SSS多読通信 第38号 (2004/07/08)

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126. SSS多読通信 第38号 (2004/07/08)

お名前: しお
投稿日: 2004/7/8(06:14)

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       SSS多読通信 第38号 (2004/07/08)

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【1】今週の100万語通過者 (06/28-07/04)
【2】今週のお薦め本 Jean Fritz 特集
【3】今週の特選投稿   
【4】SSS コラム   多読とテスト     
【5】SSS ニュース    
【6】編集後記
                         担当:しお
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【1】今週の100万語通過者 (06/28-07/04)
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 今週の100万語通過報告は2名でした。おめでとうございます!
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■gzjさん
3歳の息子さん用の英語教材を勧められたのをきっかけに、自分も英語を再び
勉強しようと思いたったgzjさん。「聞くだけでなく読めるようになりたい。
できればシドニーシェルダンを原書で」と、本屋を探していたところ「今日か
ら読みます英語100万語」に出会い、スターターセットから多読を開始されま
した。もともと読書がお好きとのことで、GRを中心に、絵本、児童書も楽しく
読んで100万語を達成されました。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=3816]
……………………………………………………………………………………………
■ウルトラQの母さん
Alice's Adventure in Wonderland (OBW2)で100万語を通過されました。詳しく
はまた後日報告されるとのことです。100万語を読み「何よりも良かったのは、
多読が『楽しい』という発見でした。『楽しい』から、結果を問うよりも何よ
りも、プロセスを楽しむために、今後も多読を続けていくつもりです。」と
感想を述べられています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-million&c=e&id=3837]
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【2】今週のお薦め本  Jean Fritz 特集
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Jean Fritzは、アメリカの子ども向けの伝記を多数出版している作家です。
対象につきすぎず離れすぎず、その人物の人間性を絶妙なエピソードで描き出
していて、なんともいえないユーモアとバランス感覚を感じます。
今回はJean Fritsの著作から5冊紹介します。
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■Just A Few Words, Mr. Lincoln  2000語 YL2.5
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アメリカ南北戦争のとき、リンカーン大統領が有名なゲティスバーグでの演説
を行う前後のお話です。演説を考えていく様子だけでなく、ひとりの父親とし
て息子を可愛がったエピソードも興味深く読みました。最後のページに演説の
全文が掲載されています。児童書を読んでいて、小学生が授業の課題でこの演
説を暗唱するシーンに何度か出会いました。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000002740]
……………………………………………………………………………………………
■George Washington's Mother  2140語 YL2.5
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アメリカ初代大統領ワシントンとお母さんの物語。この本を読んで「偉人の母」
という漠然としたイメージが崩れました。息子を心配する普通のお母さんだな
と思うところもあれば、これじゃワシントン大統領はさぞ困っただろうな〜と
思うところもあり、"She had a mind of her own."という表現がぴったりのお
母さんです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000002668]
……………………………………………………………………………………………
■What's the Big Idea, Ben Franklin?   5200語 YL4.0
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雷の中、凧をあげて雷が電気であることを証明した実験で有名なベンジャミン
・フランクリンの伝記です。フランクリンはこの実験だけでなく、子どもの頃
から新しいアイデアを次々に考えては試すのが大好きでした。フランクリンの
考えた奇妙な発明の数々が面白く、ちょっと見栄っ張りな性格も活写されてい
て、楽しく読める本です。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005833]
……………………………………………………………………………………………
■Shh! We're Writing the Constitution  6300語 YL4.8
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アメリカ初の憲法を作るのは大仕事だったでしょうが、これほどもめることも
あるまいにと思うほどあらゆる点で意見が割れます。しかも夏の暑いさかりに
窓を閉めきって汗びっしょりでの議論です。読んでいてこちらが疲れを覚える
ほどですが、この徹底的に議論を尽くすという姿勢が大切なんですね。
あまり本筋とは関係ありませんが、上の伝記で紹介したベンジャミン・フラン
クリン(参加者中最高齢81歳)も、フィラデルフィアの代表として議論に参
加します。馬車で移動はお尻が痛くなるからといって、代わりに選んだ乗り物
が奇抜でフランクリンらしいと可笑しかったです。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005836]
……………………………………………………………………………………………
■Bully for You, Teddy Roosevelt!  25000語 YL5.5
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アメリカの第26代大統領セオドア・ルーズベルトの伝記です。喘息持ちで病弱
な少年だったルーズベルトは、尊敬する父親の期待にこたえようと、強い男を
目指して体を鍛え上げます。好きになった女性に猪突猛進し、西部の自然を愛
し、バッファロー狩りでは何日かかろうがサボテンの棘だらけになろうが決し
てあきらめず、あらゆることに過剰なまでに全力投球します。その極端な情熱
で、政治、戦争にも突き進みます。その生涯は、"A cyclone","An earthquake"
などのあだ名のとおりです。教科書のポーツマス条約のところで名前を見たく
らいの記憶しかありませんでしたが、その怒涛の生涯に圧倒されました。
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005832]
……………………………………………………………………………………………
もうひとつ、Jean Fritzの作品ではありませんが、Step into Readingシリーズ
から楽しい1冊をご紹介します。
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■Thomas Jefferson's Feast  1200語 YL1.6
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トマス・ジェファーソンはアメリカ第3代大統領として有名ですが、食べるこ
とが大好きで、ヨーロッパからアメリカにいろいろな食べ物を持ち込んだ人物
でもありました。ジェファーソンがアメリカ人として初めて食べたものとは?
挿絵も丁寧に描きこまれていて、最後のAuthor's Noteを読んでから挿絵を見直
すと新たな発見があるかも!?(私は全然気づかなかったので、2度楽しめて
お得な気分でした)
[url:http://www.seg.co.jp/sss_review/jsp/frm_a_120.jsp?cd_syuppan=0000005834]
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【3】今週の特選投稿
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■あめんぼさんの「学習用GRと児童書の違いは?」
PGR2は普通に楽しめるけれど、Magic Tree Houseが苦手。児童書を読みたいけ
れども、100万語くらいまで学習用GRでいくべきか、逆に児童書をたくさん読ん
で慣れるべきか悩んでいる、というあめんぼさんの質問に、様々なアドバイス
が寄せられています。同じような悩みを持つ方はぜひ参考になさってください。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss&c=e&id=19467]
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■SSS運営の広場 新書評システム改善への取り組み
新書評システムの利用方法、不具合、改善要望などについて、SSSの運営の広場
で報告や意見交換がなされています。なかでも成雄さんは多数の報告をされて
おり、他の掲示板へ書評システム利用上の注意点の周知もしてくださっています。
[url:http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-f-g&c=e&id=12356]
新書評システムをより使いやすいものにしていくため、新書評システムについ
て分からないことがありましたら、ぜひSSS運営の広場へ投稿をお願いします。
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【4】SSS コラム (古川)
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多読とテスト
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 私の経営する塾の英語クラスの受講生は、年2回、ACEという900点満点の英
語の客観テストを受験します。最近、英語多読のクラスを昨年度から継続して
受講している生徒の結果がでました。

         2003/06   2004/05  率  5月現在の読書語数
Aさん(現高2)  473   754  59%up  250万語 
Bさん(現中3)  509   613  20%up 110万語
Cさん(現高2)  501   503  0%    20万語 

 Aさんは、SEGの週1回3時間の多読のクラスを10ケ月、Bさん、Cさ
んは1年2ケ月受講しています。
 このACEテストは、高校1年〜大学2年の学生を対象とした試験で、高1・
高2生の平均は、
              高校1年平均   高校2年平均
上位進学校(灘・開成等)     576      663
普通の進学校(都立進学校)    476      514

 ですから、100万語、200万語と多読をしているAさん、Bさんについ
ていえば、塾で、訳読や問題集を全くやっていなくても、それと同等あるいは
それ以上の成果を上げているといえるでしょう。
 もちろん、これは、たった3人の例でしかなく、これだけで、多読の優位性
が測れるわけでなありませんが、「多読をするだけでも、訳読や問題演習をし
ている人と同じ程度の点数を十分とることが可能」であることを示唆していま
す。(現在、昨年のデータを解析中です、夏の多読学会で複数の人が発表予定
です。)
 単語集を暗記して得点した600点と、多読をして基礎力が上がって得点し
た600点では、同じ600点でも、底力はまったく違うのではないでしょう
か? 
 試験に備えて試験勉強をするのは、これは、ある程度やむを得ないけれど、
同じ100時間使うなら多読の方が楽しいし、確実な力がつきます。
 たくさんの中学・高校生が、多読で確実な英語力をつけて欲しいと思います。

追記:これからも、多読とテスト(TOEIC)について基礎データを集めていきた
いと思っています。社会人の方で、TOEICを複数回受験されている方がおりまし
たら、sss-jimu@...の方に受験時の多読語数と点数を連絡していたけるとあり
がたいです。 本人が特定できない形で結果を公表し、みなさんの参考にして
いきたいと思っています。
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【5】SSS ニュース
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■「酒井邦秀の多読授業への招待」連載スタート『英語教育7月号』より
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 英語教師向け雑誌『英語教育』(毎月13日発売)に多読授業実践の様子をテー
マにした連載がスタートしました。(7、8、9月号に掲載予定)
 「【集中連載】酒井邦秀の多読授業への招待[1]100万語多読の成果」を収
録した『英語教育 2004年7月号』発売中。(大修館 定価:800円)
 [url:http://www.taishukan.co.jp/]
 ※なお、同誌2004年2月号は「多読特集号」として、100万語多読を導入した
授業実践例を多数紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
 [url:http://www.seg.co.jp/bookshop/personal/sss1ek.html]
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■講演会・セミナーのお知らせ
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◎すでに多読指導を実践されている方、これから行おうという方を対象に、英
語教師のためのセミナーを下記日程で行います。
 9月12日(日) 第1回新人セミナー
 会場=SEG   参加申込締切=9月5日(定員になり次第締切)
 [url:http://www.seg.co.jp/sss/information/zenkoku-kouen.html]
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■新しい多読「100万語! 」本、発売中です。
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 『いっぱい読めば自然に身につく 親子で始める英語100万語!』
古川昭夫・伊藤晶子 著 協力 SSS英語学習法研究会
日本実業出版社 価格 税込 1470円 ISBN: 4534037570
 子どもと一緒に多読を楽しみたい方だけでなく、SSS多読法で英語を学び
直す大人の方にも役立つガイドブックとなっています。読みやすく面白い絵本
や児童書がたくさん紹介されています。
 [url:http://www.seg.co.jp/sss/information/oyakode-100mango.html]
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【6】編集後記 (しお)
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実家に帰省すると、夜寝るとき、母が当然のように枕元に電気スタンドを置き
にきます。ここ数年、布団に入る前に電気を消し真っ暗にして寝るのが習慣な
ので忘れていましたが、実家では皆が「寝る前に布団の中でひとしきり好きな
本を読んでから寝るのが当たり前」ということになっていました。
思い返せば、小学校高学年になってベッドで寝るようになると、母はまた当然
のように大人の背丈より高い大きな電気スタンドを買ってきて、ベッドの隣に
置きました。田舎の小学生だった私には、その電気スタンドの真っ白な大きな
笠に、茶色の房飾りがぐるりとついているのがとても優美にみえ、「高価なも
のを買ってもらった」とドキドキしたのを今でも覚えています。
皆さんは、どこで読書をされていますか? 寝る前だけでなく、電車の中、休
憩時間、お風呂の時間、などいろいろな時間の作り方がありそうですね。
お風呂の時間といえば以前タドキストの広場でお風呂読書の楽しい雑談があり
ました。私もいつかやってみようと思っているのですが、もっぱら食卓で読ん
でいます。続きが知りたくて我慢できないときは台所仕事の隙間隙間に読むこ
ともありますが、味噌汁を蒸発させかかったことが数回あるので、台所はまず
いようです・・・。でも、どこで読んでいても、わくわくする世界に連れて行
ってくれる本の力って素晴らしいと思います。皆さんも楽しい読書を!
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次号の担当は トオルさんです。

     今 週 も、 H a p p y R e a d i n g !

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 利用して発行しています。
 申込・中止はこちらまで [url:http://www.mag2.com/m/0000118505.htm]
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    発行:SSS英語学習法研究会([url:http://www.seg.co.jp/sss/]
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