電子辞書を買いました(フランス語版)〜文法にも役に立つ〜

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2971. 電子辞書を買いました(フランス語版)〜文法にも役に立つ〜

お名前: 杏樹
投稿日: 2015/7/19(01:06)

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皆さま、こんにちは。

表記の通り、電子辞書を買いました。
カシオのX-wordシリーズですが、これは英語以外の言語のシリーズがあります。私なら中国語かフランス語と言うことになりますが、店頭で説明を聞き、カタログで仕様を検討した結果、フランス語版の購入を決めました。

結局中国語の本を読むときはほとんど辞書は使わないのに対して、フランス語はハンディサイズの辞書を持ち歩いていますので、フランス語の方が活用できそうだと思ったのです。
しかも入っている辞書は普通の仏和、和仏だけではなく、オックスフォードの仏英・英仏がはいっている!仏仏辞典も入っていますが、まだ使えません…。

「辞書は引かない」のが基本の多読法としては、やはり辞書の訳語よりも、何度も読んでいくうちにだんだんわかっていく…という覚え方の方がベストです。でも英語以外の言葉はどうしてもハードルが高い。英語なら日本語の訳語よりもずっとニュアンスが近い形で対応しているんじゃないかと思いまして、仏英辞典があるのが購入を決めたポイントとしては高かったです。
実際、英語の理解力がそれほど高いわけではないのですが、ニュアンスが近い形で納得できることが多いような気がします。物の名前とか、フランス語と英語が相似形とか、仏英でも解決しないときもありますが、その時は仏和辞典にジャンプできます。

そうして、フランス語の本を仏英中心に引きながら読んでみたら…これが楽しいんですよ。
電子辞書は学習ツールも付いているものですが、フランス語も「ゼロから始めるフランス語」とか「口が覚えるフランス語」といったものが入っています。「ゼロから始める」を見てみますと、目次がほとんど文法事項。でも、辞書を引いているときに動詞を見て「これ、何形?」と思った時など、確認のために見てみたら、「ああ、そういう意味ね」と納得できるのです。そうやってわかってみると、どんどん面白くなって、一個の単語を引いたら変化形を確認したり、解説を読んだりして…読むのが遅くなっていくのですが。

今まで紙の辞書で後ろにある動詞の変化形の一覧を見ると、あまりの分量にクラクラして、「本当にフランス人はこの変化形を全部覚えてるのか?」と思い、動詞の活用は大変なものだと思っていました。それに、動詞の変化形の番号を見て、後ろの表を確認するのはかなり面倒。
でも電子辞書だと見出し語から一発で変化形の表が出てくるし、一発ではなくてもその場で文法事項も確認できます。
しかも、変化形で引くことができる!不規則動詞で「これの原形は何?」と悩むこともありません。

そうしているうちに思ったのですが、文法用語は単なる分類のために名づけられた用語であって、用語にこだわるとかえって意味を取るのが難しくなる、用語ではなく「意味」を知るのが大事なんだと…。

以前英語の方で話題になったような気がするのですが、帰国子女が英語のテストで「go」の「過去形」を書けと問いに、「過去形」という言葉の意味がわからず答えが書けなかったとかいう話があったような。でも、今のことは「go」で、昨日のことを言いたい時は「went」だと言えるんです。

それと同じようなもので、フランス語の本を読んでいる時に、単純に「〜しました」と言いたい時に使う過去形のほか、「翌日〜に行った時に…」といった表現が出てきて、そういうときにはまたそれを表現する形があることがわかったのです。

それがわかってきたら、大過去とか、半過去とか、「何それ?」みたいな用語にこだわることなく、「これが言いたい時はこの形ね」という感覚でわかってくるのです。それも、文法の本で切れ切れの例文で暗記するのではなく、本を読んで、お話の流れの中で意味を感じながら調べるので、わかるようになってくるのです。
そうしてそれぞれの形には人称による変化があるわけですが、人称の変化もなんとな〜くパターンがあります。

まだしっかり習得できたわけではありませんが、本の中で意味を感じながら覚えていく…という感覚がつかめるようになって、動詞や過去形など難しいと思っていた文法も、こうすればわかっていくようになるのか〜という希望が見えてきました。

そうして、子ども向けの本でもかなり一人前の文法事項が出てくるのにも納得できるようになってきました。
だって、日本でも5歳ぐらいの子どもなら、「昨日公園へ行ったの」「明日公園へ行くの」ぐらい言えます。「行く」「行った」と、特に五段活用の何形で…などと意識しないで言えます。「行かない」と「行けない」の違いとか「行けなかった」とかも言えるでしょう。だったらフランスでも5歳ぐらいの子どもでもそれぞれ意味によって使い分けができるということです。

おかげで本を読む速度がかな〜り遅くなっています。でも今はそういった意味を調べながら読むのが楽しいので、楽しいうちに少しでも文法が感覚としてつかめるようになっていけたらいいなと思っています。
めんどくさくなったら引かずに読み進みますし…。

それにしても電子辞書ってすごいですね。
国語辞典も漢和辞典も、類語辞典もことわざ辞典も入ってますし、英語もちゃんと英英が入っているので、英語の本を読む時にも役に立ちます。英会話教材もキクタンも入っています。(私は使いそうにありませんけど…)。
TOEICの問題集やボキャブラも入っています。
さらに旅行会話!「ひとり歩きの会話集」が16か国語も入っている!ちゃんと音声も!
百科事典も入っています。英語版のブリタニカ百科事典も。

それから「日本文学1000作品」に「世界文学1000作品」。
本当にそれだけ…入っているのです。
「世界文学」は全部英語です。英語圏以外の文学も英訳です。その代り、「日本文学」の中に、世界文学の日本語訳が入っています。
世界文学は面白そうですが、辞書の画面ではちょっと読みにくいですね。これだけの作品が入っているので読まないのはもったいない気がしますが…それよりどれだけの人が読むんでしょう?
クラシック名曲2000フレーズなんてのも。

とりあえずフランス語については活用していますが、少々不便なことが。
電車で本を読む時、紙の辞書なら本と重ねて引くことができますが、電子辞書は本の開き方と縦横が逆なので、本と重ねるのが難しいのです。しかも精密機器だから落としたら大変、と思って、落とさないよう気を付けながら引くのがちょっと大変です。


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