100万語報告申し上げまする

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/5/3(07:34)]

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3308. 100万語報告申し上げまする

お名前: らいた
投稿日: 2004/4/11(01:37)

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らいたと申します。
長文です。お暇な方は時間つぶしになれば、と存じます。

1.事実のご報告
15年12月9日よりPGR0の「Tinkers Island」900語から読み始め本日16年4月10日に100万語に到達致しましたのでご報告申し上げます。4ヶ月ですね。僕にしては早すぎる。
4月10日の通過日は一日でsacharの「There's a Boy in the Girls' Bathroom」35,000語を、怒濤の寄り切りで読み切りました。当然ですが多読開始以来最高文字数です。(いつもは1万語に全然届きませんのでご安心下さい。人体実験です。二度とやりません。)

2.過去の経緯など
全く英語とは無関係に「幸せ」に生きてきました。英語は別世界の符丁だと思っていましたし、それでぜーんぜん困らなかった。
とおい記憶ですが英語とのすれ違いを振り返ると、
高校からエスカレーターで大学に進み(必然的に受験英語が身に付いていない)
⇒(ろくに英語の勉強もせずに)経済学部を卒業し
⇒仕事を「日本語」でずーっとやってきました。(僕の英語人生って2行なんだ!)
どこにも英語という文字は出てきません。間違いなく、昨年の12月初旬の状態で、僕の英語はきれいさっぱり0だったとお考え頂いて良いです。知っていたのは日本語化した英語らしきものだけです。
元々日本語の本の多読者ではありました。本が手元にないと不安になるというかなしい活字中毒者。会社のトイレの中でおしっ×をしながら本を読んでいた事もあり、「それだけは(ばっちいから)やめたほうがいいでないんかい。」と横でおしっ×をしている同僚に注意された事もあります。ひょっとすると文脈などを感じたり、予想する事は得意な方なのかもしれません。ひょっとすると全然ダメかもしれませんが。

3.始めたきっかけ
中学の娘の英語の成績が下落傾向だったので、試しに「英語 勉強」などという単語でWEBサイトを検索したら、「快読」及び「今日から読みます」がヒットしました。
アマゾンで注文して両方を熟読してみました。
「辞書引かない。分からない言葉は飛ばす。つまらなかったら投げる。」ことが力説されておりましたので、すぐに「ものぐさで、めんどうくさがりで、わがままで、中毒になりやすいけどすぐにあきてしまう」自分にはぴったりの方法だと確信しました。(お勉強など絶対にできやしないのです。)
この方法を娘に勧めようと思いました。それで以下の作戦を考えました。
(1)GRをプレゼントする
GRとやらの初期投資は中学生や高校生の資金力では無理があります。いっそ、教材をプレゼントするつもりで購入してあげちゃおう。
(2)自分を説得の手段・実験台にする
ついでだから英語の力が0の自分で人体実験してしまおう。
多読の方法が素晴らしいということを説明するには、目の前に体験者が居る事が一番です。「僕に出来れば誰でも出来る(英語の苦手なキミ(娘)にもできちゃうもんね)」ことになるんではないか、と思ったのです。
しかし、多読の方法の本当の意味は良く分かっていませんでした。「This is a pen が分かれば多読は出来る」と記載されていた事だけが頼りでした。

4.どんな状態で推移したか
SEGブックセンターのセットに完全に依存していました。何も考えずにレベル3までGR中心に読みました。セットを考えて下さった方に感謝致します。どれだけ時間が節約できた事か。
初めて読んだ本から単語を飛ばしていた事を思い出しました。こんな事で良いのか、と思い悩みました。実際問題として、辞書を引かないといってもレベル0で訳が分からなくなるのは嫌だったので、最初はかなり辞書(英和辞典!)を引いてしまいました。ごめんなさい。
でもそのうち、何となく文脈で雰囲気を感じる事ができるようになってきました。多分、60万語前後からろくに辞書を引かずに読む事が出来るようになったようです。
皆さんが感動したと報告して頂いているGRは本当に僕もそう思いました。
GRのレベル3を読み終わって、GRのレベル4(OBW)に入ったのですが、面白くなくて、分からなくて投げ続けてしまいました。80万語前後の頃です。
もうGRを読むのはやめて物語りの面白いものを読み飛ばせばいいや、誰も迷惑しないし、と思ってダール様やサッカー様の本を15万語連続して読み続けて100万語に達しています。殆どGR依存でやってきて、分からなくなったため開き直って児童書に行き始めた時点が今です。GRではレベル3が限界。児童書ではレベル4から5位は読めるという感じ。
これじゃおかしいのか、普通の方はどうなのか知りたい気もしますが、気にしない事にします。
以下の児童書に逃避しておりました。不明単語はいーっぱいありましたが楽しめました。投げずに済んで幸運でした。
Fantastic Mr. Fox
George's Marvelous Medicine
The Twits
James and Giant Peach
Charlie and Chocolate Factory
Someday Angeline
There's a Boy in The Girls' Bathroom
気づいたのはながーい児童書を読んでいる方が圧倒的に語数を多く読める事です。GR時代と比べるとビックリします。流れでだーっと読んでしまうのでしょう。きっともっといっぱい読めるようになってしまうのだとおもいます。「倦怠期」の方々は児童書を思い切って読んでしまう事をお勧めします。

投げた本は以下の通りです。(笑ってやってください)
New York Cafe(OBW0)7,800語のとき 309,500語のとき
This is Oxford (MGR2)47,600語のとき
Sherlock Homes and The Duke's son(OBW1)146,900語のとき
Mr Bean in Town(PGR2)169,200語のとき
Return to Earth(OBW2)543,900語のとき
Who sir? Me sir?(OBW3)622,500語のとき
Silas Marner(OBW4)846,900語のとき
Little House in the Big Woods(つい最近)

5.今後について
英語の本を含めて、読書を楽しむ生活は変わらないでしょう。
英語の本まで読書範囲を思わず広げられて、非常にラッキーでした。多読をやらなければ子ども向けの本を絶対読まなかったでしょうし、ダールなどのはちゃめちゃさを知る事もなかったでしょう。
このまま続けていければ、掲示板に記載されている数々のタドキストの皆様のような達意の読書人に成れるかもしれない。なれないかもしれない。でも構わない。
無意識に文字が頭を通過していって、有意味でも無意味にでも自分の反応を引き起こすようになるかもしません。
本を読むというのは、文字を網膜の前に持ってきて、眺めてみたら、何かしら頭が働いてしまって、勝手に考えてしまう。その勝手に考える元を供給しているのかもしれないと思い始めました。
それが英語でも日本語でも良いじゃないか。「グラスの底に顔があっても良いじゃないか」という感じ。何でも良いから持って来ちゃうもんね、という感じ。
飛ばし読みも、達人の域に達すれば、読書自体が勝手な創作活動になり、読書という受け身のインプット手段ではなく、勝手に想像しながらその空想物を楽しむという所にまで行くのかもしれません。
そうすると日本語の翻訳物とは全く違った、英語によるトリップを体験できるようになれるかもしれません。そういう色んな可能性を秘めた手法である事も感じております。
100万語を超えたから、より一層適当に、好き勝手に面白がってやるぜ、と決意しております。もうお勉強モードはおしまい。人体実験も終わりです。

6.お礼の言葉
常識を覆した考え方を提言して下さり、わかりやすく本にして下さった酒井先生はじめSSSに関わる方々に感謝申し上げます。この方法がなければ絶対に英語に関わる事はなかったでしょう。
また、優しさと強さとを持った掲示板でのタドキストの真剣な発言に、この方法の正しさを感じて迷うことなく継続する事が出来ました。多くの「覚悟」を教えて頂きました。哲学書みたいでした。
多くの面白文章は読み飛ばす事を困難にするほど魅力的でありました。多読の原則に反し熟読してしまいました。
心から感謝申し上げます。有り難うございました。
私の英語力は初めから100万語までずーっと低いので、きっとこの文章は「私なんて××」って思っている方々のお役に立つ事でしょう。良かった良かった。

PS1:娘へ・・・「だし」に使って済まんかった。(でも早く実験2号になるんだぜ。)
PS2:多読に年齢は関係ない。やる気力と元気が英語年齢を決めるんじゃ。若い者には負けないぜ。
PS3:結局何が言いたいのかよく分からないので打ち止めます。

ではでわー(ってここで使って良いのだろうか)


▼返答


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