めちゃめちゃネタばれなのでご注意を。

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508. めちゃめちゃネタばれなのでご注意を。

お名前: みちる http://www.geocities.jp/michiru_tsukiusagi/
投稿日: 2004/10/21(01:31)

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虎ファンさん、Julieさん、こんばんは。
虎ファンさんは、お話しするのははじめてでしょうか?
みちると申します。よろしくお願いします。

虎ファンさん、100万語通過おめでとうございます。

えーと、「Holes」ファンとしては、たっぷり解説をしたくなりました。。
書いていいかなぁ。。
再読の楽しみにとっておくんだからーという場合は読まないでくださいね。。










この話は、二つののろいが解かれる話なのです。
(記憶のみで書いているので、ディテールがちょっと違っているかもしれませんが
お許しくださいませ。。)

ひとつめ
ひいひいじいさんののろい。
スタンリーの、ひいひいじいさんは、アメリカには住んでいません。
青年になった、ひいひいじいさんは、容姿はいいけど、頭はちょっとな女の子に
恋をします。
お金もないひいひいじいさんは、なんとか女の子と結ばれるためにマダム・ゼローニ
の所に相談しに行きます。
あんなに、頭がちょっとな女の子はやめなさいといわれますが、ひいひいじいさんは
諦めません。
そこで、マダム・ゼローニは、大きな豚を持ってきたものに、娘をやるという条件に
見合うようにと、子豚をわたし、毎日山の上の泉(清水?)に連れて行くようにといいます。
泉の水を飲ませ、子守歌を歌ってあげる。そうしたら大きい豚になるからと。
そして、最後には、マダム・ゼローニを山の上に連れて行き、泉の水を飲ませ、子守歌を
歌うようにと約束します。約束を破ったら、子孫まで呪われるからと・・・。
さて、ひいひいじいさん、毎日豚を連れて行くうちに、豚のみならず、本人も筋肉がつき
たくましい男になっていきます。そして最終日、汚れたかっこで女の子に会いに行くのは
嫌だと、山には登らず身を整え、女の子の父の所に会いに行きます。ライバルは金は
もっているけれど・・・の男。豚の体重はまったく同じ。
父は女の子に決めるようにといいますが、決められない女の子。
それをみたひいひいじいさんは、はっと目覚めます。
二人の間には愛がなかったと、きれいなだけのバカな女の子だと。
そこで、この豚は結婚祝いだと、豚を差し出し、その足で、たまたま見かけたアメリカへの
移民の話に乗り、アメリカへ旅立ちます。
船上で、ふっと思い出したのは、マダム・ゼローニのこと。
呪いは恐くなかったけれど、約束を破ったのは申し訳なかったと。。
アメリカに着き、自分の考えがあるような(つまりは頭がちょっとな娘ではない)女性と
結婚します。ところがなんだかついていない。
そこで、呪いのことを思い出します。
妻に呪いのことを話、自分といると不幸になると話すひいひいじいさんに、妻である女性は、
呪いのことは気にせず「子守歌を歌って」と頼みます。祖国語では、分かりにくいからと、
適当に英語にして、歌うひいひいじいさん。妻は、その歌を気に入り、自分の子供に子守歌
として、歌います。(ここで、スタンリーの子守歌ができるのですね。)

ふたつめ
ひいじいさんがらみの話。
グリーンレイクは、もともとはその名の通り水をたたえた豊かな湖でした。
そのそばの学校の美人な先生。彼女をねらうお金持ちのどら息子。
お金持ちのどら息子には、目もくれない彼女は、豊かな内面を持つ黒人男性に
惹かれていく。。彼は薬にとタマネギを売っている男性だったのだけど、
学校があちこちぼろぼろになっていったときに、いろいろ修理を行って、
彼女と少しずつ惹かれあっていったのだけど。
学校を直してくれるお礼にと、彼女は特性のモモのジャムをわたして。
彼女の「私の心が壊れているの」という言葉に「修理しよう」と
キスをする彼。ところが、その場面を人に見られていて・・・。
黒人男性との、恋愛はもってのほかだったそのころ。二人で逃げようとしたものの
結局彼だけ、湖を渡っている間に、殺されてしまう。
それから、雨が降らないようになってしまった。。。
復讐を重ねるように、強盗を犯すようになった彼女。
口づけをして、お金を奪い、命も奪う。。
ところが、口づけをされず、持ち物いっさい奪われた男がいた。
それが、スタンリーのひいじいさん。
もう少しで死んでしまうというような状態の彼は、ただ「ビッグ・サム」だけ覚えていた。
強盗を繰り返していた彼女の前には、落ちぶれたどら息子と、昔生徒だった女性があらわれ、
盗んだ宝を渡せというが、子孫まであなた達は宝を探して掘り続けるのよと、呪いの言葉
をのこして、黄斑トカゲにかまれ死んでいく。。

さて、現在、スタンリーの父も、スタンリーも、なんだかいつも間の悪いときに間の悪い
場所にいる。ついていない。
そんなとき、代々伝わる話から、悪いのは豚泥棒のひいひいじいさんのせいだ。という。
(ほんとにそう思っているわけではないんだけど、そうやって過ごすわけですね。)

空から降ってきたスニーカーを盗んだ罪で、グリーンレイクに行くことになったスタンリー。
(呪いの言葉をかけられたどら息子たちの孫娘が運営している)グリーンレイクキャンプで、
穴掘りにいそしむことになる。
そこで、知り合ったゼロという少年。彼の名字はゼローニだった。
キャンプから逃げ出したゼローニを探すスタンリー。ゼロはボートの下に隠れていたのだけど、
そのボートは黒人の彼のボートで、その下にはモモのジュースのような飲み物があった。
(学校の先生が渡していたモモのジャムの瓶が腐らずにジュース状になっていたのですね。)
このままでは死んでしまうと、ひいおじいさんのいっていた「ビッグ・サム」を目指して、
ゼロを連れて行くスタンリー。目指した先にあったのは、黒人の彼が売っていたタマネギが
自生している場所だった。スタンリーがゼロ(ゼローニ)を山に連れて行き、タマネギを
食べさせたところで、スタンリーとその父にはつきがはじまった。
(ひいひいじいさんへの呪いが、子孫の代でかなえられ、解かれたということですね。)

スタンリーは、宝があるのではないかというところに行き、トランクを掘り出します。
そこで見つかってしまったのですが、トランクにはスタンリーの名前が。
(スタンリーのひいおじいさんが奪われたトランクだったわけですね。)
トランクは、スタンリーのものになります。
三代に渡って掘り続けたどら息子の孫娘の前で、宝物は奪われ、もとの持ち主の子孫の
手に渡るわけです。
今まで掘り続けてきたのに・・・とどら息子の孫娘が最後の呪いを受けたところで、
この呪いは解け、湖には雨が降ってきます。。

と、二つの呪いが解けた後の最後の一章。

ま、結構評判も悪い章ですが、
分からなかった人へのちょっとした作者の種明かしサービスもあるのかな。
呪いが解けた、スタンリーはひいじいさんの遺産で、スタンリーのお父さんは消臭剤で、
金持ちになり、ゼロもスタンリーのひいじいさんの遺産を半分もらい金持ちになり、
行方不明の母親も見つかります。

で、母親が歌う子守歌。
スタンリーの家の子守歌と同じメロディで歌詞が違う。
ここで、マダム・ゼローニの子守歌がやっと分かる。



ハッピーエンドよりも、二つ目の子守歌を書くために、最終章が書かれたのでは
ないかなというのが、私の推測だったりします。。

ちなみに子守歌は朗読CDのがなんだか好きなんだなー。
m-o-o-nがたまりません。

長くなりましたが、この辺で。

なんか読みたくなってきました。私も〜。


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