100万語通過しました

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/5/3(08:57)]

管理用 HELP LOGIN    :    :


上へ上へ | 前のメッセージへ前のメッセージへ | 次のメッセージへ次のメッセージへ | ここから後の返答を全表示ここから後の返答を全表示 | 返答を書き込む返答を書き込む | 訂正する訂正する | 削除する削除する

3618. 100万語通過しました

お名前: 翁家
投稿日: 2004/5/23(00:48)

------------------------------

「英語が使えたら、自分の人生がもっと良いものになっていただろうなぁ。」とずっと思っていまし
た。そんな自分にとってSSSは最後の砦、いわゆるlast resortです。今まで、英語には本当に
悪戦苦闘してきました。100万語の通過報告ですが、自己紹介の様でもあり、「アイツはこんな奴
だったのか」と思っていただけたら幸いです。

5月18日に100万語を通過しました。始めて約3ヶ月・・・GWに旅行にも行かずにひたすら読
みました。酒井先生は、著書でも講演でも、「一日にこれだけやろうというノルマは逆効果。必ず途
中で駄目になる。なぜならそれはお勉強だから」と仰います。でも、それは若い学生さんに向けての
メッセージ。私のような40歳を過ぎた中年はもう一度勉強をしたいのです。でも、やる以上は本物
志向で、まがい物や偽物、胡散臭い方法で騙されるのはもう嫌なのです。これはと思った方法でズドン
とど真ん中のストライクを狙いたいのです。

私は、ずっと英語にコンプレックスを持っていました。今まで英語学習のためにベ○○ッツ、駅前留
学、個人レッスン、はたまた睡眠学習と時間も費用もかけたことがあります。でも、「英語できない
病」の根本治療とはならず、あたかも対症療法の様で、しかも「応急手当」程度にしかならなかった
ので「語学は才能」とほとんどあきらめていました。そんな私が、酒井先生の「100万語」に出会
い、その説得力に得心がいき、もしかしたら自分でもできるのでは、と実践してみることに。

○今までの英語学習歴
社会人3年目に英語を使う部署に転勤になり、私の英語との戦い(苦悩)が始まりました。NHKの
ラジオ英語会話を暗記し、英会話学校にも通い、VOAを聞くために高性能短波受信機まで買う始末。
その甲斐あってか、入社5年目の1987年秋に米国転勤となりました。その年に結婚をしていたので、
新婚旅行気分で二人で新しい勤務地へと赴きました。しかし英語が不得手のため、仕事の方は想像を
はるかに超えて厳しく極度の緊張を伴う毎日となりました。英語を話さないことには仕事にならない
ので、日常及び仕事で予想されるフレーズは、カードを用いて全て暗記しました。フレーズの頭出し
をすれば何も考えずにスラスラと言葉が出てくるようになりました。でも、思ったことを英語で言え
ないもどかしさが常につきまといました。別の都市にある某会社と合弁会社を設立する話が持ち上が
り、合弁会社の将来性の調査と相互の関係強化のために、1989年1月にその企業に一人だけ派遣され
ました。そこでは、近所にも勤務先にも日本人は一人もいないという状態になりました。本来はチャ
ンスであったのですが、私はチャンスを生かすことができませんでした。

日本人だから、日本のことをよく知っているという先入観から、3本指の宇野首相や社会党のマドン
ナ旋風などの解説を求められて困惑しました。最新事情は、カードで暗記する暇がないものですから。
何かというと発表(今で言うプレゼン)をさせられ、その後に受けた質問に答えられず、呆然として
立ちつくしたことが何度もありました。結局のところ合弁話は流れたので1990年3月末に帰国しまし
た。相手の言っていることがわからない、言いたいことが言えないもどかしさを残しての帰国でした。
一方、妻の方は日本での英会話学校のクラスは私より下だったのに、盲腸の手術や出産を経験して、
私より「使える英語」を身につけているように思えました。

帰国すると、付け焼き刃はあっという間にはがれ落ちてしまいました。6ヶ月後に友人(と思ってい
た)がアメリカから出張でやって来ましたが、相手の言っていることがほとんど理解できず、また
こちらも言いたいことがうまく言えず、あまり楽しい東京案内とはなりませんでした。仕事でも特に
英語を使うというわけではなく、転勤もあり、英語への思いはしぼんでいきました。後には、中途半
端なもどかしさだけが残りました。

○ SSSとの出会い
10数年の間、英語を全く必要としない生活を続けていて、楽しみは「会社帰りの一杯」という典型
的なオヤジ生活を最近は送っていました。娘が平○塾という英語塾に入った際に受けたガイダンスで、
何故か父親の方が「もう一度、英語を勉強したい」という気持ちが沸き起こってしまいました。究極
的には、「相手の言っている言葉がわかり、自分の言いたいことが言える」英語力が理想ですが、
「今更、会話もないだろう。PBが読めたらいいな」とハリーポッターを手にしてみることに。しか
し全く読めず。そんな時、いろいろな学習法を探した中で出会ったのが、酒井先生の「100万語」
でした。

始めてみると、手応えが実感としてあり、「この方法は本物だ。日本にいて、毎日英語に無理なく接
するには、この方法しかない。」という確信を強めていきました。しかし、多読への確信度が増す毎
に、本に書いてあることと自分とのギャップを意識するようになり、「和訳している」「指示代名詞
が何を指しているかわからない」「読むのが遅い」といったことに悩むようになりました。けれども、
読書相談会やオフ会、掲示板のおかげで、その場その場で悩みや疑問が解消していきました。不思議
と悩みを口にする(書き込む)だけで半分以上解決してしまいました。

100万語は読んだものの、そのうちハリーポッター#1〜3で29万語も稼いでしまいました。
#1と#2は映画を見ていた、#3は先に邦訳を読んでしまっていた為に読めたのだと思います。正
確には「読めた」というより、とりあえず最後までいったというところでしょうか。ただ、
酒井先生から以前、「読んでしまえばこっちのもの、恋と多読に禁じ手なし」という温かいアドバイ
スをいただいているので100万語は100万語だと思っています。

○今まで読んだものから

1.ハリーポッター#1〜3
自信をつける、達成感を味わう、といった点では良かったのですが、3巻読む必要はなかったと思って
います。

2.楽しめた本

Rogue Trader(PGR3)
「利益が出たら自己勘定で、損が出たら顧客(実際は架空)勘定かよ」と腹を立てながらもおもしろ
く読めました。

Sweet Valley High #1,2(PGR2)
アメリカの青春ドラマはいいなぁ。PBもいつか読みたい。

Heidi(PGR2)、Fly Away Home(PGR2)
電車の中で泣いてしまいました。

The Birds(PGR2)
The Canterville Ghost(OBW2)
The Forrest Gump(PGR3)
Rain Man(PGR3)
The Fugitive(PGR3)

3.リベンジが必要な本

Encyclopedia Brown Finds the Clues・・・何がなんだか。20%の理解度。細切れになっているので
やめようかなと思ったら終わっている。この繰り返し。300万語にいったらリベンジします。

Judy Moody・・・ストーリーがわかった程度。"Me" collageを作ることにどんな学習の意味があるの?
最後までページはめくったものの撃沈。

Magic Tree House・・・10巻まで読みましたが、9巻目くらいから、ようやく慣れてきました。でも
読後の爽快感を得たいのでいずれもう一度。

Maximum Boy Series・・・2巻目のみ読みました。算数の問題を主人公と一緒にやってみたけど、答え
が書いてないじゃん。何で算数の問題を言われると力がでないの?
おもしろいとは思ったのですが、ストーリーを追うのがやっと。100%楽しめたとは言えないので、
いずれ1巻目を入手してリベンジ。

4.その他

Marvin Redpost・・・5巻まで読みました。これは感動。

Nancy Drew Notebook・・・#1のみですが読めました。楽しかったのでシリーズを読みたいと思って
います。

○読書時間の確保について
朝5時起床、7時10分に会社に出社しています。出社してから8時10分くらいまで多読時間にあて
ています。以前は即仕事をしていましたが、周囲が仕事を始めるまでは多読時間です。仕事は営業なの
で、外出する機会も多く、出張や電車での移動時間は多読時間になっています。通勤、始業前、日中と
合わせると結構時間を確保できます。

○ 現在
やっぱり和訳してます。振り返ってみると、人より何倍ものunlearnが必要なことに気がつきます。
大きな声では言えませんが、米国への転勤が決まったときに、「試験に出る英単語」のおさらいをして
いるのです。昔から染みついたものはなかなかそぎ落とせません。まるでコールタールの様にこびりつ
いている気がいたします。でも、量を読めば解決するという思いが救いです。人より多くの語数が必要
だと思います。100万語直前に経験した不思議な”体験”が私を勇気づけてくれます。多読を続けて
いけば、いつか私もアメリカ人になれるかも? 顔と体型は全く日本人ですが・・・。
100万語を超えて、相変わらず「お勉強」モードです。でもこれは「向上心」と同意語です。もしか
したら、「趣味」と同意語であるかもしれません。
以上、翁家の100万語通過報告でした。おあとがよろしいようで・・・。


▼返答


Maintenance: SSS 事務局
KINOBOARDS/1.0 R7.3: Copyright © 1995-2000 NAKAMURA, Hiroshi.