Re: Jean Plaidyの場合

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803. Re: Jean Plaidyの場合

お名前: 柊
投稿日: 2006/10/8(23:09)

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 久子さん、こんばんは。

〉ヒストリカル・ロマンスデビュー されたのですね!
〉一般的に、恋愛中心でハッピーエンドであれば ロマンス と分類されるようです。
〉Jean Plaidy も Victoria Holt も未読の作家なので よく分かりません。

 デビュー、したのでしょうか? ページ数は3桁まで来ましたが、まだ読み終わらず、今後の展開によっては投げるかも、という感じです。
 Victoria Holt(翻訳あり)だとロマンスと聞きましたが、Plaidyに関しては、恋愛中心ではないと思います。後で詳しく書きますが、多分ハッピー・エンドでもない。

〉〉〉betroth

〉〉〉正式に婚約を発表することのようです。
〉〉〉19世紀イングランドの上流社会では、結婚は家と家の結びつき 双方の一族の繁栄を求めるものです。
〉〉〉愛だの恋だのとは無縁で通常はきちんと手順を踏んでとなります。

〉〉 betrothalという形でよく出てきませんか? 16世紀のイングランドでは、(王族の場合しか知りませんが)結構簡単に破棄できるもの、のように見えます。政治状況が変わるたびに、ころころ人を変えてbetrothalが結ばれていました(ただ、ヘンリー八世なので、多分同時代の中でも特殊でしょうけど)。

〉19世紀の英国貴族のあいだでは、よほどのことがないと解消できないようです。
〉相手が不貞を働いた とか、経済状態が急に悪化した とか よんどころない事情が
〉ないと 解消できません。正当な理由無く 解消すると相手の女性が ruin された
〉ことになるので Duel にまで至ってしまうこともあります。

 イングランドがまだ大英帝国と呼ばれる繁栄期を迎えていなくて、スペインとフランスが大国で、どっちの機嫌をとるかをその時々で変えていた、という感じだと思います。なので、フランスがいいなと思ったらフランスの王族と、スペインがいいなと思ったらスペインの王族と婚約していた、というのが、メアリ一世が「行き遅れた」原因の一つ、だと思います。

〉婚約者に嫌気が差した男性が、その女性を好きな男性に裏から手を回して
〉二人を駆け落ちさせて、まんまと 婚約解消にこぎつけた なんて話もあるくらい
〉です。
〉王族の場合は、また事情が異なるのかもしれないですね。

 そこまでしないと解消できないんですか。というか、そこまでやるんですか!

〉〉 そうそう、久子さんJean Plaidy読みませんか、と他に読んでいる人がいなさそうで寂しいので誘ってみました。

〉未読本の山をどうにかしないと、新しい作家に手が出せません。 (笑
〉Jean Plaidy は、Amazon.com のレビューでも評判がいいようなので興味が
〉あります。難しそうなのと、内容が少々重そうな印象ですが、いかがですか?
〉ちなみに、学生時代 歴史を選択していない(私は理系の人)ので、歴史には
〉疎いほうです。

 全くわからない時代のは読んでいないので...。私の場合、わかる時代はかなりわかる(その時代についての日本語の本はほぼ全部制覇)し、わからない時代は、それがいつかもわかりません。
 世界史クラブで人気のYou wouldn't want to beだとか、who was...?だとか、その辺りを1冊読めば、充分なものがほとんどじゃないかと思いますが、自分がそういう状態なので言い切れないです。
 Royal road to Fotheringhayだけは歴史の本を読んでいても最初難しかったですが、Plaidyの他の本だと結構、どこのランキングで何週連続ランクインとか書いてあるので、英語圏ではこれぐらいは常識なのかもしれません。

 作風ですが大分地味です。最初の1章からどうなるんだこれ的展開になる、とかはないです。波瀾万丈な人生の割に、語り口が淡々としていますし。
 それと、最後はぬれぎぬで処刑されたような人でも、ここで終われば小説はハッピー・エンドというポイントが、人生のどこかにはあると思うんですが、そこを通り越して死ぬところまで書くので。
 書くのでどうなのかという、読後感について、わかりやすく書こうと10分ぐらい頑張りましたが、言葉が思いつきませんでした。なんだかそういう、言葉にしにくい感じとしか言えません。
 まだ片手ぐらいしか読んでいませんが、多分他の本もそうだと思います。
 難しいかどうかですが、私の多読の中ではこの人の本が一番比率が多いので、これが標準仕様になってしまっているようです。なのでわかりにくいんですが、多分、ほとんどの登場人物は教養があって古くさい英語をしゃべっていると思います。たまに、youをyeと言う人もいますが。

 こうして書いてみると、読みやすい小説の条件をことごとくはずしている気がします。どっちの意味でも18禁なシーンはないと思いますが。
 今読んでいる本も1日3ページぐらいしか進まなくて、4ヵ月ぐらいあれば読み終わるだろうと思っていますが、それって愛読者じゃないかも。

〉柊さん も Happy Reading!
 Jean Plaidyでもそうじゃなくても、Happy Reading!


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