[掲示板: 〈過去ログ〉SSS めざせ100万語 交流の広場 -- 最新メッセージID: 9999 // 時刻: 2025/12/6(06:06)]
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お名前: レモン
投稿日: 2002/11/1(23:18)
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レモンです。
先日、300万語を通過しましたので、報告させて頂きます。
200万語を越えてからは、普通に読書を楽しんでいるうちに300万語に
なっていました。
●200万語以降に読んだ本
児童書:23冊 (レベル6前後)
GR : 2冊 (PGR4, PGR6)
読んだ本の一覧は、一番下にまとめて書いておきました。
●気に入った本
良かった順に、6冊紹介します(邦題も書いておきました)。
第1位:From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler[レベル6]
『クローディアの秘密』 E. L. Konigsburg
家出した姉弟(2人とも小学生)がメトロポリタン美術館でこっそり暮らそうと
する話。ストーリーがよくできている上に、2人の様子が非常に生き生きと
描かれています。いかにも小学生といった感じの行動や、やりとりが最高に
おかしく、英語も非常に読みやすかったです。挿し絵も作者が書いていて、
文章とよくマッチしています。
英語で読まないと絶対分からない「文法的に正しい言葉使い」とか、いろいろ
織り込まれていて、まさしく原書で読むと楽しさ倍増です。
子供の頃の楽しかった思い出が、きっとよみがえってくること間違いなしの、
超お薦めの1冊です。
第2位:Bridge to Terabithia [レベル7]
『テラビシアにかける橋』 K. Paterson
主人公の男の子の隣に、ちょっと変わった女の子が引っ越してきます。
ある出来事をきっかけに2人は大の仲良しになり、テラビシアと名づけた想像上
の王国を森の奥の秘密の場所に作りますが・・・・。
英語はちょっと難しいところも有って割とゆっくり読んだせいか、終盤がもう
泣けて、泣けて、とんでもないことになってしまいました。読み終わった後も
しばらく何も出来ませんでした。
子供向けの本だからか、ベストセラー系の一般本でよくある単なる「泣かせ物」
ではなく、素直に、しかもかなり強烈に心が動かされる作品でした。
第3位:Tom's Midnight Garden [レベル8]
『トムは真夜中の庭で』 P. Pearce
以前、掲示板にも紹介が出ていましたが、これはいいですねー。
派手な事件は起きないけれども結末が気になって、どんどん読んでしまい
ました。読み終わってからの余韻がすばらしかったです。
月明かりに照らされた庭の描写も印象的でした。
(静かな内容の作品なので、第3位になってしまい、ちょっと残念)
第4位:Pinocchio [レベル5]
『ピノッキオの冒険』 C. Collodi
絵本やディズニーアニメでしか「ピノキオ」を知らない人が多いのではないかと
思いますが(私もそうでした)、初めて原作(正確には英語への翻訳版)を読ん
で、あまりの面白さにびっくり。英語への翻訳は何種類か有るようですが、
今回読んだMurrayという人の訳は、分かりやすい英語でとても読みやすかった
です。次から次へと事件が起きて、続きがすごく気になるストーリー展開に加
え、ピノキオ君の苦悩もしっかり描かれていて、珍しく一気読みしてしまい
ました。やはり原作はすばらしい!
第5位:The Shakespeare Stealer [レベル7]
『シェークスピアを盗め』 G. Blackwood
400年前のロンドンを舞台にした冒険と友情の物語。
当時出たばかりの「ハムレット」の台本を手に入れるために主人公の男の子が
命じられたのは、何と舞台を上演しているグローブ座に観客として潜り込み、
速記ですべてのセリフを書き写してくることだった。
この設定だけでわくわくしてしまいますが、非常に良く出来たストーリーで、
物語冒頭からぐいぐい引き込まれてしまいました。
当時の情景描写の部分が、ちょっと難しかったりしましたが、飛ばし読みの技を
駆使して読んでも、十分楽しめました(ラストも良かったですよ)。
第6位:Number the Stars [レベル4]
『ふたりの星』 L. Lowry
第2次世界大戦中のデンマークを舞台に、主人公の女の子が大活躍。
ユダヤ人の親友一家にナチスの手がせまります。これ、けっこうハラハラ
させられました。
話も良かったけど、英語の読みやすさにびっくりでした。まるでGRのよう
です。児童書にありがちな見なれない口語表現はもちろん、よく分からない
言葉遊びの類も出てきませんでした。
簡単英語でこれだけ臨場感のある話が書けるというのは、やはり驚きです。
児童書デビューを目指している人にも、安心しておすすめ出来る1冊です。
大人でも十分楽しめるこういう本も有ることを知っていれば、世間の英語挫折者
がもっと減るだろうと、つくづく感じました。
(そのためにも、SSSやこの掲示板がもっと世間に知られるようになるといい
ですねー)
●感想(長くて失礼します)
最近は子供向けの本が面白くて、ばんばん読んでます。
多読開始直後はPBに到達する前の1ステップぐらいにしか、児童書を考えて
なかったのですが完全にツボにはまってしまいました。
今読んでいるレベルの児童書(主に9〜12歳向け;SSSのレベル6前後?)
だと、英語だからと言って特に構えること無く、お気楽に読めるのがいいです。
しかも自分のレベルに合っていると実に「気持ちよく」読めて、楽しさ倍増
です。飛ばし読みの技を最大限に活用したキリン読みも良いですが、ちょっと
疲れるなーという感じで、見栄を張って無理にレベルを上げず、自分の英語の
実力に合ったレベルを読んだ方が良いということを今更ながら感じています。
また実際にいろいろ読んでみて、児童書の内容のすばらしさにようやく気付き
ました(もちろん、はずれ本もありましたが)。
ある出来事を通して少年・少女が成長するという、児童書に多いパターンが、
けっこう気に入ってます。
大人になってしまうと、日常生活では内面的に成長できるような出来事に
出会うことはめったに無いので、物語を通して成長を感じとれるところが
魅力です(読んでる自分が成長できる訳ではないですが、多少はプラスに
なってるかな?)。
最近は殺伐とした事件も多いし、「タンスを開けると死体が転がり出てきた」
より、「タンスを開けると別の世界につながっていた」という方に心の安らぎ
のようなものを感じてしまいます。
(日本語でミステリーを読み過ぎた反動かも?)
さらに、大人になってから児童書を読むなら、英語の方が実は読みやすいのでは
ないかと思っています。子供向け翻訳本だと、ひらがなが妙に多くて読みにく
かったり、文体(デス・マス調とか)が気に入らなかったり、子供の本という
だけでプライドにじゃまされた心理的バリアがあったりします。
英語で読めばこれらの問題はすべてクリアできます。
今から子供の本を読むなら、やっぱり英語(原書)しかないでしょう。
なんだか、児童書談義のようになってしまいましたが、今のところ
「読みたい本」と「読める本」がばっちり一致しているので、何とも
幸せいっぱいです。
「英語で児童書」という、すばらしい出会いのきっかけを与えてもらった
SSSには大感謝です。
みなさんも児童書に限らず、好きなジャンルの本をいっぱい楽しんで下さい。
●200万語以降に、こんな本を読みました ( )内は読んだ順番
レベル タイトル
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(1) 6 (PGR6) Snow Falling on Cedars
(2) 9 Harry Potter #3 (ハリポタ#3)
(3) 8 The Subtle Knife (ライラの冒険#2)
(4) 4 Trout Summer →はずれ本でした
(5) 4 (PGR4) Gladiator
(6) 6 The Witches (ダール)
(7) 7 The Shakespeare Stealer 『シェークスピアを盗め』
(8) 6 My Side of The Mountain
(9) 4 Elmer and the Dragon (エルマーの冒険#2)
(12) 4 The Dragons of Blueland(エルマーの冒険#3)
(10) 5 Stories for Nine-Year-Olds (いろんな作家の短編集)
(11) 5 Pinocchio 『ピノッキオの冒険』
(13) 5 The Little Witch 『小さい魔女』
(14) 6 The Snake-Stone 『アンモナイトの谷』
(16) 8 Tom's Midnight Garden 『トムは真夜中の庭で』
(18) 6 Mary Poppins 『風にのってきたメアリー ポピンズ』
(19) 6 From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler
『クローディアの秘密』
(21) 6 Rowan and the Travelers(ローワンの冒険#2)
(22) 7 Bridge to Terabithia 『テラビシアにかける橋』
(23) 4 Number the Stars 『ふたりの星』
(24) 5 Little Old Mrs Pepperpot『小さなスプーンおばさん』
(15) 6 The Marvellous Land of Oz (オズの魔法使い#2)
(17) 6 Ozma of Oz (オズの魔法使い#3)
(20) 6 Dorothy and the Wizard in Oz(オズの魔法使い#4)
(25) 6 The Road to Oz (オズの魔法使い#5)
最後まで読んで頂いた方、どうもお疲れ様でした。
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