今更、100万語報告です(長文)

[掲示板: 〈過去ログ〉100万語通過報告 -- 最新メッセージID: 8032 // 時刻: 2024/4/30(16:45)]

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[報告] 3080. 今更、100万語報告です(長文)

お名前: marin
投稿日: 2004/3/6(22:48)

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marinです。100万語はずいぶん前(去年の6月(汗))に達成しているのですが、
一気に報告すると長くなりそうだし、100万語まではGRがメインなので、こちらの
方が良いかなと思いこちらで報告することにしましたのでよろしくお願いします。

■多読の良さについて
多読の良さっていうと、もう、苦痛がないということにつきるのですが、それだと
一言で終わってしまう(笑)ので、もうちょっと書いてみます。
私は、他の英語の勉強方法が特に悪いとは思っていないのですが、たいていの勉強
方法は、それを始めるにあたっての必要な英語のレベルが想定されていて、また、
それで勉強することによって上がっていく英語のレベルも想定されているように
思えます。だから、まず、その想定されたレベルにない人は始めた自体でアウト、
また、最初のレベルがあっていても、想定されたレベルでレベルがあがらなけば、
やっぱり、そこでアウト。そこら辺が挫折の人を大量に作る原因かな、と。
それに反して、多読は、基本的にどんなレベルであっても、まず、Level0から。
ここでアウトはないでしょう。また、Level0からLevel9まで、どれをどれだけ読む
かも個人の自由になっていて(目安は書かれていますが)、極端な話、Level0を
100冊、あとのLevelは1冊ずつで到達してもOKと、自分にあわせて進めればいいの
で、そこが挫折の人を作らないポイント、つまり、多読の良さかと思います。
また、その進め方も、Level3の状態でLevel9を読んでしまっても大丈夫(ふつう、
初級レベルの人が上級レベルチャレンジってないですよね)、また、後戻りも全然
OKと、レベルの調整がしやすいのも多読の良さかなと思っています。

■90万語弱まで(GR only)
Starter set AからAdvanced set Aまで続けて読みました。(語数が少ないのは、
同じ本が3冊入っていたのと、会社で購入したため、誰かが借りっぱなしで返却され
てない本があるためです。)全部の感想を書くとすごくなってしまうので、この
setの中のベスト10と簡単なコメントを。

1. David Copperfield (PGR3)
Dickensを読んで来なかったのは一生の不覚とさえ思わせた一作(私は読書をほと
んどしない人なので、読んでなかったのは当然なんですが)。出てくる人達がすご
くいいんですよね、なんか、皆、いい味出していて(私の一番のお気に入りは
Micawber夫婦(笑))。お話も波乱万丈という言葉がぴったりで、私はあらすじ
だけ知っても楽しめないタイプなのですが、それにもかかわらず楽しめました。
(これは、多分、長〜いお話のあらすじに相当。)
原書を読む目標の1冊です。

2. Captain Corelli's Mandoline(PGR6)
なんというか、人間の強さとか弱さとかが、うまく表現された心に残るお話だった
と思います。戦争という暗くなりがちな題材にほのかなラブロマンスを織り交ぜ、
読後感もさわやかなのもポイント高いです。この本はすごいお薦めですので、
是非、読んで欲しいです。この本を読むためにも、PGRを途中で挫折することなく、
Level6まで読んで下さいね。

3. The Full Monty(PGR4)
書評でも多くの方が絶賛されてますが、それにたがわず、面白かったです。TVを
引き取りに来るシーンとか、想像して大爆笑でした。で、こうやって大笑いできる
一方で、主人公と息子、または、上司とその部下とのじ〜んとくるシーンもあり
と、一粒で二度おいしい?お話でした。

4. Love Story(OBW3)
最初、安易なタイトル、ラブストーリーかよ、とか思って読み始めたのですが、
読んだらはまって大泣き。普段は通勤電車の中で読んでるのですが、後半部、気に
なって家で読んで良かったです(笑)。ほのかに、映画のキャッチコピー、愛とは
決して後悔しないこと、を覚えてるのですが、これはLove means you never
have to say you're sorry.の訳ですが、なんだか、罪の文化を恥の文化にうまく
置き換えた感じで、訳者の方の力量が感じられます。

5. Two Lives(CER3)
ラブロマンスものが続いちゃいましたが、これも、その純粋さに思わず涙してしま
った一作。

6. Heidi(PGR2)
Heidiはやっぱり、良いです。しばらく、”口笛は何故〜”の歌が頭をぐるぐる
回ってました。こ〜んな圧縮された話なのに、クララの歩くシーンで、やっぱり
うるうるきちゃうのは名作の証ですね。

7. Great Expectations(OBW5)
Dickens、面白いですね。なんというか、人間の心理描写もうまいし、話の展開も
うまい。予想の裏切り方(笑)も絶妙です。

8.The Client(PGR4)
セットに入っていたGrishamはほとんど面白かったのですが、一番良かったのは
これ。女弁護士と少年の友情がすご〜く良かったです。

9. Silas Marner(OBW4)
子供を産んで以来、親子ものにひじょうに弱くなってしまったため、これも
大泣き。主人公が人間不信から立ち直るシーン、子供(本当の子供ではない)との
会話はどれもこれも涙ものでした。

10. The snow goose and other stories(PGR3)
私は、美しいお話にも弱いので、これもすごく泣けました。ひそかに清水玲子の
漫画化希望(笑)。
ちなみに、標題作以外の2作は私にとっては超駄作(失礼!)。

なんか泣ける話ばかり選んじゃいましたが、読んでから時間がたってしまっている
のでそういう本が残ってしまったのでご了承を。他にも面白い本たくさんありました。

*番外その1 Wuthering Heights(OBW5)
表紙の絵を見て、あっ、これは、と思ったらやはり「嵐が丘」でした。(このタイ
トルの日本語訳、いいですね)その昔、テレビで見てあまりの内容の激しさに、
その晩、悪夢を見た記憶があるですが(笑)、文章だけで読んでも激しかったです。
出てくる登場人物達に全然共感できないし、話もいいとは思えないのに、先を読み
たくなる衝動に駆られるのは何故でしょう(笑)。何度も、映画化されているとの
ことですが、この話を前にしたら、他のお話は平凡に思えちゃうんでしょうかね。

*番外その2 Meteor, and Other Stories(OBW6)
書評では、SF悲劇となっていますが、私的には、SFショートギャグ(笑)!
お気に入りの1作です、そういう意味で(笑)。マーズアッタクとか好きな人は
楽しめるんじゃないかと思いますので、好きな人はためして見て下さい。
圧巻は最初のMeteo。おそらく、想像を絶するラストに脱力間違いなしです(笑)。
2作目のお話も、最後の最後にきます。オチはそれかよ!と。

■GRの読み易さについて
GRの読み易さですが、私の場合、CER > 一部のPGR > OBW >残りのPGR、
こんな感じでした。 PGR、読みにく〜いっていう人が多いように思えるのですが、
Totalすると、PGRとOBWはどっちが読み易いというのは、私の場合はなかった
ですね。ただ、PGRはLevelが低い方が読みにくい本が多く、Levelが高い方が読み
易い本が多かった気がしますので(PGRは波があるんですよね)、Levelが低いうち
はOBWを多め、Levelが高くなったらPGRが多めが良いのかもしれません。また、
retoldはLevelが高い方が読み易く、アクション系の映画のretoldは、私には読み
辛く感じました。
CERはSetの中(私はstarter set Aからadvanced setAを読んだ)の母数が少ない
ので、正確に比較できないのですが、Originalの話が多いためか、ダントツに読み
易かったです。(というより読み辛い本がない?)また、時代も現代に近い話が
多いのでそこもポイントかもしれません。

■100万語まで
GRのセットを読み終わった後、どうするかは私には大問題でした。なにしろ、読書
をしてきてないので、なにが読みたいかといってもさっぱりです。Dickensが読み
たいというのはありましたが、さすがに読めるはずがない(笑)。たまたま、洋書
バーゲンの情報を知り、そこで、Dickens2冊(とりあえず購入)と、掲示板で読み
易さが良く引き合いに出されていたSheldonの”Sky is falling”と、可愛いイラ
ストと文字の大きさとで、なんかDahlという名前も掲示板で良く見たような気が
すると(ほんと、無知ですみません)選んだ”James and Giant Peach”の4冊を購入。

*James and the Giant Peach / Roald Dahl(児童書) L5
初めて読むGR以外の本。あまりのわからない単語の多さに愕然。やっぱり、私は、
英語がダメなんだとひじょうにへこみました。この後、Dahlはチョコファクを
読んで、大ブレークした作家となりましたが、この話は全然、面白いと思えません
でした。
多分、この話だけがつまらないということは考えられないので、本当に、単純に
読めなかったのだと思います。この後、Level9のPBとかも読んでいますが、一番、
理解度が低かった本は間違いなくこの本でした。

*The sky is falling / Sidney Sheldon (PB) L6
とりあえずこの本しか読む本ないので、ある意味、無謀にも?読み始めました。
最初は、やはり、わからない単語のオンパレードで、やっぱり、私の友達はGRしか
いない(笑)とか思いましたが、、、、、どうしたことでしょう、読めるじゃない
ですか!わからない部分もいつの間にか気になることがなくなっていて、無事、
Sheldonでブレークスルー。無事、Sheldonで100万語。Sheldonの”Sky is
falling”を薦めて下さった皆様、大感謝です。
で、私も多読のブレークスルーには、Sheldonの"Sky is falling"、大プッシュ。
Sheldonの良さは、とにかくその引きが強いことですかね。おそらく、大多数の方
は、この先がどうなるんだろうと気になって、どんどん頁をめくりたくなると思い
ます。だから、わからない部分がどうということよりも、とにかく先を読みたいと
いう気持ちが強くなって、また、お手軽ミステリー(笑)というジャンル?の
ため、多少読み飛ばしても話に支障が出ることはないので、飛ばし読みを身に
付けるのに最強の1冊だと思います。

てなわけで、私が読めるようになった順番はGR→PB→児童書(100万語までの
ため、児童書が読めるようになった話は次になりますが)と、ふつうの人と異なる
結果になったため、児童書がPBを読むための前段階とか、児童書が読み飛ばしに
適してるとか、私にとってはひじょうに疑問です(笑)。(注:否定してるわけで
はないですよ。私の場合、そうではなかったということです。)
まあ、人それぞれということで、とくに、レベルとか、種類とかにこだわること
なく、いろいろと手を出して見るのもおすすめします。読めないと思ってたPBが
実は簡単に読めるかもしれませんよ。

200万語か250万語の報告は近いうちに(終了してるので)、そして、その先こそ
は、on timeでご報告したいです。

それでは、Happy Reading!


▼返答


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