SSS多読通信 第19号 (2004/02/19)

[掲示板: SSS News -- 最新メッセージID: 1891 // 時刻: 2024/4/24(01:49)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

76. SSS多読通信 第19号 (2004/02/19)

お名前: まりあ@SSS http://www.buhimaman.jp/
投稿日: 2004/2/19(12:07)

------------------------------

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

      SSS多読通信 第19号 (2004/02/19)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】今週の100万語通過者 (2/9-2/15)
【2】今週のお薦め本   シリーズ本発掘  
【3】今週の特選投稿   
【4】編集者コーナー
【5】SSS News      これからの講演会のお知らせ
【6】編集委員コーナー 外国語修得の原点『SSS式多読』
                       担当:まりあ【1〜5】
───────────────────────────────────
【1】今週の100万語通過者 (2/9-2/15)
───────────────────────────────────
 今週の100万語通過報告は5名でした。おめでとうございます!
……………………………………………………………………………………………
■ほげほげさん
 本を読むのはもともと好きで、読めれば何語で書かれていても構わないと、
勉強というより単に趣味の読書として楽しみながら、100万語に到達しました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=2917]
……………………………………………………………………………………………
■わこさん
 以前は英語力をのばす=TOEIC、TOEFLでの点数があがることだと思っていま
した。でも、自分がTOEIC800点をとったときに、「800点ってこんなものか。
なんだか800点って期待されても困るなあ・・・」という自分に気づき、違う
アプローチで英語力をつけようと思ってはじめました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=2923]
……………………………………………………………………………………………
■fanofsweetsさん
 ブッククラブ入会前に比較的英語に接していたものの、多読という行為が全
く欠けていました。その欠けていた行為を埋めることで、会話にも少し自信が
もてるようになっていますし、何よりも英語の書類を見たときに、気負うこと
なく読み進めることができるようになりました。また、TOEICのリーディングが
30点アップしました。(開始前のTOEIC885点→現在920点)
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=2932]
……………………………………………………………………………………………
■houmiさん
 仕事の都合上、台湾/米語のベンダーに接することになり、英語を使わんと
あかん環境になりました。この頃から目にするドキュメントも英語が中心と
なり、メール、電話等で、間違いだらけの英語を使ってました。この頃から
やっとこ道具として、使う英語を意識し始めたんじゅないかなぁ。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=2933]
……………………………………………………………………………………………
■bintangさん
 何で続くのかなと考えてみるとやはり、手間暇かけずに面白いと言うことで
しょうか。辞書を引く手間をかけないこと、簡単でも読書なのでそれなりに
面白いので行き帰りの通勤電車の中で飽きずに毎日の習慣になったからだと感
じます。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=2941]
───────────────────────────────────
【2】今週のお薦め本  1990年以降始まった新しいシリーズ本の紹介   
───────────────────────────────────
 今週は続けて何冊も読める、シリーズ物の紹介です。
YLは独断でざっとつけましたので、おおよその目安です。
……………………………………………………………………………………………
■Here Come the Brownies シリーズ全6巻 ガールスカウト YL2.0〜2.6
……………………………………………………………………………………………
 アメリカのガールスカウト協会が出している、ガールスカウトを紹介する
シリーズ。上質の紙にカラーのとても可愛い挿絵が豊富な、きれいな本です。
アジア人風の少女も描かれていますし、コリーのクラス担任はFujikawa先生
です。日系人らしき先生がどんなキャラクターに描かれているのか興味深い
ですね。児童書では、放課後ガールスカウトの会合に参加してから帰宅、と
いうシーンにときどき出会います。そこではこんな事をしているのだ、とい
うことがわかります。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103735] 
……………………………………………………………………………………………
■Samurai Jack シリーズ全7巻? 冒険ファンタジー  YL2.4〜3.2
……………………………………………………………………………………………
 昔々人々が幸せに暮らす平和な社会が、突然ナゾの悪魔「Aku」に襲われ
支配されてしまった。暗黒時代の混乱の中、未来への希望を託して国の長は
一人息子をひそかに旅立たせた。少年は世界各地を旅し武道や学問を学び、
すばらしい勇士へと成長し、「Jack」と呼ばれるようになる。やがて彼は国
を乗っ取った Aku と戦うために故郷へと戻ったが、Aku との壮絶な戦いの
最後にトドメを刺そうとしたその瞬間、Akuアクはタイムトンネルを使い、
Jackをはるか未来の世界へと追いやったのだった。そして自分の時代に戻る
ためのJackの困難な旅が始まった...という設定の Cartoon Network の
人気アニメ「Samurai Jack」のノベライズです。
 紙も上質で、カラフルな切り絵風の、アニメの1シーンがふんだんに挿絵
として使われているとても美しい本です。ストーリー・絵ともにアメリカで
作られたものですから、samurai のいでたちは日・韓・中ボーダレスな雰囲
気ですがそれもご愛敬でしょう。全体に可愛らしいキャラクターは、CATVの
アニメやCartoon Network.com のサイトでも見ることが出来ますし、セガの
ゲームも発売されているようです。本を読むだけでなく、TV・ビデオ・
ゲームなど総合的に英語に触れることが出来るので、小中学生にも楽しい
シリーズではないでしょうか。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103733]
……………………………………………………………………………………………
■Diamond Brothers シリーズ全5巻 アクションミステリー YL2.6〜3.6
……………………………………………………………………………………………
 14歳の少年スパイ、Alex Rider を書いたAnthony Horowitz による、2人
の兄弟探偵シリーズ。Horowitz はハラハラどきどき怖さを盛り上げるの上手
ですね、お子様版 King といってもいいのでは? Kingまでいくと怖すぎる
けど、ちょぴっと怖いものも読んでみたい、と思っている方にはぴったり!
 イギリス人が書いたものですから、同じような設定のHardy Boys やその
小学生版の Clues Brothers などと比べて笑いの取り方が渋くて良いです。
Alex Riderがちょっと難しくて投げ出した方は、こちらから始めましょう。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103734]
……………………………………………………………………………………………
■New Adventures of Mary-Kate and Ashleyシリーズ全42巻 ミステリー
                             YL2.6〜3.6
……………………………………………………………………………………………
 Full Houseで Michellを2人で演じていた世界一リッチな子供(個人資産
それぞれ180億円とか)Mary-Kate & Ashley Olsen 双子姉妹が主演した
大人気TVシリーズのノベライズ。ストーリー・英語レベル共にNancy Drew
Notebooksと大差ありませんが、個人ファンサイトも数え切れないほどあり、
ビデオ・CD・ゲームや各種グッズも盛りだくさん、そうしたサイト巡りで
遊んでいるうちに本10冊分位の英語を読んでしまいそう。「英語で遊ぶ」
ネタになるシリーズです。 
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102732]
……………………………………………………………………………………………
■Lizzie McGuireシリーズ全13巻 ティーンズTVシリーズ YL3.4〜4.0
……………………………………………………………………………………………
 No1ティーンズアイドル Hilary Duff 主演のTVシリーズのノベライズ。
Hilary の成長にあわせて小学校高学年のお話しも中学生のお話になってきま
した。Disney Channel ですから日本でもCATVに加入して見ている方もいる
でしょう。BBC でも放送されたそうです。おしゃれや男の子のことが話題の
軽〜いストーリーですが、Disney ですからそれなりに節度は保たれていて、
小学校高学年から中学生に見せても安心です。  
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S101917 ]
……………………………………………………………………………………………
■ Mary-Kate and Ashley Sweet 16シリーズ全6巻 ティーンズTV
YL3.6〜4.6
……………………………………………………………………………………………
 Olsen 双子姉妹が成長したので、主演TVも今は高校生ものになりました。
姉妹の行動をテレビで見ているかのような気分になれるところが人気を呼んで
いる様子。こちらもおしゃれと男の子の話題がもっぱらですが、やはり全米的
アイドルということでストーリーには節度があります。高校の副教材がこんな
本だったら英語好きが増えるでしょうに..
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S103742]
……………………………………………………………………………………………
■Sammy Keyes シリーズ 全8巻 ミステリー YL5.0〜6.0
……………………………………………………………………………………………
 好奇心旺盛な中学生の女の子 Sammy がいろいろな事件に巻き込まれ、それ
を解決するシリーズです。Sammy は私生活上警察を避けたい事情があって、
毎日自分の家に帰るのさえスリリングな思いと工夫が必要です。学校ではいじ
められたらきっちりやり返しますし、優等生ナンシーとは違った魅力がありま
す。単純に事件を追うだけの児童書ミステリーとひと味違って、内容が充実
しているのは、さすがエドガー賞児童ミステリー賞受賞作品と思わせ、大人
のミステリーファンにも十分楽しめると思います。子供っぽい題名から想像
される程荒唐無稽な事件ではありませんよ。1冊読んだらはまること請け合い
です。まず#1から読むのが Sammy の事情がわかって理解しやすいでしょう。
 Amazonではペーパーバックが全巻揃わないのが不便ですが、スカイソフト
にはあるそうです。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/sss/sssrev.cgi?cmd=review&bid=S102740]

───────────────────────────────────
【3】今週の特選投稿 
───────────────────────────────────
■酒井です。掲示板の記念碑がまた一つできました。
タルタランさんがフランス語の多読で効果を実感されています。
しかも、GRがそろっていなくても「理解度を落としてはやく読む。
再読三読で理解度を上げる」というやり方で多読が可能だという
ことを報告してくださいました。
さ、これで英語に限らず外国語は多読で獲得と決まった!
次の課題は数学や理科や社会でも多読とおなじやり方を開発すること!
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-n-e&c=e&id=504]
……………………………………………………………………………………………
■古川です。GRを面白いと思う方とそうでないと思う方の心理を分析した
傑作投稿です。 中学生以来殆ど本を読んで来なかったのに、英語多読を始
められたmarin さん。多読する目的は仕事の英文を楽に読めること、それで
多読をやって仕事の英文を楽に読めるようになってうれしい〜、英語をやりた
いという意思があるなら、多読は本当に無理なく進めていけると思います、
のご意見をよせられました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=e&id=10289]
……………………………………………………………………………………………
■まりあです。 レベルゼロ、楽しんでます、とその楽しみ方を詳しく報告し
て下さったakoさん。GRでこんなに「楽しい」とすると、児童書の世界って、
一体どんな「楽しい」が待っているのでしょう〜〜?と胸をふくらませてい
らっしゃいます。読んでいるとこちらも楽しくなります。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-b&c=e&id=6507]

───────────────────────────────────
【4】編集者コーナー
───────────────────────────────────
 今週のお薦め本は、シリーズ物特集です。同じ登場人物、背景設定で何冊も
読み続けられるシリーズ物は、同じ単語にお目にかかれる確率が高く、会話も
同じような口調が繰り返されるので、1巻目より2巻目・3巻目と理解度が高
まることが実感できるのが嬉しいですね。掲示板でまだ有名になっていない、
比較的新しいシリーズを特集してみました。TVシリーズものはCATVやビデオ
でも楽しめますから、本を読むだけでなく、耳からのインプットも並行したい
方には便利ではないでしょうか?またウェブサイトのちょっとしたゲームで
遊んだり、グッズを眺めたりと楽しみ方の幅が広がりますし、子どもを引き込
むのにも良さそうではありませんか?

 なお各々のシリーズに含まれる各巻ごとのタイトルを知りたい場合は
 [url:http://www.mcpl.lib.mo.us/readers/series/juv/ ]
で調べることができます。(Samurai Jack除く)
このサイトはニューベリー賞その他の受賞作品を調べることもでき、
未書評本新規開拓を趣味とする方には宝の山ですよ。
                             (まりあ)   
───────────────────────────────────
【5】SSS News
───────────────────────────────────
■これからの講演会の予定 いずれも入場無料
……………………………………………………………………………………………
2月21日(土)15:00-17:00 名古屋 丸善栄店    (要予約)
 担当 大西さん 連絡先 shigeki.onishi@maruzen.co.jp
 場所 460-0008  名古屋市中区栄 3-2-7
 TEL:(052)261-2251 FAX:(052)242-2956
 ※午後6時より懇親会を予定しています。

2月22日(日)13:30-15:30 京都 丸善河原町店   (要予約)
 担当 畠山さん 連絡先 hiroki@maruzen.co.jp
 (問い合わせ先:丸善河原町店 TEL:(075)241-2161 FAX:(075)241-0653)
 
会場 京都私学会館2F会議室  京都市下京区室町通 高辻上ル山王町561
                 TEL 075-344-6201
 ※午後4時30分より、京都駅付近で懇親会を予定しています。

[url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html]
───────────────────────────────────
■北海道にブッククラブができます。
……………………………………………………………………………………………
いまタドキストのボランティアが集まって準備中、その様子をくいめいさんが
報告して下さっています
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-event&c=e&id=3334]
───────────────────────────────────
【6】編集委員コーナー  外国語修得の原点『SSS式多読』 (by マリコ)
───────────────────────────────────
 SSSが活動を開始して2年半。多くの方の協力により、効果対費用および効果
対時間という観点から、多読は英語を学ぶのに最も効率的な方法であると結論で
きるところまで来ました。
 そして、最近では「英語以外で多読を楽しむ方の広場」での投稿も活発になり、
フランス語、ドイツ語での読了語数の報告が注目を集めています。自然な言語
修得過程を再現したSSS式多読を、英語以外の言語にも積極的に利用しようとい
うのは、われわれの主張が広く認められるにいたっては自然な経過でありまし
ょう。
 このような状況を考慮して、多読普及のために設立する学会の名称を、検討の
末「多読学会」に決定しました。「英語多読学会」や「日本多読学会」としな
かったのは、SSS式多読は英語に限らないということ、また日本国内での活動に
限定せず、国際的に活動しようという思いが込められています。
 実際、多読学会では、最初の対外的な活動として、ユネスコで「加盟国政府が
責任をもって、100語から500語レベルの自国語のGR(少数民族の言葉
も含む)を1000冊作るように勧告する」決議案を採択してもらうという計
画が進んでいます。
 日本の小さなグループから始まった活動が、日本の英語教育を変え、世界の外
国語学習法に影響を与える日がくることもあながち夢ではないかもしれません。
 壮大な夢は実現するためにみたいものです。(マリコ)
──────────────────────────────────
……………………………………………………………………………………………
次号の担当は古川さんです。

  今 週 も Happy Reading!
───────────────────────────────────
※ご感想・ご要望・ご意見等は sss-web-magazine@seg.co.jp まで


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.