SSS多読通信第438号 (2019/10/12)

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1739. SSS多読通信第438号 (2019/10/12)

お名前: Chips
投稿日: 2019/10/12(14:29)

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        SSS多読通信 第438号 (2019/10/12)
        〜読める本、読みたい本をお気楽に〜
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【1】100万語通過報告 (9/13-10/9)
【2】今号のお薦め本 「中高生向け世界の童話から」 (Chips)
【3】SSSコラム               (古川)
【4】SSSニュース         (SSS英語多読研究会)
【5】編集後記             編集:Chips
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【1】100万語通過報告 (9/13-10/9)
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久し振りに100万語通過報告がありました。
ハンドルネーム「くろぶる」さんです。6年かけて100万語達成。
通過本はRoald DahlのJames and the Giant Peach、154冊目です。
途中13年のブランクを経て、50歳になったのを機に再開。偶然図書館で
多読コーナーを見つけたのが発端だそうです。「苦手だった英字新聞も
読み通せる様になり、自分の世界が広がって毎日が小さな驚きの連続で
す」と。
Juvenile literatureに惹かれているとのこと、引き続きHappy Readingを!

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【2】今号のお薦め本 「中高生向け世界の童話から」 (Chips)
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Young Learners Classic Readersは、Level 1から6まで、各レベル10冊、
計60冊刊行されています。世界の子ども達に親しまれている神話、民話、
童話シリーズです。カラーのイラストが随所にあり、物語の理解を助け
てくれます。英文は見開きの片方のページに載っています。効果音入り、
声優が読むCDも附属していて、中学生・高校生の多読・多聴には最適です。

気に入ったお話しは、何度も繰り返し,読んだり聴いたりして、人に読み
聞かせをしてあげると、英語が自分の頭と心と身体に内在化されます。
ぜひ、試してみてはいかがでしょうか?!

……………………………………………………………………………………………
■The Town Mouse and the Country Mouse (YLCR1) YL 0.6 403語
……………………………………………………………………………………………
イソップ寓話のひとつ。町ネズミが田舎ネズミの所へやって来て、町の生活
を自慢する。今度はその逆で、田舎ネズミが町を訪れてみると・・・。結末
の教訓は納得です。
url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000025175
……………………………………………………………………………………………
■The Trojan Horse  (YLCR2)  YL 0.8 602語
……………………………………………………………………………………………
ローマの詩人Virgil原作、The Aeneidから。トロイ戦争にギリシャ軍が勝利した
経緯を伝える。有名なトロイの木馬を使った戦術が描かれている。歴史ファン
には見逃せません。
url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000025171
……………………………………………………………………………………………
■ Daedalus and Icarus (YLCR3)  YL:1.0  1,023語
…………………………………………………………………………………
ホメロスが伝えたギリシャ神話から。ミノス王は、ダイダラスと息子のイカロス
をクレタ島に閉じ込めていた。父は羽根を作り、空を飛んで脱出を計画。
イカロスは鳥のように空に羽ばたいたのは良いが、太陽に近づき、熱で?が溶け
始め、羽根が取れて、やがて海に落ちてしまった。その海を今はイカロスの海と
呼ぶそうです。
url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000025172
……………………………………………………………………………………………
■The Prince and the Pauper  (YLCR4)  YL1.4 1.355語
……………………………………………………………………………………………
Mark Twainの原作、「王子と乞食」として翻訳もあり。19世紀のイギリスが
舞台。1人は王子、1人は乞食。そっくりの少年2人が入れ替わって、さまざま
な事件に遭遇する。最後は元の鞘に収まり、王子は戴冠して王様に、という
楽しい冒険譚になっています。
url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000025170 2
……………………………………………………………………………………………
■The Magic Flute  (YLCR5)  YL 1.8 2,200語
……………………………………………………………………………………………
森の中に迷いこんだ王子タミーノ。「パミーナの肖像画」を見て、彼女に一目
惚れをします。魔法のフルートを持ち、森で出会ったパパゲーノを従えて、
捕らわれたパミーナを救出に出発。3つの試練を乗り越えた王子は、最後に
パミーナと結ばれます。モーツアルトのオペラ『魔笛』にもなっています。
url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000025173
……………………………………………………………………………………………
■The Count of Monte Cristo  (YLCR6)  YL 2.2 3,800語
……………………………………………………………………………………………
『モンテ・クリスト伯』、日本でも『巌窟王』で知られたお話し。原作は
アレクサンドル・デュマ。船乗りのダンテスは仲間の陰謀で離れ島の牢屋に
入れられてしまう。やっと脱獄に成功し、宝も見つける。波瀾万丈のストーリー
展開。希望の尊さを教えてくれる1冊です。
url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000025174&cd_sc=a_130&nm_page=1

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【3】SSSコラム「英語民間試験導入の再検討を!」    (古川)  
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(1)英語教育において、読む・聴く・話す・書くを含めた4技能が重要である。
(2)しかし、今の大学入試では、「読む」、「聴く」、「書く」は多くの大学
 入試で行っているが、「話す」試験はない。また、センター試験においては、
 「話す」も「書く」もない。
(3)高校生の「話す」「書く」能力は低い。
(4)それは、センター試験に「話す」、「書く」が無いからだ。大学入試に
 「話す」、「書く」を導入することにより、自動的に、中学高校の英語教育
 も、「話す」「書く」重視になり、もっと、多くの大学生が、英語を話せる
 ようになる。
(5)しかし、「話す」試験をセンター試験に入れたり、「書く」試験をセンター
 試験にいれるのは、大変なので、英検、TOEFL、などの民間試験を全員に受け
 させてその結果を大学入試に利用すべきだ。
ということで、英語の民間試験導入が、2020年度の大学入試から実施されること
になったのは、みなさんがご存知の通りです。 さらに、
(6)英語の運用能力と無関係な大学入試の2次試験も廃止し、民間試験にすべき
 と主張している人もいます。
一方、 大学入試に変更がある場合、変更による生徒の不安・不利益を少なく
するため、
(7)実施の2年前に詳細を発表するというのが今までの暗黙のルールでした。
このルールに従って、
(8)東大・京大・北大・名大・九大等は、現状では、英語民間試験を
 合否判定に用いないことを昨年度中に決定しました。
 (その理由については、https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400096214.pdf)

一方、東工大等は、入試の試験に加点するとすでに発表していますが、文科省の
ホームページ(url:http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1420374.htm
で公開されている情報は、
url:http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/08/21/1420374_010.pdf
というもので、とても、見やすい情報ではありません。東工大は、今日になって、
情報を公開し、
url:https://admissions.titech.ac.jp/examination/pdf/2021yokoku247381.pdf
これによると、
 C1/C2 30  B2 25 B1 15 A2 5 A1 出願資格無し
とすることがようやく決まったようです。

共通IDを取得し、英語民間試験の受験予約をし、2020年4月以降に、7つの試験から
選んで試験(最大2回)受ける という手続きのややこしさに加えて、地方では、
受験会場が圧倒的に少なく、都市部の経済的に余裕のある受験生に有利な制度で
あること、そして、7つの試験の公平性はもとより、何十万人の受験生が本当に
受験可能なのかという問題があいまいなまま、来年の4月を迎えようとしています。

しかし、そもそも (1),(2),(3)は事実ですが、(4)は何らevidenceの無い理論です。
そもそも、多くの人が誤解をしていますが、
平均的日本の高校生は、「よく読める」けど、「話せない」のではありません。

「よく読めない」から「聞けない・話せない」のが実態で
url:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/058/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/03/23/1367581_2.pdf
、によっても、
 B1 以上の比率は、 読む 2.1 % 聴く2.2% 書く0.7%  話す1.2%
で、読む。聴くは全く変わらないのです。
これが、日本全体で、 B1以上 読む10%以上となれば、残りの3技能も、自然に
上がっていくでしょう。 

まず、読む力をつける、それも、難しいのを数行苦労して読む力でなく、
超長文を辞書なしに読んで大意を把握する読む力を伸ばせば、聴く、書く、話す
力も伸びてくることは、多読を導入して成功した学校・塾の実績から明らかです。

昨年のセンター試験の受験生は57万人です。この生徒全員が英検を受けるとし
ても、英検2級で6500円なので、34億円を生徒が支払うことになります。
どうせ、6500円払うのなら、その費用で、各高校にGRを購入して、
易しい本をたくさん読んでもらえば、着実に会話力も伸びるでしょう。

そして、入試の英文の量を増やして「易しいものを速やかに読んで内容を理解でき
るかどうか」にすれば、多くの高校生にとっては、英語は、負担が少ないのに、
実用的になるでしょう。

東工大の点数配分の例でいっても、今の試験問題でも、C1/C2の生徒は、120点
満点の本試験の方で30点以上差がつけれるので、「英語ができる生徒」にとって、
とても有利になる改革では決してありません。英語ができる子には有利な改革の
ような装いになっていますが、実態を考えれば、英語ができる子にもできない子
にも、実益がなく、実益は、試験業者だけが得るシステムと言わざるを得ません。

制度設計自体がきちんとしていないので、「目的は何?」、「費用対効果は?」
といったことがキチンとまだ、議論されていません。

費用対効果を考えると、無期延期が唯一の解ですが、かといって、今の英語の
入試にもまだまだ改良の余地があることは否定できません。しかし、「今の大学
入試は全く実用英語から離れているから民間試験に移行すべきだ」というのは
短絡的な議論だと思います。

子どもたちの教育がかかっているのですから、政争ではなく、きちんとして、
論争が制度の実行前にあるべきです。そのためにも、まずは、1年間延期を
提案します。

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【4】SSSニュース             (SSS英語多読研究会)
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多読教師向けセミナーのご案内
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■日時 11月17日(日)午後13時30分〜午後16時45分
■主催 日本多読学会児童英語部会
■場所 品川きゅりあん(品川区立総合区民会館)第3講習室
13:35〜14:35「高専から図書館へ:地域に広がる多読の輪」西澤一          
14:40〜15:20「ORTとORT以外の多読本の進め方」 川上由紀
15:30〜16:00「小学生50名のEブック利用レポート」宮下いづみ
16:00〜16:35「クリスマス絵本、お勧め本・シリーズの紹介など」
       三浦洋子 斎藤美紀 高原郁子
申込方法・参加費等詳細は、https://www.seg.co.jp/sss/seminar/index.html
をご参照ください。

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【5】編集後記 (Chips)
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今号の発行がすこし遅れましたことをお詫び申し上げます。
台風なども心配ですが、やっとやっと秋らしい気候になってきましたね。さて、
9月、私が住む市図書館のお話し会で、ストーリーテリングをしました。
選んだお話しは、中秋の名月にちなんで青森の民話「お月様に行ったウサギ」。
3分程度ですが、すべて覚えて語る難しさを実感しました。でも、子ども達は
真剣に聞いてくれて、嬉しかったです。日本語でも英語でも、お話しを語る
面白さは同じでしょうね。次はどんなお話しを覚えようか、思案中です。

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          多読通信、次号もお楽しみに!
        今 週 も H a p p y R e a d i n g !
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▼返答


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