SSS多読通信 第509号(2025/10/14)

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1933. SSS多読通信 第509号(2025/10/14)

お名前: リリー・ローズ
投稿日: 2025/10/14(14:41)

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        SSS多読通信 第509号 (2025/10/14)
        ~読める本、読みたい本をお気楽に~
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【1】今号のお薦め本  「読書の秋~図書館本特集」 (リリー・ローズ)
【2】SSSコラム                      (古川)
【3】SSSニュース「The Milne Innovation Awards(ミルン革新賞)
           を古川が受賞」        (SSS英語多読研究会)
【4】編集後記                   編集:リリー・ローズ
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【1】今号のお薦め本  「読書の秋~図書館本特集」 (リリー・ローズ)
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 秋は静かに本を開いて過ごしたくなる季節ですね。
今回は図書館が物語の舞台の本をご紹介します。これらの本に
共通するのは、図書館が単なる本の置き場所ではなく、知への扉、
心のよりどころ、大切な本の住まいであることを感じられる点です。
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■Palace of Books   YL2.5   3,105語
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作者パトリシア・ポラッコの自伝的絵本。
絵を描くことが大好きな少女パトリシアは、家族と共にミシガンの
田舎町に引っ越してきますが、新しい町になじめず、孤独を感じます。
そんな彼女を救ったのが、町の図書館でした。高い天井と静けさに
包まれた「本の宮殿」で、本と芸術の世界の豊かさを知り、やがて
作家へと成長することになります。

[url:https://www.amazon.co.jp/Palace-Books-Patricia-Polacco/dp/1534451315/ref]
……………………………………………………………………………………………
■Library Lion                YL0.8   1,373語
……………………………………………………………………………………………
ある日、図書館に一頭のライオンが現れます。司書のメリウェザーさんは、
「図書館のルールを守るならいてもいい」と許可します。ライオンは静かに
過ごし、図書館の仕事を手伝い、子どもたちと一緒に本を楽しむうちに、
誰からも愛されるようになります。しかしある日、メリウェザーさんが
けがをした時、ライオンはルールを破らざるをえなくなります。
柔らかいイラストと温かいストーリーが、心を優しく包む一冊です。

[url:https://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000013303]
……………………………………………………………………………………………
■ The Librarian of Basra: A True Story from Iraq  YL1.8-2.8  462語
……………………………………………………………………………………………
イラクの都市バスラの女性司書、アリア・ムハンマド・ベイカーの実話絵本。
戦争の気配が迫るなか、アリアは命がけで図書館の本を安全な場所へ
運び出そうと奮闘します。やがて街は爆撃を受け、図書館は焼けてしまいますが、
彼女の努力によって3万冊の本が救われました。
本を守り、平和を希求する、勇気ある女性の物語です。

[url:https://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000012241]
……………………………………………………………………………………………
■A Place to Hang the Moon       YL5.0-6.0    62,623語
……………………………………………………………………………………………
ケイト・アルバスによる児童向け歴史小説。
第二次世界大戦中、親代わりだった祖母を亡くした兄妹3人が、
ロンドンから学童疎開します。この疎開には、新しい保護者を探すという
もう一つのミッションがありました。厳しい環境や辛い里親たちとの暮らしの
中で、兄妹3人の絆、本への愛情、そして村の図書館司書ミセス・ミュラーの
優しさに、慰めと希望を見いだしていきます。果たして3人は新しい保護者を、
そして自分たちの「家」を見つけることができるのでしょうか。
巻末に3人のおススメ本リストが載っています。
 
[url:https://www.amazon.co.jp/Place-Hang-Moon-Kate-Albus/dp/0823447057/ref]
……………………………………………………………………………………………
■Miss Moore Thought Otherwise        YL1.5-2.5  1,795語
……………………………………………………………………………………………
児童図書館の先駆者、アン・キャロル・ムーアの実話絵本。
彼女はニューヨーク公共図書館に初めて児童室を設け、子どもたちが
自由に本に親しめるよう尽力しました。当時は「子どもは本を汚すし、
読書は重要ではない」と考えられていましたが、ムーアは本のタイトル通り、
「それは違う」と信じ、居心地のいい明るく温かい空間を作り、
子どもたちにも本の貸し出しの権利を与えました。子どもたちが
自由に本に親しめる環境を広めた功績は世界中に広がりました。
日本の児童もイラストに描かれています。

[url:https://www.amazon.co.jp/Miss-Moore-Thought-Otherwise-Libraries/dp/054747105X/ref]
………………………………………………………………………………………
【2】SSSコラム     (古川)
………………………………………………………………………………………
 今回は、筆者の都合により、休載させていただきます。
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【3】SSSニュース「The Milne Innovation Awards(ミルン革新賞)
           を古川が受賞」     (SSS英語多読研究会)
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 私事で申し訳ありませんが、The Extensive Reading Foundation
は通例、国際多読学会と訳されていますが、正確に訳せば
国際多読財団という方が近いと思いますが、そこが、多読教育の革新に
貢献した個人に、The Milne Innovation Awards(ミルン革新賞)を授与
しています。
The Milne Innovation Awards | The Extensive Reading Foundation
過去5人
2010 - David R. Hill
2011 - Robert O’Neill
2013 - Richard R. Day
2017 - Thomas N. Robb
2023 - Marc Helgesen
が受賞していますが、YLの考案、YLと語数の一般への公開、SEGでの多読
教室での実践が評価され、日本人として初めてミルン革新賞を受賞しました。

2025 - Akio Furukawa, CEO of SEG (Scientific Education Group). who has
made multiple impacts. 1) making ER logistically doable at scale in Japan:
2) providing a practical, learner-oriented leveling system (YL) that works
across publishers, 3) building and sharing the book/word-count infrastructure 
needed to run ER libraries, and (4) demonstrating a high-fidelity ER model at
SEG (SSR, teacher-guided choice, listening integration) that others could copy
or adapt.
最新の、YLと語数表は、
2025-09_Booklist_Web_Middle_Size.pdf
で公開しています。今回の受賞もみなさんのおかげだと思っています。
地道なことでも、長く続けていれば、見ている人からは評価される
ということですね。
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【4】編集後記                   (リリー・ローズ)
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チンパンジー研究の第一人者であり、世界的な環境活動家としても知られる
Jane Goodallさんが、10月1日に91歳で亡くなりました。私は英語の
教科書で彼女のことを知り、興味を持って様々な本を読みました。来日した
際には講演会にも足を運び、彼女を描いた絵本にサインをもらいました。
彼女の信念の強さと、思いを実行しそれを継続する力に深く感銘を受けました。
シリーズ本のWho Is Jane Goodall?がWho Was Jane Goodall?に変わると
思うととても寂しい気持ちになります。ですが、彼女の生涯と業績はこれからも
生き続けることと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。
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          多読通信、次号もお楽しみに!
        今 週 も H a p p y R e a d i n g !
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