100万語通過記念

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/4/27(20:58)]

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8032. 100万語通過記念

お名前: KEN
投稿日: 2022/8/12(16:24)

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100万語通過記念に会社の朝礼で行っている2分間スピーチで報告しました。

【スピーチ】
私が実践している英語勉強法『SSS方式多読』についてお話します。
私もこれまで様々な勉強法を試してきましたが、論理的に「確かにそうだな」と思えたので、いま一年半ほど続けています。
SSSとは[Start with simple story]の略で、中学英語程度の簡単な文章を自分のレベルに合わせてとにかくたくさん読むもというものです。

東京帝国大学の英語教師でもあった夏目漱石も「英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる、又前後の関係でも了解せられる、其れでも解らないのは滅多に出ない文字である、要するに英語を学ぶ者は日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的習慣によってやるがよい、即ち幾変となく繰り返し繰り返しするがよい」と述べています。
昔は英語の書物が今ほど身近になかった時代ですから、たくさん読むのも難しかったかもしれませんが、今は技術の進歩でいくらでも生の英語に触れられます。

SSS方式多読のポイントは以下の3点です。
①辞書は引かない
②分からないところは飛ばす
③つまらなくなったらやめる(次の本に移る)

この勉強法の本質は“英語を英語のまま理解する”ということです。
それは“日本語をまったくしゃべれない人間が英語を母国語として習得しようとしている”という状況に自分を置くことだと思います。

日本で英語の教育を受けた方であればまず間違いなく、英語の文章に触れると、わからない単語を片っ端から辞書で調べ上げ、文章の後ろから返り読みをして日本語に訳そうとします。
しかし『辞書で調べる』ということは、日本語で単語を理解しようとしていることですし、『返り読み』をするということは、日本語の文法で英語を理解しようとしていることになります。
そこには必ず日本語が介在することになり、そうすると“日本語をまったくしゃべれない自分”を演出できません。
(そういう意味では英英辞書はOKです)

今は英語を母国語としない人が英語を勉強するための細かくレベル分けされたGR(Graded Readers)という本が多くの出版社から発売されています。
一番低いレベルの本は辞書を使わずとも理解できる程度に設定してあります。

もちろん、SSS方式多読で英語に触れたからといってそれだけで英語がネイティブ並みにペラペラになるわけではありません。
4技能(読む・聞く・書く・話す)を鍛えるには、他にも並行して訓練する必要があります。
私も文法力を鍛えるために毎日「NHKラジオ英会話」を聴いていますし、耳や発音を鍛えるために車の中ではシャドウイングをしています。

SSS方式多読の本当の効果とは、これから英語を上達させていくためのしっかりとした土台を築けることではないかと思います。

SSS方式多読を研究している機関では、100万語を最初の目標としています。
私は1年半でその100万語をクリアしました。
100万語をクリアして今思うことは、『返り読み』をすることはなくなったことと、英語に対するある種の“構え”みたいなものがなくなりました。
またこれから200万語、300万語とクリアして自分自身の変化を楽しみたいと思っています。

ただ唯一、このSSS方式多読の欠点を挙げるとすれば、それは『費用』です。
洋書は昔に比べ遥かに手に入れやすくなったとはいえ、一番薄い400語程度の本でも一冊600円程度します。だから、とにかくたくさん読むとなるとどうしてもそれなりの費用がかかってしまいます。
なので、英語を習得したいが何をしていいのかわからない人やSSS方式多読に少しでも興味を持った方がいれば、CSF文庫から借りていただければ費用はゼロですので、ぜひ気軽に始めてみてください。

ちなみに『Oxford reading tree』シリーズは、イギリスの小学校で国語(英語)の教科書として使用されています。

あとから事務所の川内さんに「SSSって、Smile Smile Smileしか思い浮かびませんでした!」と言われました。
まぁ、それでもいいです(;^ω^)


▼返答


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