100万語通過しました。(英語の夢も見ました)

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/5/3(02:47)]

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[喜] 3613. 100万語通過しました。(英語の夢も見ました)

お名前: cipo
投稿日: 2004/5/20(22:09)

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100万語通過しました。去年の7月からなので、ちょうど10か月ほどかかり、全部で135冊読みました。

前日の夜、「この感じだと明日あたり100万語いくな」と思いながら寝たところ、夢にキムタクが正装で登場。上等の赤ワインを持ってきてくれて乾杯しました(笑)。なんか英語でロマンティックに賞賛し優しい言葉をかけてくれたので、私は力が抜けてしまって・・同席していた色々な人に泣きながら感謝の言葉を英語で語っていました。別にキムタクの熱狂的ファンとかいうわけではないんですが、カンヌ映画祭へ向かう姿をテレビで見たからでしょうか・・・・な〜んて、こんな話はどうでもいいか。つまり潜在意識の奥〜の底〜の方まで嬉しいということです(笑)。

100万語の内訳は次の通りです。

○絵本47冊(レベル不明 ほとんど図書館から借りました。) 
○講談社英語文庫8冊(L2・・1冊 L3・・2冊 L6・・2冊 不明3冊 内1冊は中断)
○児童書6冊(L3・・1冊 L4・・1冊 L6・・1冊 不明・・3冊)
○ペーパーバック4冊 (内1冊は中断 1冊は現在読書中)
○GR70冊(PGR 0・・1冊 2・・12冊 3・・12冊 不明だぶん1・・2冊)
  (OBW S・・1冊 1・・6冊 2・・5冊 3・・17冊 6・・1冊)
  (MGR 3・・1冊 4・・1冊)
   (RIC Publications 3・・1冊)

通過本は ”Lady Chatterley's Lover” 「チャタレイ夫人の恋人」です。ただ、もちろんご覧の通りまだまだPBをがんがん読めるレベルでは全然ないです。だいたいレベル3〜4のGRを中心に読んでいるところに、たまたま家のものがこれを買ってきたのが以前翻訳で読んでお気に入りの本だったため無理やり通過本にしてしまいました。しかもキムタクがお祝いにかけつけてくれたので義理を感じて(笑)、相当無理してその日のうちに100万語にかけこみました。

でも、ペーパーバックといえば2ページ目には進めたためしがなかった私にとっては、30ページばかりを特に苦痛もなく読んで(前から知ってるとはいえ)筋が追えるだけでもびっくりです。本当に多読に出会ってよかったです。200万語にいったらどうなるかな?と思うとドキドキします。

OBW3あたりをかなりしつこく読んでいたら、特に読みたい意欲のあるものならキリン読みができるようになり、それからは体調と気分に合わせて、レベルの幅を大きく上げ下げして色々読むようになりました。特に80万語くらいでブッククラブに入会してからは、宝の山を手にした嬉しさで少しスピードアップした上、CDやテープが借りられるので、疲れた時はリスニング・リーディングで語数をかせぎました。音声教材の語りは思っていたより表現豊かな朗読で楽しかったです。音声教材までは自分では買えないので本当に助かります。
ただ、新宿はちょっと遠いので・・将来せめて、各県に1つブッククラブができるといいですね〜。

***印象に残った本***
ちなみに名作もの・恋愛もの好きです。以下は最近読んだ順です。

Silas Marner(OBW3)
Gone with the Wind(PGR4) 
Gulliver's Travels(講談社英語文庫)
The Ring(PGR3)
Matilda(PGR3)
Daddy-Long-Legs(PB)
The Happy Prince and Other Stories(Yohan Ladder)
Rain Man(PGR3)
Jane Eyre(OBW6とYohan Ladder)
The Picture of Dorian Gray(OBW3)
The Bronte Story(OBW3)
Heidi(PGR2)
The Wizard of Oz(講談社英語文庫)
Frog and Toad シリーズ(絵本)

まとめてみたら、日本語で読んだり映画で見て知っていた話が多いのでびっくりしました。
もともと好きな話の細部や意外な面を発見できたのはとても楽しかったです。

***以下感想・長文です**(多読とは「魔法の杖」かも?)**

英文科を出たのに英語には挫折して、ペーパードライバーならぬペーパー英語教師&英文科卒となりました。失意の中で別の道を探しているうち音楽にはまり、声楽で音大に入りなおして現在はぼちぼち音楽の仕事もしつつ歌の修行中です。
しかし、声楽って結局語学が大事で、やっぱり語学やらなきゃという感じになり、とりあえず一番必要なイタリア語やドイツ語はおいておいて、手っ取り早く英語のやりなおしを始めたのが、多読を始めたきっかけでした。

受験英語にどっぷりつかってがんばったつもりだったのに、肝心の英語をマスターすることにはことごとく挫折感を味わってあきらめてきていたので、この「超〜〜脱力」した効果的な方法でとにかくまずは自信を持てたことが最大の喜びです。

以前、クラリネット奏者の方の講演を聞いたことがあるのですが、その方はこんなことをおっしゃっていました。
「ある渡り鳥は海を渡る時に小さな枝をくちばしにくわえて飛んでいく。疲れたらその枝を海に浮かべてその上で休むのだ。この小さな枝さえあれば、どこまででも飛んでいける。音楽家にとってのこの小さな枝とは、脱力できる技術である。」

多読を習慣にすることができたことは、もしかしたら、この「渡り鳥の枝」を手にしたことと同じなんではないか?と考えると、私は思わずうっとりとしてしまいます。
100万語達成はゴールではないと思いますが、もうこれからはどこまでもいけるし好きなところ(話すことでも、映画の方にも、名作文学へも他言語へも)どっちにもいけるという自信がわいてきたという感じです。

今まで、効率のわるい勉強法で小さな島から飛び立ったものの、海の途中で、ぽいぽいと溺死していた小鳥たちの時代は終わり、これからはみ〜んなが一本の枝を持って、悠々と自由自在にどこまででも飛んでいけるようになるのではないでしょうか。(再びうっとり)

しつこいようですが脱力についてもう一つ。
以前、作曲家の先生に、作曲をするときに「脱力できた」ってどんなことですか、と聞いてみたことがあるのですが、
「長い悪戦苦闘の末、ぽろっと落ちて出た、思わず指差して笑ってしまうようなあたりまえのもの、でもそれが価値あるものであることは自分が一番よく知っている。それが脱力できたこと。」とおっしゃっていました。

SSSの多読の3原則なんて、言われてみれば、ほーんとになんで気づかなかったのかしら?日本語では普通にそうしてるのに。ってゆびさして笑ってしまうようなことですよね。でもこの方法の価値は本当に計り知れないと思います。
この勉強法がどんどん普及して、このホームページもさらに充実し発展していくことをお祈りしています。

ただ、停滞しそうになったことが2回ありました。40万語くらいのときに、TOEICを受けてみたら思ったよりも全然ダメだったこと。それから、80万くらい行ったところで、英検○級の過去問題を解いてみたら、単語で歯がたたなかったことです。(すでに受験料払っていたのでショックでした。)
それからそれぞれ悶々と自問自答・葛藤の日々が1〜2週間ありましたが、結局、まあいいや、ということで多読に戻ってきました。
そもそも試験に受かっても本も読めないんじゃしょうがないし、それでなにか仕事が得られてもあとで困るのは自分だしな、と割り切ったら楽になりました。
なんとなく予想として感じるのは、この先何年か多読を続けてある程度のレベルに達したところで、突如として試験に反映するのではないかなあ、ということです。
私の場合は特に急ぐこともないので、のんびりやろうかと思います。

今後の目標はというと、「私が薦めて100万語達成した人を100人にする!」ということ。ちょっとはりきりすぎのような気もしますが、あと人生も何十年か残ってると思うし、100万を100人でごろもいいしということで。

もう5人くらいには薦めてみましたが、会員番号1番は、今50万語あたりでダールの童話ばっかり読んでいる夫になりそうです。(私は完全GR派・夫は完璧に正反対の児童書派です。)
とりあえず英語300万語を目標に、それからはイタリア語・ドイツ語へいけたらなあ、と思います。なんといっても、多読を始めたら、時間がいくらあっても足りなくて、本当に心底、「長生きしたいなー、こんなに読みたいものあるもんなー」と思っております。食事も塩分ひかえちゃったりして。

それでは酒井先生はじめSSSの方々・HP上で励ましてくださった方々や書評や掲示板に参考になることをいっぱい書いてくださった方々すべてに感謝しています。
長々と書いてしまってすみませんでした。
Happy Reading!!!


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