50万字通過で多読効果にビックリ!!&上海新天地情報

[掲示板: 〈過去ログ〉英語以外で多読を楽しむ掲示板 -- 最新メッセージID: 3292 // 時刻: 2024/5/15(08:15)]

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[報告] 685. 50万字通過で多読効果にビックリ!!&上海新天地情報

お名前: 杏樹
投稿日: 2004/9/5(23:12)

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みなさま、こんにちは。

中国語が調子付いているので、どんどん読んでます。
ついに折り返しの50万字を通過しました。

今日、久しぶりに「上海新天地」へ行きました。そうしたら少々品揃えが変わっていました。中国人向けの語学コーナーが広くなってました。GRもあればいいのに…と思いましたが、なくて残念。でも絵本が増えています。マンガも増えてます。マンガはどらえもん、コナン、クレヨンしんちゃんです。その他連環画のセットもあります。絵本は、英語の絵本を見慣れている身には、やはり手に取る気がしない程度のもの。う〜ん。

でも子ども向けのVCDを買ってきました。音声強化をしようと思って…。なにしろまだ映画が字幕なしでわからないもので。
「趣味童謡」
「成語故事」
の2種類です。
アニメに中国語字幕つき。歌詞カードつき。「童謡」は同じ歌詞を繰り返したり、メロディー抜きの朗誦もあったり、繰り返し見てれば初心者が多読・多聴をするのに役に立つかもしれないと思いました。でもアニメの絵がどうも歌詞の内容に合ってないものがあり、時々意味不明…。
それから観光案内のVCDがあったので、「西安」を買ってきました。こちらも字幕つき。こちらの方が「成語故事」よりわかりやすいような気がする…。

**さて、40〜50万字までの本です。**
やさしい本がだんだん減ってきて、字が詰まった児童書が残ってきました。できるだけ薄い本を選んで買ってきたんですが、なかなか字数の少ない本がみつからないので、とりあえず「児童書」ということで選んだのですが、けっこう難しいです。それで1冊投げました。

「金色神話世界」(16000字)
ピンインつき。40万字で報告した「小山海経」とダブる部分もありますが、こちらの方がやさしくて読みやすいです。

「双行者」(CER3:How I Met Myself)
これは英語で読んだことがありますが、借りて読んだので欲しくなって買いました。忘れている部分も多かったので、あらためてハラハラしながら読みました。ブダペストが舞台なのも個人的に気に入ってまして。
イギリス人のジョンは仕事でブダペストに住んでいる。ある日帰宅途中に誰かにぶつかって転びます。その男はジョンにそっくりだった。ジョンは後を追うが、見つからず。一体彼は何者なのか?
タイトルの「双行者」はドッペルゲンガーのこと。「ドッペルゲンガー」はドイツ語で「Double Walker」という意味なのでそれを意訳したわけです。

「双城記」(OBW4:The Tale of Two Sities)
日本語タイトル「二都物語」です。英語で読むのは初めてですが、邦訳を読んだことがあり、内容は知っていましたのですんなり読めました。次々繰り広げられる意外な展開、やっぱりディケンズはおもしろいですねえ。

「照相本子」機米著(8796字)
写真をテーマにしたイラストとそれに添えられた言葉。そしてその隣のページには写真からはみ出した周辺状況。最後に著者へのインタビューがあり、それで字数が増えてます。
イラストが多くて字数が少ないからと機米の本をたくさん買ってきましたが、「物語」じゃないので読むのに弾みがつきにくいです。

「敦煌的故事」(34000字)
梅田のかっぱ横丁の古書街でみつけた本です。英語の多読を始めてはいたものの、中国語はどう進めていいかよくわからなかった頃に見つけて、小さくて薄いからそのうち読めるかな、と思って買って置いた本です。私の部屋に片付かない本の山がいくつか積んであって、その中に埋もれていたのを見つけたので試しに読んでみました。そうしたらちゃんと読めるではありませんか。
ただ、初版が1956年という時節柄でしょうか。敦煌の壁画は基本的に仏教絵画なのですが、宗教は支配階級が民衆の不満をそらす欺瞞の手段だとかいって宗教批判はしてるし、「階級闘争」とか「毛沢東思想」とかとむすびつけるし…。しかも19〜20世紀の西洋と日本の探検家が遺品や文献を持ち去ったことについては一方的に「強盗」呼ばわり。ついでに、国民党政府の無関心もヤリ玉で、結局人民解放軍の勝利によってこの文化遺産がやっと人民の手に取り戻すことが出来た…という展開。イデオロギーってコワイですねえ。

これであとはレベルの高いGRと字の詰まった児童書と機米の本ぐらいしか残らなくなってしまいました。児童書がどうも食指が動かなくて困ってます。積んである英語の本のほうが面白そうなので、そちらに行きたくなってきますし…。
ここに至ってやっと私が中国語で読みたいと思うのは、結局歴史・古典なのだとわかりました。いろいろ取り混ぜて買おうと思って児童書もたくさん買ってきましたが、それよりももっと歴史・古典を重視した方がよかった…と、今ごろ気がつきました。何事も始めてみなくてはわからないことがあるものです。

**多読の効果**

40万字で読むのが楽になってきたと書きました。
「敦煌的故事」が読み進めることができたので、今まで積んでおいた中国語の本をあれこれのぞいてみました。中国へ旅行すると1冊や2冊、本を買ってきてしまうんですが、読めなくて挫折ばかり。亀茲国の歴史の分厚い本など日本にはないし「必読本!」と思って買ってきたのに、分厚さに恐れをなしてほったらかし。明の十三陵付近の屋台で売ってた「明代宮廷」は薄いし面白エピソード集、という感じらしいのでおもしろいかも…と思って読み始めたら途中でわからなくなってきて放棄。またなぜかかっぱ横丁で黄文弼の論文集とか、向達の「唐代長安与西域文明」なども見つけたことがあって「必読本!」と思って買ってあってそのまま。「唐代…」の方は辞書を引きながら解読に挑戦し、ノートをつけながら…1章の途中で止まってました。

そのほかにも日本にはないような西域関係の本など、買っておきながら読めずにいた本をいろいろのぞいてみました。そうしたら…なんか、読めそうな感じがするんです。
多読を知るまで外国語の本は辞書を引きながら「解読」するものだと思ってました。実際中国語も一字ずつ拾いながら細かく読むしかできませんでした。しかしそうやって一字ずつ「解読」していたはずの本が、「文章」としておおざっぱに捕らえることができるんです。あんなに読むのに手間がかかっていたのに、多読しただけで読みやすくなるなんて、今さらながら多読の効果に驚きです。特に中国語はずっとがんばって勉強してきただけに、勉強では読めなくて多読で読めるようになるなんて、もう「参ったなあ」という感じです。酒井先生、本当に多読はすごいです!(ここ、読んでるでしょうか?)

じゃあ食指の動かない児童書はほっといて、こちらの本のほうへ…とまではふんぎりがついません。いくらわかりやすく感じるようになったとはいえ、まだ理解がもたつきぎみで読むのが遅いな、と思います。これが英語ならキリンととパンダを混ぜて進めるところですが、パンダ本が足りないのが困りもの。とりあえずGRと児童書で読めそうなものを探していくかと思っています。

でもこれで「必読本!」を本当に読めるめどがついてきました。しかも「解読」じゃなくて「読書」として。それからやはり途中でわからなくって挫折した「リー・リンチェイ伝奇」も読むぞー!そのうち上海新天地の一般書にも手を出すぞ!


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