図書館活動における近い将来の最重要課題

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[意見募集] 1142. 図書館活動における近い将来の最重要課題

お名前: ミグ http://twilog.org/mig_tadoku
投稿日: 2012/8/27(00:42)

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こんにちは、みなさん。

大変に残念でありますが、図書館活動における、多読の英語教育での普及に
おける危機が迫っていることをお知らせせねばなりません。

図書館における多読の必要性は以前に
・誰が為の図書館活動か!
[url:http://bbs.tadoku.org/kb7.cgi?b=yayakoshiki&c=e&id=1978]
[url:http://megalodon.jp/2012-0826-2239-18/bbs.tadoku.org/kb7.cgi?b=yayakoshiki&c=e&id=1978]
[url:http://archive.is/kLW2]
で述べました。なかなか学校英語に支配されている教育界では普及が難しい状況です。
公立図書館は普及の為の貴重な拠点なのです。
数年前に大学図書館におけるGRの所蔵調査を行い、次いで公立図書館における相互貸借網
を特定し、図書館における多読図書の普及は前進しました。

しかし、全てが順風満帆だったわけではありません。ORTなどの所蔵館は増え、一部の公立図書
館においては多読サークルも結成されるようになりましたが、
・英語多読と、市民活動 (4)5年間をふりかえる。
[url:http://yypanda.blog60.fc2.com/blog-entry-460.html]
[url:http://www.webcitation.org/67k5Pri6w]
[url:http://megalodon.jp/2012-0518-1128-02/yypanda.blog60.fc2.com/blog-entry-460.html]
のような遺憾な実態もあります。
この件に関してはtwitter上で、
・「・複数目標設定による戦力の乱費。 ・市関連組織のリサーチ不足 ・行政用語で言う
制空権奪取失敗 ・相互貸借制度利用など広域活動の欠如 」
[url:https://twitter.com/mig_tadoku/status/203312140940091392]
[url:http://archive.is/9q9I]
と批判させていただいています。複数のメニューを提示すれば、どれを優先するか?とい
う交渉になります。多くの活動を行なってもシナジー(相乗効果)などないのです。
活動そのものが多岐にわたり過ぎるのは事実ですが、それ以上に問題なのは「他の図書館
付属団体」との連携なくば図書館への要望が通らないという風土そのものでしょう。
冷静に考えれば多くの図書館では洋書の購入予算があり、多読の振興をするしないに
関わりなく利用者のリクエストに応じて予算枠内で多読図書が購入されるべきなのです。
図書館とは利用者個々が主役です!それが侵された時は相応の処置をすべきとの信念を
少なくともミグは持っておりました。
「他の図書館付属団体」との連携なくば図書館への要望が通らないとは、利用者個々人の
要望が軽視されているということです。そのことこそが問題です。

ですが、こうした問題もこれから起こることを考えると大事の前の小事に過ぎません。
みなさんがご存知のようにKOBOやKindleなど電子書籍が日本でも急速に普及してくるで
しょう。
急速に扱われるタイトル数も増えるでしょう。それにネット上には違法、合法を問わずに
多くの多読図書が電子化されアップロードされています。
ミグはこのまま事態が進展すると、公立図書館において洋書を整備していこうという意欲
が徐々になくなってくると考えています。今現在、多読コーナーを設置し、サークルもあ
るような館は大丈夫と思いますが、利用者が少ないこととネット上で安価に購入できる
という事実に基づき、洋書の切り捨てを行なう館が絶対に現れるでしょう。
そうなれば自治体運営の低コスト化が模索されている状況下、このままでは対応困難に
なり多読図書を所蔵する図書館が増えなくなるでしょう。

今のうちに誰かが対応すべきです。その対応とは
・国会図書館にデスクリムゾン寄贈へ
[url:http://www2.117.ne.jp/~mat/lc_dc/lc_dc.htm]
[url:http://megalodon.jp/2012-0826-2351-16/www2.117.ne.jp/~mat/lc_dc/lc_dc.htm]
のように国会図書館、若しくは国際子ども図書館へORT他多読図書の寄贈を実施すること
です。電子書籍が普及してからでは間に合いません!

寄贈の実施者はSSSでも多読学会でもOUPなどにご協力いただき新たな枠組みを作っても
構いません。初年で蒲郡市立図書館程度の2000タイトル、その後年間数百タイトル毎を
コンスタンスに寄贈できれば充分でしょう。
断られることはないと思いますが、断られたら色々メディアを通じてその間違いを指摘で
きるでしょう。

国会図書館、若しくは国際子ども図書館に寄贈が成功すれば、相互貸借利用を断ることが
できる都道府県立図書館は消滅します。同じ図書に請求が集中すれば、図書館界における
相互扶助の精神から考えて、購入せざる得なくなります。
数年以内にどこの都道府県立図書館でも多読できるようになるでしょう。
多読の過疎地帯はなくなります。
都道府県立図書館の整備と各地で図書館活動されている方々に挟撃され、市町村レベルで
も多読図書の整備が進みます。
またそのことは、多読図書を発行しているOUP、Scholasticなどの出版社にとっての経常
的な市場となります。
そして多読指導者(支援者)の活躍の場が生まれます。

このまま座して荒廃に任せるか?行動を起こすか?
道は2つに1つです。
映画『インディペンデンス・デイ』のように

Let's get on the wire. Tell every squadron around the world how to shoot those fuckers down.
[url:http://www.imsdb.com/scripts/Independence-Day.html]
[url:http://archive.is/3qnM]

であって欲しいと思います。
もうミグが行動を起こすことはありませんが、過去に尽力した者として対応する方が現れ
ることを希望します。

では


▼返答


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