ごめんなさい!見落としていました

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4034. ごめんなさい!見落としていました

お名前: KYO
投稿日: 2004/8/13(11:56)

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杏樹さん、

レスをつけてくださってたんですね! すみません、今頃気づくなんてまったくうっかりです。本当にごめんなさい!

〉なんか、誘われてるような気がするんですが…。
〉だったらもう、書いてしまいます。

誘っておいて、ああ、すみません。書いてくださってどうもありがとう!

〉ファンタジーでも現実とリンクしているほうが、一般の人には読みやすいようですね。
〉私の場合は頭がまるっきり空想的に出来ているもので、思い切り現実から離れている方がいいんです。そうなると、「どちらに向いているか」という個人の資質の問題になってくるのですが…。

そうなんです。まったく別の世界ってなかなか入り込めないんです。
まったく別の世界にいる人たちって、ものの見方もずいぶんと違うんじゃないかと思うんですが、
作者の別世界を構築する力が弱いと、結局、舞台がちょっと違っても
現代の日本人の考えてることといっしょじゃないか!とスッと気持ちがさめるんです。
現実とリンクしている場合は、考え方が現実の人間と似ててもたぶん許せるんですね。 

〉私はもともと日本文学をほとんど読まないんです。日常とか現実とかに近い話に興味が持てない方で、外国物ばかり読んでいます。ですから多読で英語の本だけでも原語で読める、というのはとってもうれしいことなんです。

日本のものに興味がもてないって、私もそういう時期があったんですけれど、
(かなり若い時期なんで杏樹さんと比較するのは変かも)
今は日本のものの方がいいかなと思います。
たぶん翻訳だと、翻訳の荒さみたいのが目についてしまうことがあるから。
多読をやって前よりも原書が近くなったのはうれしいですよね!

〉でも、ファンタジーでも外国物でも歴史ものでも、シチュエーションが非日常というだけで、人間の感情がきちんと書けてないといい作品にはならないと思います。そういった設定の物語の場合、現実ではありえないような状況が起こるわけですが、その中で登場人物の気持ちにどれだけ読者が共感できるものを表現できるか…。
〉「指輪物語」なら、フロドが重い使命を負ってつらい困難な旅をします。その使命や旅は現実世界では起こらないようなことです。でもそういった、行く手には絶望しかないような困難な道を歩んでいく気持ちを想像し共感して疑似体験をするのです。

最近は人物が総体としてちゃんとリアリティをもって描けているかどうかが、
自分にとって読んでおもしろいかの一番判断の基準になっている感じがします。
そういうのがきっちり書けているのを自分では「人物がたってる」って呼んでるんですが、
これは我が家でしか通用しない表現かな。
子供が「読んでみて」という本を試して、「ストーリーはなかなかいいんだけどね、人物がたってない」と評したりしてます。

〉「はてしない物語」はもうひとつだったんですね。私は好きなんですけど…。これは単に異世界に入り込む物語ではなくて、いじめられっ子の主人公が本の世界へ逃げ込んで、その世界を旅して、しかもかなりつらい経験もして、違う自分になって現実へ戻っていく、そこに感動しました。

「はてしない物語」を読んだのは20代も半ばになってからで、そこにまず無理があるかなという気がします。
もっと若い時期に読めば違っていたでしょう。
記憶が曖昧なんですが、いじめられてる主人公の気持ちにどうも寄り添えなかった感があります。
宮部さんの『ブレイブストーリー』の少年の気持ちにはもう痛いほど共感できたんですが。
そこらへん、日本のものと外国のものでは共感の度合いに差を感じるのかもしれません。

〉現実では起こりえない体験をすることがファンタジーのおもしろさ、と言っていいでしょうか。現実の自分が経験することは限られています。違う世界を体験することで、世界が広がるような気がします。

〉「指輪物語」の場合は、これはもう壮大な世界が作り上げられていて、その世界を追求したくなるようなマニア心をくすぐるようなものになっています。他のファンタジーではいくら異世界を作り上げてもここまでものすごいものはありません。だからこそハマると果てしなくはまっていって、どんどん追求したくなります。そして「指輪」を読んでいるときは「本を読んでいる」ではなくて「中つ国を旅している」という感覚になるんです。ここまで入り込めるかどうか、というところが読めるかどうかにかかわってくるのかもしれません。指輪マニアは「誰でも軽い気持ちで読めるものではない」というところを自慢したいフシがあり、それだけこの本を特別視する傾向があります。もし入り込めないなら無理に読むことはないと思います。
〉映画はそのあたり、万人に入りやすい形に作り上げています。映画を見て内容を把握したら読めるようになるかもしれません。

映画はビデオでちょっと見ました。途中でつい居眠りをしてしまい……。
はは、単純に向かないってことなのかなあ。
ストーリーがわかるとかえっておもしろく読めない質なので見ないほうが正解かもしれません。
翻訳を引っ張り出してみましたが、第1部しか手元なく、文庫で9冊かあと思ったらちょっと気持ちがなえました。
評論社の翻訳はデスマス調なのがどうも違和感が。
あ、それなら、原作に思い切ってアタックすればいいんですよね!

〉語学に「マスター」はなくて、何ができるか、どこまでできるか、人それぞれ専門や仕事などによって違うということはわかってたはずなんですけれど。つい「英語が出来る人」は何でも出来る人、みたいなイメージを持ってしまうんですよね。英語の本なんてどんどん読んでるんじゃないかと思ってました。多読は指導のためだけではなくて、ご自分がPBを読むのにも役に立つんですね。

杏樹さんから、こういうふうに言われるとは思ってなかったです。
そういう気持ちがよくわかっていらっしゃると思ってたから。
最近は「できなくて当たり前じゃん」という居直りが強くなってるような気がします。

〉ということは、KYOさんも「今まで読めなかった本が多読をしたら読めた」という経験が起こるわけですか?

「あ、こりゃ難しいや」とこれまで中途放棄した本が幾つか浮かびます。
長いヤツはある程度まとまった読書時間がとれないと、ちょっと読み始めても続かなかったりすることも多かったです。
英語のほうが、やっぱり物語の中に入り込むにも、作者の語りに馴染むのにもまだまだ時間がかかるんですね。

〉もしそうならまた報告してほしいと思います。「読めなかった」でなくても、前より楽に読めた、とか理解度が上がったとか、そういうことがあれば聞いてみたいです。多読の効果のデータにもなるでしょうし…。

はあい、そうしたいと思います。でもいつのことかなあ。
多読用の本を読んでいると楽しいし、無理に背伸びしなくても
英語と肩の力を抜いてつきあってるなあって感じが最近していて、
これっていい形じゃないかしらんと本人としては思ってます。

杏樹さん、レスを本当にありがとうございました! 
指輪、英語ならどうかちょっと試してみたいです。


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