分に驚いた。

■Papa, please get the moon for me Eric Carle レベル1 総語数210語 ★★★★★
(邦訳:パパ、お月さまとって! )
いろんな意味でスケールの大きい本。開いてびっくり、です。
お月様とって、とお父さんにお願いする女の子。お父さんは取ってくれるかな?
お月様がワンダフォー。

■Like a Windy Day Frank Asch & Devin Asch レベル0 総語数130語 ★★★
(邦訳:)
女の子が”I want to play a windy day”といって風になって遊ぶ、
想像力たくましい豊かな絵本です。

■The Paper Aeroplane Fulvio Testa レベル0 総語数210語 ★★★
(邦訳:)
Retold by Lucy Meredith。
僕は紙飛行機を作って飛ばした。
僕も紙飛行機と一緒に飛んでいるような気分になって心は旅をする、そんなお話。

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今回は大好きな本がたくさんで嬉しい!!
最後までお読みくださってありがとうございました。
ではでは!

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近況報告
アウトプットをしたくなったので、レベル0くらいの文章をときどき書いています。


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