100万語通過しました!(長文です)

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/4/29(21:08)]

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[報告] 3212. 100万語通過しました!(長文です)

お名前: Raquel
投稿日: 2004/3/23(16:32)

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みなさま、こんにちは。Raquel@シンガポールです。

私も、ついに100万語を通過しました!
読んだ本は、209冊。
去年の12/3に多読を開始し、3/14に通過しましたので、100日ちょっとでの
通過になりました。

100万語目前に、多読のリストを呑みこんだまま、私のPCが沈黙してしまったので、
ご報告が遅れました。(汗汗)
パソコンは再起不能だけど、多読リストと蔵書録は、なんとか取り出すことが出来て
ホッとしています。もっかい一から作り直すなんて、とても出来ません。

記念の通過本は、Linda HowardのPB、"White Lies" (推定レベル7〜8)です。

◆多読をはじめた動機
 私は、ロマンス小説の大ファンで、好きが高じて、未訳の原書を買うように
なりました。
 買うだけで、読んだのはほんの一握り。
 何とか読めるようになりたいな。。。と思っていたところに、多読を知りました。
 本を読むのは大好きだし、これなら私にも出来そうと思ったのがきっかけです。
 

◆多読前の英語歴
 とっても長いので、読み飛ばして下さい。(先生方のために書きました)

* 他力本願な私から、自力本願な私へ

<大学以前>
 最初の英語の先生に恵まれて、中学時代は英語が大好きでした。
 好きで得意なら、極めればいいじゃん、と単純に考えて、大学は外国語学部の
英語学科を目指そうと決めました。
 英語学科に入れば、魔法のように英語が出来るようになると思っていたのです(爆)

 ところが、高校では、まさに受験の為の英語授業で、「重要構文500」とか
そのたぐいの本を丸暗記させられたり、英文和訳や和文英訳の猛勉強をしている
うちに、受験の頃には、英語があまり好きじゃなくなっていました。
 本末転倒ですね。
 英語学科はいくつか受けましたが、一つだけ受けたスペイン語学科に、ふら〜っと
心が傾いて、大学ではスペイン語を勉強することになりました。
 恥ずかしいことに、外国語学部に行けば、英語「も」できるだろうと思っていたのです。

<大学時代以降>
 入学後は、当然ですがスペイン語の猛勉強で、朝から晩までスペイン語漬け。
気が付けば3ヶ月で、頭の中の英語は、隅の方に押しやられてしまいました。
 おまけに、クラスの3分の1ほどは英語のできる帰国子女ばかり。
 すっかり、英語に対する自信をなくしてしまいました。

 就職してからは、自分では英語にコンプレックスみたいなものを感じているのに、
外語学部卒なら、英語ができるよねと周りに思われて、そのギャップがつらかったです。
 配属も、海外に関係のある部署になり、英語の電話におびえる毎日。
 ラジオ英会話を聴いたりは細々としていましたけど、殆ど進歩はなかったと思います。

<3年近く前〜現在>
 夫の仕事の都合で、シンガポールに引っ越すことになりました。
 子供がまだ小さかったので、英会話教室などに通うこともできず、でも、行けば
なんとかなるだろう。。。住んでるうちに、魔法のように英語が分かるように
なるだろう(再爆)、と殆ど準備もなく渡星しました。
 甘かったです。。。
 最初のうちは、言ってることが分からない、言いたいことが口から出てこない、
と悩んでいたけど、分からなくても、うまく言えなくても、何とか暮らしていける。
 でも、この調子じゃ、5年住んだとしても殆ど渡星前と変わらない、もうちょっと
何とかしたいな、と読んだ「アクティブイングリッシュ」で多読と運命の出会いを
しました。
 たくさん読んでいけば、そのうちPBが読めるようになり、しかも会話力もおまけで
付いてくるなんて。。。(お目目キラキラ)

 簡単な本から、インプットをたくさんすれば読めるようになるというところに、
とても共感しました。
 暇があればいつも本を読んでいて、手から本が生えてるの?と言われるくらい、
本ばかり読んでる私向けだわ〜と、さっそくスターターセットを申し込み、
後は現在に至ります。

 多読を知る前は、英語学科に入れば、外国に住めば、魔法のように英語ができるように
なるだろう、と他力本願に考えていて、どんな魔法があればできるようになるのかは
全く分からない。
 今は、たくさん読めば、やっぱり魔法のように英語ができるようになるらしい。
でも、それは自分が読んだ本がこやしになって、英語の力を自分で育てて行ける、
そんな魔法の感じがします。実際、変化も感じます。それは後で述べます。

****************************************
さて、読んだ本の内訳と日数です。

 10万語まで  14日  53冊
 20万語まで  10日  31冊
 30万語まで  17日  26冊
 40万語まで  16日  29冊
 50万語まで  18日  20冊
 60万語まで  13日  15冊
 70万語まで   4日   3冊
 80万語まで   8日   8冊
 90万語まで   6日  12冊
100万語まで   8冊  11冊

     50万語まで            50万〜100万語まで
Level 0    32冊 (うちGR 12冊)         6冊
Level 1    40冊 (うちGR 12冊)         9冊
Level 2    61冊 (うちGR 13冊)        12冊
Level 3    31冊 (うちGR  2冊)        11冊 (うちGR  1冊)
Level 4     1冊 (うちGR  0冊)        11冊
 :
Level 8?                       1冊

特におもしろかった本をレベル別にあげてみます。

Level 1

* Fluffy シリーズ (HLR)
 クラスペットのFluffy(Guinea Pig )のシリーズ。
 彼の独白がいつも独特です。クールな口調とキュートな外見の
ギャップがおもしろいです。

* Henry and Mudge シリーズ (Ready to Read)
 下にあげた、Cynthia Rylantさんの作。
 Henryという男の子と、ペットの犬(ラブラドール?)のMudgeのお話。
 こちらも、なんだか心がほんわかするお話ばかりです。
 裏表紙に、Rylantさんと絵の作者さんが、どちらもラブラドールといっしょに
写っている写真があって、彼女たちの日常が反映されているのかなぁと思います。
 ちょっとへたうま調(失礼)の絵が、また何ともいえません。

* Kipper シリーズ (Mick Inkpen)
 ORTのKipper君ではなく、犬のKipperのお話。
 数年前、NHKの子供向けアニメの時間に放映していました。

* Little Bear シリーズ (ICR)
* Frog and Toad シリーズ (ICR)
 どちらも、ほほえましくて大好きです。

* Little Witch シリーズ (SIR)
 よい子の魔女(魔女は悪くなくちゃいけないそうです)のLitle Witchのお話。

Level 2

* Amelia Bedelia シリーズ (ICRなど)
 ご存知、言葉の意味取り違えシリーズです。
 第1作は爆笑だけど、作者が変わってからはちょっと好みに合わないです。
 (特に、Amelia Bedelia 4 Mayer)

* Curious George シリーズ
 おさるのジョージくん。
 毎度のイタズラも可愛らしくて、大好きです。ジョージが悪いというより、
イタズラするのが目に見えてるのに、ジョージを一人にするおじさんが悪いと
密かに思っています。

* Cobble Street Cousins シリーズ (Cynthia Rylant)
 ストーリー自体は大して事件も起こらない、淡々としたお話なのですが、
何とも心和む感じで、大好きです。
 もったいないので、2冊しか読んでません(爆)

* "Good Wives"  (Heinemann Beginner)
 オルコットの「若草物語」の続編。
 だいぶんはしょられてるとは思いますが、おもしろかったです。
 昔読んだときは、ローリーの行動が裏切りっぽく思えたのですが、大人になった今は、理解できました(笑)

Level 3

* Full House Michelle シリーズ
 正直言って、テレビシリーズの方がおもしろかったなぁと思うのですが、Michelleと
家族のやりとりが楽しくて大好きです。
 学校で事件が起こるお話より、家で事件が起こるお話の方が好きです。
("Ghost in my Closet"、"Great Pet Project"など)

* Getting to Know World Greatest Artists シリーズ
 世界の偉大な画家の生涯や、作品について子供向けに書かれたシリーズ。
 まだ2冊しか読んでいないけど、おもしろいです!
 Factものは、人間のものの方が好きだなぁと実感しました。

Level 4
* Animorphs シリーズ
 50万語以降の推進力は、Animorphsに他なりません!
 一応SFだと思うのですが、友情(と恋)の物語として楽しめます。
 読んでいると、なんだかいつも切なくなってしまいます。

* The Tale of Despereaux:
  being the story of a mouse, a princess, some soup and a spool of thread
    (by Kate DiCamillo)
 "Because of Winn-Dixie" の作者、Kate DiCamilloさんの、今年のニューベリー賞受賞作。
 お城に住む小さなmouse、Despereauxの、愛と冒険の物語です。
 物語や音楽を愛し、人間のお姫様に恋をしたために、Despereauxは苦難を
味わうことになります。
 物語は、お姫様、お城の地下に住むrat、奴隷の少女の運命と絡んで
進んでいきます。
 ちょっと、騎士道物語を下敷きにしているようなストーリーです。
 愛と赦しがテーマかな。

Level 8?
* "White Lies"  Linda Howard  (邦訳「カモフラージュ」)
 今では18禁とか、B級とんでも本の作者と呼ばれる(ロマンスサイトで
こんなこと言ったらボコボコにされます)リンダ・ハワードですが、
ちょっと古い作品はずっと面白いです。 
記憶の中より、ずっとsensualでビックリでした(赤面)

 多読のきっかけは、ロマンス小説の原書を読みたいというものだったので、
記念の通過本は、ロマンスものにしようと決めていました。
 邦訳を数年前に読んだことがあったので、分からない単語はかなり推測できました。

 ヒロインの史上最悪の日を締めくくるかのように、FBIが訪ねてきて、
元夫が事故にあって重体だと告げる。身元確認の為に、ヒロインに来てほしいと。
 ヒロインは元夫の看病をし、意識不明の彼とヒロインの間には、いつの間にか
見えない絆ができてくる。

 真っ赤な嘘とはよく聞きますが、「白い嘘」とはなんなのか。
 全部読んだ後に原題の意味を調べると、なるほど〜と思います。

****************************************
◆多読を始めてからの変化

読むこと
 1.読速の変化
   開始当時は、160wpmくらい、今はいつも計る訳じゃないので分かりませんが、
  面白い本をのって読んでいるときは、200wpmを超えているんじゃないかと思います。
   それに、amazon.com の書評など、ウェブページを読むのが速くなりました。
   左から右に目を動かすのが速くなったのだとも思います(笑)

 2.耐性ができた
   多読前は、1時間くらい英文を読み続けたら疲れた。今は、誰にも邪魔されなければ、
  3時間でも4時間でも読める。字が細かくても平気。
   面白くなさそうな、掃除機の取扱説明書などでも、前はめんどくさくて読む気に
  なれなかったけど、さっと読めるようになりました。

聞くこと
 1.聞き取り方の変化
   50万語くらいからBBCを聞いたり、テレビを見たりしているので、
  多読だけの効果とは言い切れないのですが、聞き取り方に変化がでています。
   前は、ヒアリングテスト用とでもいいますか、文章の中の大事な単語単語が、
  ポンッ、ポンッと浮き上がって聞こえたのですが、今は、文章で聞こえます。
   カメラのピント合わせを思い浮かべると分かりやすいのですが、キュ〜ッと
  照準を絞ると、大事な単語が浮かんで聞こえ、遠景を広く撮る時みたいに、
  照準をゆるめる(?絞るの反対って何でしょう)と、文字が頭の後ろに
  だ〜っと流れる感じに聞こえてきます。
   ピント替えは結構、自在にできます。
   文章で聞こえるときは、難しい内容になってくると、意味は全くとれないけれど、
  単語単語は聞こえる感じです。

 2.テレビが良く聞き取れるようになった
   子供と一緒にアニメを見ていると、児童書で見る単語をよく聞きます。
   学校で習わない単語ばかりなので、多読で読んでいなかったら、
  分からないままだったかもしれません。
   Powerpuff Girlsや、Sponge Bob、Scooby Dooなどをよく見ます。

 3.アメリカ英語とイギリス英語 (とシングリッシュ)
   BBCをよく聞くおかげで、イギリス英語は良く聞き取れるようになりました。
   文章で聞こえるのは、イギリス英語の時のことが多いです。
   イギリス英語はブロック体で、アメリカ英語は筆記体っぽく、頭の後ろに流れます。
   筆記体って、ブロック体より読みとりにくくありませんか?そんな感じです。
   シングリッシュは、英米どちらとも違って、すごく平板な感じなので、
  依然として聞き取りにくいです。

話すこと
 1.気軽に話せる
   前は、いちいち話す前に、頭の中で言いたい文章や単語を思い浮かべたりしていた
  のが、今はもっと気楽に口から出てくるようになりました。
   多読開始のちょっと前から英会話教室に通い始めたのですが、どんどんスムーズに
  なっている気がします。まあ、願望まじりですが。
   しかし、化粧品を買いに行ったときとか、多読中に出てこないシチュエーションの
  お買い物の時とかは、またしどろもどろになってしまいます。

シャドウイング
 これからです。
 前に、はまこさんの投稿を拝見して、私にもできるかと、無謀にもBBCで挑戦した
のですが、断念(←当たり前ですね)
 この間、子供と一緒に "Kipper(上述)"のビデオを見ていて、ふとやってみたら
できました。
 ラジオだと、いつ何を話し出すのか分からないので、ものすごく構えてしまうのですが、
アニメを見ながらだと、いつ何を話すのか結構推測できるので楽でした。
 それに、内容も(スピードも)、BBCに比べてとっても簡単です(←当たり前)
 子供もまねし始めたので、これはいいわと思ったのですが、「ママうるさくて
聞こえない」と文句を言われてしまいました(笑)

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◆今後

 50万語を超えたあたりから、読みたいものだけ好きなだけ読めばいいんだと、
思うようになりました。
 まだまだ読みたい本(児童書)があるので、読んでいきたい。
 Animorphsも、後100万語分くらいはあるし。
 GRは、レベル3にあまり読みたいものがないから、思い切ってとばして、
レベル4に挑戦してみようかなと思っています。
 ロマンス小説のPBは、まだもう少し早いかなという気もするので、また2周目の
記念本として読んでみようかなと思います。
 貸本屋の数千冊のロマンス小説(私には宝の山に見えます)も、読めるようになりそうな、
希望が見えてきました。

 読めるようになってくれば、やっぱり話せるようになりたいと欲張るもので、
スムーズに話せるようになるように、シャドウィングに挑戦したいと思います。
 私は、画面を見ながらの方がやりやすいようなので、アニメでやってみたいです。

 それから、4月に子供が小学校に入学し、英語の授業が始まるので、ORTの
読み聞かせや、何かやりたいと思っています。
 う〜ん、でも何をしたらいいのかよく分からないです。

 また、スペイン語を忘れてしまわないように、細々とですがスペイン語多読も
始めましたので、まずは10万語、20万語を目指したいと思っています。
 100万語分のスペイン語の本を集めるのが、たいへんです。
 ハリー・ポッター4冊読んだとしても、まだ100万語行きませんもの。。。

最後になりますが、掲示板の皆さんの書き込みには、いつも励まされています。
超遠方なので、読書相談会もオフ会も参加することができないので、掲示板を
心の友にしてきました。
みなさんのご報告のなかの書評も、読みたいものが続々あげられて、宝物のようです。
有り難うございましたと、これからもよろしくお願いしますの気持ちでいっぱいです。
私もお返しができたらいいのですが。。。
そのうち、ロマンス小説の書評をがんがんあげられるようになりたいと思います。
(しかし、読みたい人はいるのでしょうか??)

長々とお読みいただいて、ありがとうございました。

それでは、みなさま、楽しい読書を。
2周目も、楽しく行ってきま〜す。


▼返答


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